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長江 優子(ながえ・ゆうこ)

日経ビジネス記者

長江 優子

2012年中日新聞に入社し、事件取材などを担当。14年秋に日本経済新聞社に入社し、企業報道部に配属される。工作機械やロボット、金型などの機械業界を担当し、ものづくりの面白さを知る。その後、ネット業界担当としてNHKの会長人事やコンテンツ産業の取材に携わる。17年4月から日経ビジネス編集部に出向し、食品と飲料、たばこ業界を担当。趣味は料理とスーパー巡り、工場見学。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

寝るな日本人 国は夜から衰退する

夜の衰退で売れるモノ、売れないモノ

2017年10月3日(火)

 いま日本の繁華街が寂しい。都心部から郊外まであらゆる場所で、日本の夜間経済が縮み始めている。人口が減る以上、一定の内需減退は仕方ないとはいえ、それ以上のペースで夜の産業の縮小が加速している。

 そんな中、夜間経済の衰退が進むほど売れる商品群がある。消費者が夜自宅で過ごす時間が多くなると、需要が高まる商品があるのだ。働き方改革により残業が減り、飲みに出かけることもなく、帰宅時間が早くなっている。そうやって空いた時間を埋めるための商品だ。

 終業後に出歩かなくても自宅でやりたいことができるようになってきた。まず映画はネットフリックスやHuluといった動画配信サービスの台頭により、わざわざ映画館に出向かなくても、楽しめる。かつては週末にレイトショーがにぎわっていたが、いまや出歩く必要がない。次に買い物もEC(電子商取引)の普及によって出かけなくて良い。

 出掛けなくても良くなったことで、リビングで過ごす時間が増えているという。リクルートホールディングスが2017年のキーワードとして、寝室など個室を狭くしても、リビングを広くしたいニーズ「リビ充」を挙げている。夜出歩かず早く帰ってくることによって家族で過ごす時間が増えていることが影響しているのは間違いない。その結果、リビングを快適に過ごすためのグッズの売れ行きが好調だ。その1つが、良品計画が販売する「体にフィットするソファー」。ビーズクッションでできたソファーで、座ると体が包み込まれるような座り心地を体感できる。インターネット上で「人をダメにするソファー」として紹介されたことがきっかけで、大ヒット。2016年度に約30万個を販売するなど人気を集めている。

「人をダメにするソファー」として紹介された良品計画の「体にフィットするソファー」

 インターネット上では商品の感想について、「仕事から帰って座ったらもう立てません」「家から一歩も出たくなくなる」などと書き込みが寄せられており、自宅を快適にし、外に出る意欲を減退させる商品であることが伺える。その後、ニトリなども同様のコンセプトとも受け取れる商品を発売。カバーのストレッチ性を改良するリニューアルをし、生地の脆化を抑えている。

 一方で夜の街に出歩かなくなったことで売れなくなった商品もある。その一例が夜遊び明けの二日酔いに効くといわれるアルコール対策飲料市場だ。アルコール対策商品の代表格であるハウス食品の「ウコンの力」の売上高は減少が続く。17年3月期の売上高は前年度に比べて5%減少した。競合商品が増えたことも背景にあるが、ハウス食品の機能性事業本部の相馬修部長は「グループインタビューを実施すると、飲酒頻度が少ないミドル・ライト層のユーザーが外食先で飲まなかったり、外ではなく家で飲んだりする人が増えていると感じる」と話す。キリンビバレッジの「ウコンとしじみ900個分のオルニチン」も16年の売上高が前年実績を1.5%下回った。キリンホールディングス広報部は「外食の宴会や接待需要が減少しているのが1つの要因」と指摘する。

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