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荻島 央江(おぎしま・ひさえ)

フリーランスライター

荻島 央江

食品販売会社在職中に映画紹介・評論記事の執筆活動を開始。2002年からフリーランスライターとなり、情報誌や女性誌などで取材・執筆を手掛ける。現在はビジネス誌を中心に活動しており、「日経トップリーダー」や「日経メディカルオンライン」などに執筆。著名経営者へのインタビューや中小企業のルポを得意とする。

◇主な著書
「社長、辞めます! 」 ジャパネットたかた 激闘365日の舞台裏』(日経BP) 2014
なぜか「クセになる」ホテル 東横インの秘密』(日経BP) 2017

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

ベンチャー最前線

連勝サッカーJ1長崎、ジャパネット流で再生

2018年4月27日(金)

 深刻な経営危機に陥り、クラブの存続すら危ぶまれていたものの、改革を始めた7カ月後には初のJ1昇格を決めたV・ファーレン長崎。監督も主力選手の顔ぶれも変わっていないにもかかわらず、なぜこれほど短期間で強いチームへと変貌できたのか。快進撃の理由を探った。

Jリーグ昇格後、初勝利を挙げた日、クラブのマスコットキャラクターのヴィヴィくんと抱き合う髙田明社長

「V・ファーレン長崎のJ1昇格が決まったとき、『さすがジャパネットさん(運を)持っていますね』と言ってくださる方が多かった。確かに(昇格は)予想より早かったものの、丁寧にさまざまなことに取り組んできたので当然の結果だと思っている」

 サッカークラブチーム、V・ファーレン長崎の親会社であるジャパネットホールディングスの社長 兼 CEO(最高経営責任者)で、V・ファーレン長崎の社外取締役も務める髙田旭人(あきと)氏はこう強調する。

 ジャパネットが火中の栗を拾ったのは、2017年3月のこと。当時、V・ファーレン長崎はJ2で22チーム中15位と成績は低迷。経営的にも17年1月期の決算で1億3770万円の最終赤字を計上した。累積赤字は3億2460万円まで膨らみ、一時は選手の給料未払いが懸念されるほど経営が悪化していた。

 それからわずか7カ月。奇跡が起きたようにも見えるが、その背景にあったのは、旭人氏主導で実施した地道な取り組みだった。

 旭人氏は「ジャパネットを育ててもらった地元への恩返しのため」、チームの支援を決めた。旭人氏の父でジャパネットの創業者である明氏に新生V・ファーレン長崎の社長就任を要請。5月には全株式を取得して子会社化した。

17年11月11日、カマタマーレ讃岐に勝ってJ2リーグ、2位が確定。初のJ1昇格を決めた。試合終了後のJ1昇格セレモニーで喜びを爆発させた(写真:報知新聞/アフロ)

 株式の100%取得にこだわったのは「選手たちに株主の顔色をうかがわず、試合に勝つことに集中してほしい」という思いからだ。また複数の株主がいると、誰が責任を持つのか、誰が権限を持つのかがはっきりしない。「100%ならジャパネットが100%権限も責任も負える」と考えた。

 もともとスポーツマネジメントに興味があり、10年ぐらい前からこの分野の勉強を続けていたという旭人氏。ただ、V・ファーレン長崎の社長は初めから明氏に担ってもらう考えだった。「長崎を1つにまとめられる人は父しかいない。サポーターからの支持も厚く、父が試合会場に行くとアイドル並みの歓声が上がるほど」。

 V・ファーレン長崎のスタッフは約30人。既存の社員が半分、もう半分は新規採用者とジャパネットからの出向・転籍者だ。

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