• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

東宮 美樹(とうみや・みき)

ジェイック教育事業部事業部長

東宮 美樹

鹿児島県種子島出身。1997年筑波大学を卒業、ハウス食品に入社して営業職として従事。2001年人材派遣・紹介会社に転職。5年間で3000人以上のカウンセリングや就職支援を行う。2006年ジェイックへ入社。JAIC営業カレッジにて研修講師として若手人材のトレーニングを年間120日近く実施。その後、教育事業部へ異動し企業の教育研修を担当。若手や女性育成、コミュニケーション研修が得意領域で、事業部長としてマネジメントを行いながら、現在も研修講師としても登壇する。認定産業カウンセラー、生涯学習開発財団認定コーチ資格保有、「7つの習慣」担当インストラクター、原田メソッド認定講師。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

パワハラ厳禁時代の「正しい叱り方」

「正しい褒め方」をマスターして部下を育てる

2016年4月15日(金)

前回から読む)

 ここまで、第1回「叱ろうとして失敗する3大パターンと対策」、第2回「部下から尊敬される上司になるための正しい叱り方5ステップ」、第3回「叱りたいけど叱りづらい 4大ケースと対応ノウハウ」と、正しい叱り方をご紹介してきました。

 叱る目的は、間違った言動を相手自身に「間違っていた」と気づかせ、自主的に改善してもらうように仕向けること。つまり、叱ることは育てることです。そして、育てるうえで「叱ること」と同じくらい重要なことが「褒めること」です。

叱ることの3倍、褒めよう

 一般的に、叱ることの3倍、褒めることが必要と言われます。

 心理学で証明されているネガティビティ・バイアスという心の作用があります。私たちの脳には自分を守るための生物としての自衛本能があり、ポジティブな情報よりもネガティブな情報に敏感に反応し、より長く、より強く記憶されるようになっています。

 「叱ること」は育てるために必要、重要とはいえ、叱ることは「君の言動は間違っている」というメッセージです。従って、叱ることは上司にとっても気持ちよくないですし、叱られる側にも心地よいものではありません。だからこそ、「正しい叱り方5ステップ」でも、ネガティブな情報を受け入れて行動を修正してもらうために、最後に「期待を伝える」わけです。そして、それではまだ足りないので、「叱られた」というネガティブな情報の3倍、「褒められた」というポジティブな情報をインプットする必要があるのです。

 今まで多くのコミュニケーション研修をやってきた感覚でいうと、40歳を越えると一気に褒めることが苦手な方が増える、極端にできない方が増える印象です。苦手な方は「家族にも褒めたことなどない」と言います。

 そういう方に「なぜ褒められないのでしょう?」とできない理由をうかがうと、「相手に媚を売っているみたいだ」「気持ち悪い」「わざとらしい」「自分が褒められても嬉しくない」「おべっか、御世辞みたいだ」と否定的な答えが返ってきます。そんな方々にまずお伝えしていることが「褒める目的」です。

 叱る目的が「間違った言動を修正してもらう」だったことに対して、褒める目的は「好ましい言動を習慣化する」ことです。相手が気持ちよくなるようにお世辞を言うことでも、モチベーションをあげることでもありません。そんなことを考える必要はありません。相手の人格ではなく、相手の言動、その中でも好ましい言動を強化し、繰り返してもらうことで、相手を成長させる。それが褒める目的です。これをお伝えすると、苦手という方の多くが納得されます。

続きを読む

著者記事一覧

もっと見る

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

誰もやらない領域を根気強く続けられるかが成功の秘訣。

田坂 正樹 ピーバンドットコム社長