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羽生田 慶介(はにゅうだ・けいすけ)

デロイト トーマツ コンサルティング
パートナー/執行役員 レギュラトリストラテジー リーダー

羽生田 慶介

経済産業省(通商政策局にてアジアFTA交渉担当)、キヤノン(経営企画、M&A担当)、A.T. カーニー(戦略コンサルティング)を経てデロイト トーマツ コンサルティングに参画。
著書に 『最強のシナリオプランニング』(共著:東洋経済新報社)、『世界市場で勝つルールメイキング戦略』(共著:朝日新聞出版)がある他、国際通商動向に関するテレビ・雑誌・新聞等での識者コメント多数。多摩大学大学院 ルール形成戦略研究所 客員教授。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

通商の課外授業

トランプの通商ビジョンはスター・ウォーズか

2017年9月13日(水)

スター・ウォーズは「関税問題」からスタート

 「悲劇が起きている。交易ルートの関税問題だ」

 これは、NAFTA(北米自由貿易圏)再交渉におけるメキシコ政府の談話だろうか? それとも通商拡大法232条をめぐる米国議会の議事録?

 そうではない。これは映画「スター・ウォーズ」のセリフだ。 最も有名なキャラクターであるダース・ベイダーの師、ダース・シディアスことパルパティーン議長が策略として銀河元老院に訴えた言葉である。

 銀河の星々の中をテロップが遠方に流れていくスター・ウォーズのオープニングロールは有名だが、「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」のその第一段落が「The taxation of trade routes to outlying star systems is in dispute.(辺境の星との交易での課税の是非で意見が割れたのだ)」という至極ビジネスライクな文言になっていることは、意外とファンの意識からも薄れている。

トランプ-習近平会談の直前のスター・ウォーズ鑑賞

 アメリカがシリアに巡航ミサイルを撃った2017年4月6日、トランプ大統領は中国の習近平国家主席と初の直接会談に臨むために、大統領専用機「エアフォースワン」に乗っていた。

 このとき機内で上映されていたのは、映画「スター・ウォーズ」シリーズのスピンオフ作品「ローグ・ワン」だ。機内で記者からの取材に応じるべくトランプ大統領が機内備え付けのテレビ画面の横に立ったまさにそのとき、画面では劇中で初めてダース・ベイダーが登場するシーンが流れたのだ。

2017年4月6日、トランプ米大統領は、中国の習近平国家主席との会談に臨む前に、大統領専用機「エアフォースワン」内で記者団の質問に応じた。機内で放映されていた「ローグ・ワン」(写真中の右上画面)でダース・ベイダーが登場するのはこの直後。(写真:AP/アフロ)

 アメリカのメディア向け画像提供サービスに登録されたこの写真は極めて象徴的であり、Twitterを通じて広く拡散された。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官