• ビジネス
  • xTECH
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

羽生田 慶介(はにゅうだ・けいすけ)

デロイト トーマツ コンサルティング
パートナー/執行役員 レギュラトリストラテジー リーダー

羽生田 慶介

経済産業省(通商政策局にてアジアFTA交渉担当)、キヤノン(経営企画、M&A担当)、A.T. カーニー(戦略コンサルティング)を経てデロイト トーマツ コンサルティングに参画。
著書に 『最強のシナリオプランニング』(共著:東洋経済新報社)、『世界市場で勝つルールメイキング戦略』(共著:朝日新聞出版)がある他、国際通商動向に関するテレビ・雑誌・新聞等での識者コメント多数。多摩大学大学院 ルール形成戦略研究所 客員教授。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

通商の課外授業

サンタを支える玩具ルール担当の“妖精”達

2017年12月22日(金)

サンタ高速移動の捕捉に対する情熱

 サンタクロースのモデルとなったのは4世紀ごろのローマ帝国の聖職者・聖ニコラスだ。貧しい家の3人の娘のために、聖ニコラスが煙突から金貨を投げ入れたという逸話が、サンタクロースが空から家々の煙突を通って子どもにプレゼントを届ける物語の由来となったとされている。

 子どもが寝静まった夜中にトナカイのソリに乗ってやってくるサンタ。誰も見たことがないサンタだからこそ、人々はその姿の捕捉に夢を描く。

サンタクロースのモデルとなった、ローマ帝国の聖職者・聖ニコラス。(画像:zatletic/123RF)

 米国とカナダが共同運営する北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD:ノーラッド)は1955年からサンタクロースの追跡事業を行っており、2014年からは「Santa Tracker」という特設ウェブサイトを設けてクリスマスイブの日のサンタの動きを公開している。

 また近年はGoogleも「Santa Tracker」という30カ国語対応のウェブ・アプリサービスを提供している。

 サンタの「移動能力」に対する関心は高く、アニメや童話の世界を現実の科学で読み解く人気のシリーズ本『空想科学読本』や世界中の多くのブログ等で、クリスマスイブの夜のサンタに求められる移動速度や必要能力がおもしろおかしく語られている。

 記事による違いはあれど、総じて「10億人の子どもに一日でプレゼントを配りきるためには、1秒間に5千~1万世帯にプレゼントを配りきることが必要。東京ドーム数個分の荷物を抱えて、マッハを超える速度で移動しなくてはならない」という類の試算だ。

 確かにサンタがクリスマスイブの一晩に一人で世界中の子どもにプレゼントを配りきるとすれば、その高速移動は尋常ならぬこと。松尾芭蕉の忍者説と同じく、我々は超人的な速度で動く人物が好きらしい。

 このサンタの移動速度に関する探究は既に発信されている他稿に譲るとして──多くの方に「通商」への関心を持っていただくことを企図するこの連載。今回はサンタの通商論点について触れてみたい。

 クリスマスに子どもがプレゼントを受け取ることができるのは、イブの晩のサンタの高速移動だけによるものではない。プレゼントを準備する過程での、“妖精”たちの極めて地道な準備があることにも気づくだろう。

大量のプレゼントを一晩で届けるために、サンタクロースには極めて高速で移動することが求められる。(写真:leaf/123RF)

続きを読む

著者記事一覧

もっと見る

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

付加価値を高めることに逆行するのが極端な価格競争だ。

茂木 友三郎 キッコーマン取締役名誉会長・取締役会議長