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藤野 太一(ふじの・たいち)

フリーランスエディター/ライター

藤野 太一

大学卒業後、自動車誌カーセンサー、カーセンサーエッジの編集デスクを経てフリーの編集者兼ライターに。日経ビジネスオンラインでは、連載開始時より2017年まで「走りながら考える」のアドバイザーを務めていた。自動車関連の分野をはじめとしビジネスマンを取材する機会も多く日経トップリーダー、日経デジタルマーケティングなどにも寄稿する。JMS(日本モータースポーツ記者会)所属

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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所有していた古いメルセデスとベスパを手放しました。断捨離しようと思ったのですが、自動で車線変更する新型Eクラスに試乗して、この波に”乗るか、反るか”と思い至ることになりました。ドイツではすでに2030年には内燃機を積んだ新車の生産を終えるという噂もあり、余命はわかりませんが、もう少し内燃機と自らの意志で運転することの楽しみを享受したいと思っています。

トレンド・ボックス

ポルシェの「次期社長に最も近い男」 に聞く

2017年9月7日(木)

(前編から読む→こちら

 今年の5月11日、累計生産100万台目のポルシェ911が本社のツッフェンハウゼン工場からラインオフした。1963年に初代モデルが誕生して以来、7世代、54年に渡って達成した偉業だ。しかし、いまやポルシェとて電動化やデジタル化の波を避けて通ることはできない。

ドイツ・シュトゥットガルトにあるポルシェ本社前には、911の巨大オブジェが飾られていた(写真:藤野 以下、特記なき写真はポルシェAG提供)

 かつてスポーツカー専業メーカーだったポルシェが、初めてそれ以外のモデルに着手したのは、2002年。旧東ドイツ領のライプツィヒに新工場を建設し、SUVのカイエンの生産をはじめた。その後、2009年にはセダンのパナメーラ、そして2013年にはカイエンよりもひとまわり小さなSUV、マカンの生産が始まった。

 それに伴い、生産台数は飛躍的に伸びた。911とボクスターのみを生産していた1996年の年間生産台数は3万2390台。それがカイエンの生産がはじまった2002年には倍以上の7万3284台に、そして、2016年のグローバルでの販売台数は23万7778台にまでなっている。

 2016年の販売台数の内訳を見ると、カイエンが7万867台、マカンが9万5642台とSUVコンビで約17万台となり、販売の大半を占める一方で、911も前年比+2%の3万2409台を販売しており、この数年間は右肩上がりで台数が伸びている。新ジャンルでビジネスを拡大する傍ら、コアモデルであるスポーツカーもしっかりと成長を維持し続けている、これがポルシェの強みだ。

 2017年度第1四半期の数字で見ても、営業利益は、前年比8%増の9億6700万ユーロ、売上高は同2%増の55億ユーロ、コストがかさむ自動車製造業において営業利益率は17.6%を誇る。(いわゆる量産メーカーでは営業利益率10%が1つの指標であり、それをクリアしているのはトヨタやスバル、BMWなどだけだ)。財務およびIT担当の取締役会副会長であるルッツ・メシュケ氏は「この業績は、最適化された費用構造やすぐれた製品構成だけでなく、長期にわたる為替ヘッジ戦略によるものだと考えている」とコメントしている。

 このルッツ・メシュケ氏はポルシェAGの次期社長とも目される人物だ。あまりメディアの前には登場しないというが、100万台達成を機にこれからのスポーツカービジネスについて話を聞くことができた。

ポルシェAG
財務およびIT担当取締役副会長
ルッツ メシュケ氏

Deputy Chairman of the Executive Board and Member of the Executive Board for Finance and IT
Lutz Meschke
1966年生まれ。ケルン大学で経営学を学び税理士として監査法人などで要職につき、ヒューゴ・ボスAGで統括部長に就任。その後、2001年に財務部門経理部長としてポルシェに入社。ポルシェAGの経費節減プログラムの牽引役を務める。2009年に43歳の若さで財務担当取締役副社長に就任している

 いまポルシェにとってもっとも販売台数の多い国は、単一市場でみると中国ということになると思います。ただ市場としてはSUVの比率が高いと聞きますが(*)、中国においてもスポーツカーの売上比率を上げる計画はあるのでしょうか。

*2016年の中国での販売台数は6万5246台。ちなみに日本の2016年度の新規登録台数は7322台(JAIA調べ)と、約9倍の市場規模になっている

ルッツ メシュケ氏(以下メシュケ) そうですね、中国においてはSUVが売り上げの約8割を占めています。911の年間販売台数はおよそ1500台くらいしかありません。我々としては、中国市場においてもポルシェがSUVメーカーではなくスポーツカーメーカーとして認知されることが重要だと考えています。

 ポルシェも参戦しているWEC(FIA世界耐久選手権)が上海で開催されていますが、それ以外にも何かほかのレース活動などをされるのでしょうか。

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