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藤村 広平(ふじむら・こうへい)

日経ビジネス記者

藤村 広平

2011年早稲田大学国際教養学部卒業、日本経済新聞社に入社。新聞の編集を担当する整理部での勤務、総合商社のインド法人でのインターン研修などを経て、企業報道部で自動車業界を担当。2016年春から日経ビジネス編集部。岩手県出身。趣味はコントラバスの演奏、一眼レフカメラのレンズ集め(Nikon派)、不動産情報サイトの閲覧。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

最近のトピックス

 幼少時からそばアレルギーでした。そばを食べると頭痛がひどいのです。私があまりに嫌がるので、好き嫌いに厳しかった両親も小学校にあがるころから「そばだけは食べなくていい」と許してくれるようになりました。ところが先日、近所のスーパーで、間違ってカップ麺の天そばを買ってきてしまったのです。
 もう夜も遅いし、交換に戻るのも面倒。なにより腹が減ってしょうがない。
 決死の思いで食べた「緑の○○○」でしたが、なんなく完食。頭は痛くなりません。そういえば以前、フランス料理の「ガレット」を、そば粉が入っているとは知らずに食べたときにも問題なかった。そもそもネットで調べると、そばアレルギーの症状に頭痛は含まれていない。
 思い込みほど怖いものはない。日々の取材でも気をつけなくては、と気を引き締めました。

記者の眼

ローソン社長に「脱・優等生」のススメ

2017年5月22日(月)

 「僕は台風の目ですわ。創業者のビジョン実現に向けて、ぐーっと社員を巻き込んでいく」

 5月末の退任が決まっていたローソンの玉塚元一会長が、ソフトウエア検査を手がけるハーツユナイテッドグループの社長に転じることになった。ローソン株主総会での退任決議を待つことなく、やや前のめり気味に5月15日、発表した。冒頭の言葉は、玉塚氏が同日の記者会見で語った意気込みだ。

 かねて「アイドリングはしたくない」と話していたが、まさに有言実行のスピード転身。その発信力に衰えの気配はなかった。

4月、退任を発表するローソンの玉塚会長(左)と竹増社長

 心配なのが、その玉塚氏を失うローソンの今後だ。

 店舗ごとの1日の平均売上高(日販)は54万円と、首位セブンイレブンと10万円以上の開きがある。店舗数でもファミリーマートとサークルKサンクスの統合で業界3位に転落。今年2月に三菱商事の子会社となり、商社の総合力を武器に巻き返しを図るが「長いトンネルの中にある。出口への道のりは描けていない」(国内証券アナリスト)。

 今後求められる経営上の施策は山ほどあろうが、記者は個人的に、竹増貞信社長の脱・優等生がカギを握るではないかと感じている。コンビニチェーンの成功は加盟店オーナーとの信頼関係がモノを言う。自分が加盟店オーナーだったらと考えると、竹増社長の記者会見などでの言動にはどうも打ち解けにくいというか、もっと本心をさらけだしてくれたらな、と思いたくなる場面が目立つように感じられるからだ。

明快なプレゼン。背も高く声も爽やか

 竹増社長はカッコイイ。1993年に大阪大学を卒業後、三菱商事に入社。畜産部員や社長秘書としての勤務を経て、2014年にローソン副社長に転じ、16年6月に社長に就任した。

5月15日、サラダ新商品について語る竹増社長。説明はいつも理路整然としている

 さすが有名総合商社の出身だけあって、商品や事業戦略についてのプレゼンテーションは、いつも必要な情報が必要なだけ盛り込まれ、理路整然としている。目鼻立ちはくっきり、背も高く声も爽やかで、とてもスマートな経営者といえるだろう。

 普通の企業ならこれで言うことなし。だが、コンビニ業界は話が少し違う。事業の現場を担うのが主としてコンビニ本部の社員ではなく、フランチャイズチェーン(FC)契約を結ぶ加盟店だからだ。コンビニ本部がどんなに優れた経営方針を打ち出しても、加盟店のオーナーが採用しなければ、そのコンビニチェーンは何も変わらない。

 全国店舗数が6万に迫るコンビニ業界は飽和論もささやかれ、限られたパイを奪い合う時代に入りつつある。今後は痛みを伴う事業改革も必要になる。コンビニ本部の社長には、「彼が言うことなら」と加盟店オーナーの首を縦に振らす発信力と説得力が求められる。

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