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村中 璃子(むらなか・りこ)

医師・医療ジャーナリスト

村中 璃子

一橋大学出身、社会学修士。北海道大学医学部卒。都立高校中退。WHO(世界保健機関)西太平洋地域事務局の新興・再興感染症チーム等を経て、現在、医療問題を中心に幅広く執筆中。2014年に流行したエボラ出血熱に関するウェブ記事 は、読売新聞「回顧論壇2014」で論考三選の一本に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

Dr.村中璃子の世界は病気で満たされている

語られなかった大村智さんのノーベル賞の凄さ

2015年11月19日(木)

(写真:伊藤真吾/アフロ)

 先日、日本でもっともノーベル賞受賞者を輩出している大学である京都大学で講演をするという、大そうな機会がありました。しかも、ノーベル賞を受賞した山中伸弥さんの研究所と同じクラスターにある京都大学ゲノム医学センターからのご招待。何度もノーベル賞候補になり、いずれはノーベル賞を受賞すると言われている本庶佑さんが、元来はサイエンスジャーナリストを大学で育成するために作ったという医学部大学院の専門コースでの講演です。

 大学院生向けの講義の予定でしたが、最近私が書いて話題になっている子宮頸がんワクチンの記事を中心に話してくれとの要望が強く、結局は著名な研究者や教授陣の混じるオーディエンスを前に「子宮頸がんワクチン騒動にみる 日本のサイエンスジャーナリズム」というタイトルで話をする羽目になりました。自分でつけておいて言うのもなんですが、我に返るとこれまた手に汗握る大げさなタイトルです。

 たとえジャーナリズムの話であっても医療や科学のプロ集団相手に話をするというのは私にとっても少々荷の重い話です。普段はワードでひたすら文章だけ書いている私はパワーポイントの操作にも不慣れで、講演当日までの1週間はまるで雑誌の校了前のような寝不足の毎日。講演の前の晩も京都の花街のひとつ、宮川町にある器と料理の素晴らしい料理屋さんに連れて行っていただいたのですが、お酒もほどほどにして早々にホテルに戻りました。

 さて、今年ノーベル医学・生理学賞を受賞した大村智さんは山梨大学や東京理科大学などに学んだ人で、京都大学とは全く関係がありません。しかし、京大の研究者たちも大村さんの受賞をわがことのように歓迎していると言うので、私も「おや」と驚きました。なぜでしょうか。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長