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浅松 和海(あさまつ・かずうみ)

日経ビジネス記者

浅松 和海

2013年日本経済新聞社入社。整理部で2年間紙面編集をしたあと、証券部で化学業界や株式相場を担当。2017年4月から日経ビジネス記者に。ウリ科が苦手。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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仮想通貨以外でも使えるブロックチェーン

2017年10月17日(火)

仮想通貨の基盤技術である「ブロックチェーン」が、幅広い産業で使われ始めた。データの改ざんが難しく、安価にシステムを構築・運用できるのがメリットだ。金融だけでなく食品流通や不動産、貿易など様々な分野で企業が相次ぎ採用している。

(日経ビジネス2017年7月31日号より転載)

電通国際情報サービスはブロックチェーンを使って農産物の生産履歴を管理する

 仮想通貨「ビットコイン」がバブルの様相を呈してきた。昨年までは1ビットコインあたり1000ドル未満で推移していたが、ブームの過熱とともに価格は上昇。今年6月には3000ドルの大台を突破した。足元では8月からのシステム更新を巡る分裂騒動を受けて価格が急落した。一部で取引の混乱が見込まれているが、それでも時価総額は4兆円を超える。

情報のブロックをチェーンでつなげる
●農産物の生産履歴管理への応用イメージ
注:複数のコンピューターがインターネットを経由して、同じデータを分散共有する。それぞれが持つデータの正当性をお互いに監視し合う

 ビットコインをはじめ、世界的な広がりをみせる仮想通貨を支えているのが「ブロックチェーン」と呼ばれる技術だ。複数のコンピューターにデータを分散して記録するため、「分散台帳」システムとも呼ばれている。

 企業が使う一般的な情報システムは、中央サーバーなどにデータを集約し、一括管理するのが主流だ。運用が容易で規模の利益が働くうえ、セキュリティーの観点からも優れているとされてきた。だがブロックチェーンは、全く違う思想で作られている。

 ブロックチェーンは、インターネットを通じて複数のコンピューターが同じデータを共有し、お互いのデータが正しいものかを常に監視し合う仕組みだ。ブロックチェーンの「ブロック」とは一定量のデータが集まった固まりのこと。データが増えていくと新しいブロックが作られ、それらが「チェーン」のようにつながっていく。

●ブロックチェーンのメリット

 ブロックチェーンの特徴は大きく2つある。一つは「データの改ざんが難しい」こと。もう一つは「システム構築や運用にかかるコストが低い」ことだ。順番に説明していこう。

 改ざんが難しいという利点を食品のトレーサビリティー(生産履歴の追跡)に活用しようと取り組むのが、システム構築を手掛ける電通国際情報サービスだ。同社は今年3月、東京・六本木で開催された“朝市”で有機野菜の販売実験を実施した。

 宮崎県綾町で栽培された小松菜やニンジンなど、野菜一つひとつにQRコードを付与。消費者がスマートフォンでQRコードを読み取ると、生産地や収穫の日時、農薬の使用有無などの情報を表示した。「産地だけでなく、生産の過程まで見えるから安心」と来場者の評価は上々で、市場価格の倍の値段でも野菜が飛ぶように売れたという。

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