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藤野 太一(ふじの・たいち)

フリーランスエディター/ライター

藤野 太一

大学卒業後、自動車誌カーセンサー、カーセンサーエッジの編集デスクを経てフリーの編集者兼ライターに。日経ビジネスオンラインでは、連載開始時より2017年まで「走りながら考える」のアドバイザーを務めていた。自動車関連の分野をはじめとしビジネスマンを取材する機会も多く日経トップリーダー、日経デジタルマーケティングなどにも寄稿する。JMS(日本モータースポーツ記者会)所属

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

最近のトピックス

所有していた古いメルセデスとベスパを手放しました。断捨離しようと思ったのですが、自動で車線変更する新型Eクラスに試乗して、この波に”乗るか、反るか”と思い至ることになりました。ドイツではすでに2030年には内燃機を積んだ新車の生産を終えるという噂もあり、余命はわかりませんが、もう少し内燃機と自らの意志で運転することの楽しみを享受したいと思っています。

トレンド・ボックス

トヨタ会長「電動化=EV、という混乱がある」

2017年10月27日(金)

 「トヨタは変わったか?」と題した日経ビジネスの特集が最近組まれたが、この数年間、取材を通じて「変わった」と肌で感じる機会は明らかに増えた。

 豊田章男社長体制となって以降、トヨタはクルマの開発、そして人材育成の場として、モータースポーツ活動を積極的に行っている。今年4月には、カンパニー制を一部見直し、それまでヘッドオフィス直轄の一部署であった「TOYOTA Gazoo Racing ファクトリー」を、独立した「GAZOO Racing カンパニー」(以下GRカンパニー)へと再編。ここではレース活動はもとより、「GR」ブランドを立ち上げ、レースで培ったノウハウを用いて市販スポーツカーを作り、収益が得られる組織とすることで、モータースポーツを単なるマーケティング活動としてだけでなく、景気に左右されず持続可能にしていくことを目的としている。

 現在、GRカンパニーが参戦している世界最高峰のレース、FIA選手権は2種類ある。1つが、シリーズ戦にルマン24時間レースを擁するWEC(FIA世界耐久選手権)、もう1つがWRC(FIA世界ラリー選手権)だ(WRCの詳細は過去のインタビュー記事を参考にされたい。「豊田章男社長はマキネン氏に“成瀬さん”を見た」「トヨタ勝利、“マキネン流”強いチームの3条件」)。

トヨタ、雨の富士を1、2位で制す

 10月15日、WECの第7戦の決勝レースが富士スピードウェイで行われた。年に一度の日本でのレースは予定通り午前11時にスタートするも、台風の影響下で降り続く雨と濃霧により幾度もセーフティカーが導入され、赤旗中断となるなど波乱の展開となった。

レースはポールポジションの2号車ポルシェ919ハイブリッドを先頭にスタート(写真:Marcel Langer)
どんどん激しくなる雨の中、水しぶきを巻き上げ走る7号車トヨタTS050ハイブリッド(写真:Marius Hecker)

 午後3時半を過ぎた頃、コースはふたたび濃霧に覆われ2度めの赤旗中断。6時間の耐久レースのため、終了予定時間の夕方5時ぎりぎりまでレース再開に向けてスタンバイが続けられたものの霧が晴れることはなく、この時点で全走行時間の75%をクリアしていることからレギュレーションに則ってチェッカーが振られた。

 結果は、TOYOTA GAZOO Racingの8号車トヨタTS050ハイブリッドが優勝。7号車トヨタTS050ハイブリッドが2位となり、第2戦のスパ・フランコルシャン以来のワン・ツー・フィニッシュとなった。トヨタがこのレースを落とせば、ライバルであるポルシェの年間シリーズタイトルがこの富士で決定する可能性もあっただけに、関係者もほっとした様子だった。

表彰台にあがった8号車トヨタTS050ハイブリッドのドライバー、中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/アンソニー・デビッドソンと、7号車の小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペス。左端にはチーム代表として喜びの表情をみせる、GRカンパニープレジデントの友山専務の姿も(写真:Marius Hecker)

ハイブリッドのライバル不在に、来年はどうする?

 トヨタがWEC用のレーシングカーとしては初のハイブリッドカーを開発し、参戦を始めたのが2012年のこと。(それまでの詳細な経緯はこちらを参照→「ル・マン敗北、豊田章男社長の言葉の意味」「『勝利』と『人材育成』、トヨタが挑む二律背反」)。

 以降、LMP1-H(ルマンプロトタイプ1 ハイブリッドカー)という最上位カテゴリーのもと、トヨタはアウディ、そしてポルシェというライバルと戦ってきた。しかし、2016年シーズンをもってアウディが撤退、さらに先日、ポルシェも今シーズン限りでWECからの撤退を表明。両社は共に電気自動車でのレース、フォーミュラEへの参戦を発表し、さらにポルシェはF1への復帰も検討しているという。

 いまトヨタとポルシェが戦っているLMP1-Hクラスは、ハイブリッドの技術面でも、年間100億円以上とも噂されるコスト面でも相当にハードルが高いカテゴリーだ。シーズン終盤のこのタイミングで、来シーズンの新規参入メーカーを望むことは現実的ではない。果たしてライバルを失ったトヨタは、これからどうするのか。

 雨が降り続く富士スピードウェイで、2人のキーマンに話を聞くことができた。まずは、世界初の市販ハイブリッドカー、初代プリウスの開発責任者であり、“ハイブリッドの父”と言われる会長の内山田竹志氏だ。

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夢の実現にあたっては強く「念ずる」。そうした心構えを支えにビジネスの世界の荒波を渡ってきました。

後藤 忠治 セントラルスポーツ会長