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三輪 開人(みわ・かいと)

e-Education代表理事

三輪 開人

1986年生まれ。早稲田大学在学中に税所篤快と共にNPO、e-Educationの前身を設立。バングラデシュの貧しい高校生に映像教育を提供し、大学受験を支援した。1年目から合格者を輩出し「途上国版ドラゴン桜」と呼ばれる。

大学卒業後はJICA(国際協力機構)で東南アジア・大洋州の教育案件を担当しながら、NGOの海外事業総括を担当。2013年10月にJICAを退職してe-Educationの活動に専念。14年7月に同団体の代表理事へ就任。これまでに途上国10カ国5000名の高校生に映像授業を届けてきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

バングラデシュのドラゴン桜 二人三脚編

バングラでテロ事件に直面して感じた3つの対策

2016年7月15日(金)

途上国の貧しい学生にも教育の機会を提供しようと、世界中で映像を使った授業を行うプロジェクトを手掛けてきたNPO(特定非営利活動法人)e-Education。

創業の地、バングラデシュでは新しい挑戦として国内初となるデジタル教育国際会議を開催。教育大臣、中央銀行総裁など豪華なゲストを巻き込み、国家規模の新たなプロジェクトを進めている中、テロ事件に遭遇する……(前回の記事はこちらをご覧ください)。

「今どこにいる? ホテルにいるなら絶対外に出るな! 絶対だぞ!!」

 バングラデシュへの出張3日目となる7月1日の夜、現地パートナーであるマヒンから突然電話がありました。彼は震えた声で話を続けます。

 私の宿泊先からそう遠くないレストランでテロ事件があったこと。犯人たちは爆弾や銃を持っており人質を取って立てこもったこと。外国人を狙った事件である可能性が高く、絶対ホテルから外に出るべきではないこと。

事件直後のダッカの様子(事件直後のホテルから撮影)。普段は人であふれる中心街が無人に

 衝撃の出来事でした。私は彼の指示に従い、翌日も翌々日もホテルから出ませんでした。そしてテロ発生から日本に帰国するまでの3日間、私はずっとホテルで過ごしました。

 テロ事件の現場近くで過ごした3日間。この3日間で思ったことや考えたことをまとめ、安全でない海外で私たちが気をつけるべきこと、テロのない社会に向けて私たちに何ができるのかを書いていきいます。

バングラデシュ人質事件の概要

 バングラデシュの大型連休初日である7月1日金曜日の夜9時頃、事件は起こりました。首都ダッカにある、外国人に人気のあるレストラン「ホーリー・アーティサン・ベーカリー」が襲撃され、武装した複数の男たちはそのまま人質をとり、レストランに立て籠もりました。

 翌日バングラデシュ政府が特殊部隊を突入させて犯行グループを鎮圧したものの、日本人7人を含む人質20人が亡くなり、これから長く語り継がれるであろう悲惨な事件となりました。犠牲になった方々とそのご家族や友人、関係者の皆様には心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。

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