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池田 和弘(いけだ・かずひろ)

大阪観光大学国際交流学部教授

池田 和弘

京都大学卒業後、通訳養成学校を経て、専門学校や予備校での教鞭、執筆活動を行う。ベストセラーを記録した著書は数々。その後、大阪大学大学院言語文化研究科にて、理論的ベースを固め、同大学工学部工学研究科で原子力、ナノフォトニクスのESPプログラムを開発・実施。「学習者に優しい」をコンセプトに、認知言語学、レキシカル・グラマー、エマージェント・グラマー、並列分散処理など最新の知見を駆使して、受験英語と実用英語を融合できる日本有数の英語学習法のスペシャリストである。

◇主な著書
こうすれば速く覚えられるTOEICテストの英単語』(日本実業出版社) 2010
英語がスラスラ分かるようになる魔法の本』(日本実業出版社) 2009

◇関連リンク
オフィシャルブログ
これから英会話を始める人の基礎固め「スピークエッセンス」
初心者向け実践英会話教材「リッスントーク」

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日本語を活用した英会話習得法

米国飛行機事故の交信記録が教えてくれたこと

2018年5月12日(土)

4月17日、エンジンの故障で旅客機が緊急着陸した(写真:AP/アフロ)

 この4月中旬に、アメリカで大きな飛行機事故が起きました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、知らない方のためにその概要をご説明すると、事故当日の正午前にニューヨークを出発し、ダラスへ向かったボーイング737が、離陸した直後に2基あるエンジンの片方を原因不明の爆発で失い、近くの空港に緊急着陸したというものです。

 この事故がいかに深刻なものであったかというと、(専門家によると)飛行機は1基のエンジンで飛行できるものの、時速数百キロの高速で飛行しているため、片方のエンジンを失うと、そこに流れ込んでいくはずの空気が流れ込まず、逆に猛烈な抵抗が生まれ、バランスを取ることが非常に難しくなるということでした。

 たとえば、私たちが車に乗り時速100キロで走っていたとしましょう。あなたは窓を開けて、手を腕ごと外に出す勇気があるでしょうか。腕が吹き飛ぶことはないでしょうが、猛烈な風圧を感じるはずです。この事故では、それが時速数百キロで飛ぶ飛行機で起こり、かつ、手のひらどころか、畳2畳程度もあるような障害物が機体の片方だけに突如現れたわけです。

 この事故では、無数のエンジンの破片が高速で背後に飛び散り、その一つが乗客席の窓を突き破ってひとりの女性を直撃、死に至らしめました。

コミュニケーションこそが言葉の原点

 私は事故の第一報をウェブ上の日本の新聞で知り、すぐさまYoutubeで検索しました。ニュースを英語で聞こうとしたのですが、どういう訳かパイロット(女性)と管制官の交信記録に行き当たってしまいました。これはまったく想定外のことでしたが、これが今回のコラムにつながりました。ただのニュースであれば、コラムを書くことはなかったでしょう。

 航空事故時における交信というのは、とても緊迫したものです。私はこれを何度も聞き直しましたが、初めこそ、交信内容そのものに注意が向いていたものの、次第に英語の学習について考え始めました。そのとき何を思ったかというと、まず、第一に「何を言っているか知りたい」―――この一点が猛烈な集中を引き起こすということ、そして、「コミュニケーションこそが言葉の原点だ」ということでした。

 これほど当たり前のことはないのですが、私たちが本当に英語をそのようにとらえているかというと大きな疑問があり、それが学習意欲や効率・効果に大きな影響を与えているように感じました。以下、文法・語法的な解説を若干入れながら、交信記録の抜粋をご紹介したいと思います。

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野口 悠紀雄 早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問