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平田 麻莉(ひらた・まり)

株式会社BRICOLEUR・株式会社bouquet 広報/フリーランスPRプランナー/ライター/翻訳

平田 麻莉

慶應義塾大学総合政策学部在学中より、PR会社ビルコムのスタートアップに参加。慶應義塾大学大学院経営管理研究科入学、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院への交換留学を経て、修士号取得。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程に進学、同時に同大学ビジネス・スクールの広報・国際連携の職務に従事。出産を機に退学、専業主婦を体験。現在は、PRプランナーとして家事代行マッチングサービス「タスカジ」等複数社の広報、ケースライターとしてエグゼクティブ教育のためのケースメソッド教材制作、翻訳などを行う。待機児童1名を含む2児を傍らに、リモートワーク・パラレルワーク・カンガルーワークの実験中。日本ビジネススクール・ケース・コンペティション(JBCC)発起人。パワーママプロジェクト「ワーママ・オブ・ザ・イヤー2015」受賞。

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※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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6年間の育休、しかしどうやって復帰する?

2016年11月14日(月)

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 企業の変革を支えるのは人事制度。旧来の百貨店の業態転換を進める大丸松坂屋百貨店の事例を、組織開発コンサルタントとして、ブリコルールとブーケの2社を経営する小野寺友子取締役、広報担当の平田麻莉、ふたりのワーキングマザーが聞いていく。今回は後編、百貨店の社員の大半を占める。女性社員の育休、復帰制度について伺う。聞き手は小野寺友子、平田麻莉。

小野寺友子(BRICOLEUR 取締役、bouquet 代表取締役)
富士銀行、バルス、リンクアンドモチベーション、プロジェクトプロデュースを経て、現職。組織開発コンサルティング企業BRICOLEUR(ブリコルール)と、ダイバーシティ&インクルージョンをテーマとした女性活躍推進コンサルティング企業bouquet(ブーケ)の2社を経営する2児の母。


平田麻莉(BRICOLEUR 広報、フリーランスPRプランナー、ライター)
ビルコム新卒一期生として、国内外50社以上のPR業務および自社の事業推進に従事。ケロッグ経営大学院への交換留学を経て、慶應義塾大学ビジネス・スクール修了。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程在籍中に出産し、退学。現在は、2児(1名は待機児童)を育てながら、リモートワーク・パラレルワーク・カンガルーワークの実験中。

営業改革により、9割の復職率を実現

インタビュー風景。写真左から、J.フロントリテイリング執行役員 業務統括部グループ人事部長 忠津剛光さん、大丸松坂屋百貨店本社業務本部人事部部長 重田和美さん、聞き手の小野寺友子、平田麻莉(カンガルーワーク実験中。今回快くご対応をいただきました)

小野寺友子(以下小野寺):前回は、業態改革に伴う人事制度の変化について伺いました。百貨店という業態の特性上、女性社員への施策についてもお聞きしたいです。女性活躍推進法の施行前の段階で、既に女性リーダー比率が28%と高水準でしたよね。販売員のほとんどが女性なのでしょうか?

大丸松坂屋百貨店本社業務本部人事部部長 重田和美さん(以下重田):販売子会社である大丸松坂屋セールスアソシエイツへの出向者と大丸松坂屋百貨店のプロパー社員を合わせた、約2600名の販売員の約9割が女性です。大丸松坂屋百貨店の従業員の中で見ると、出向者を含む約5700名のうち約6割が女性になりますね。

小野寺:育児休業及び育児勤務が最長6年と長く、その後も子どもの中学校就学月末日まで時短制度が可能と、ワーキングマザーに対して非常に手厚い制度を採用していらっしゃいます。

平田麻莉(以下平田):ろ、6年!?

重田:育休取得率がほぼ100%で、復職率は9割です。

平田:9割、それもすごいですね。それは最近の傾向ですか?

重田:経営統合もあったので正確な推移を確認するのは難しいのですが、しっかり休んで、復帰される方がぐっと増えてきている、という実感はあります。杉谷さん、どうですか?

J.フロントリテイリンググループ広報 杉谷智恵さん(以下杉谷):私が1人目を出産した頃は、妊娠したと言えば、辞める辞めないという会話が一般的でしたが、最近は皆さん「いつ復帰するの?」という会話ですね。

小野寺:大きな変化ですね。どうしてそれだけ高い復帰率を実現できたのでしょう?

重田:2000年初頭に営業改革をした時に、売り場の業務をすべて棚卸しして整理しました。たとえば、それまではお客様と販売員が1対1で接客して、入金して、お包みして、ということをやっていたんですけれども、カウンターに人をたくさん配置して、役割分担するようになりました。そうすることで、お客様にとってのサービスレベルとスピードが向上したのと同時に、ワーキングマザーが復帰しやすくなりました。業務を切り分けたことで、短時間のシフト制でも働きやすくなったのです。

平田:そうか、複数人で役割分担していれば、お客様の応対中でもササッとさり気なく、シフト交代できますものね。

重田:そういうことですね。

小野寺:短時間のシフト制で復帰してもらうことは、企業側にもメリットがありますか?

重田:カウンター業務はけっこう大変で、スキルが要ります。慣れていない人が急に応援に入っても、レジ打ちやお包みはスムーズにできません。そういう意味では、短時間であっても経験のあるワーキングマザーに入ってもらえると、即戦力になります。特に催事会場は、北海道展とかだとレジを会場に100台くらい入れるんですけれども、午前中から午後4時くらいまでが大変混雑するので、そこで活躍してくれるワーキングマザーの存在は貴重です。

 「しばらく休んで復職する」って、誰でも不安だと思うんですけれど、当社の場合、「復帰の場として、まずは現場がある」という安心感があります。周りにもママ社員が多いですし、上司も気遣ってくれるというのも、復職率が高い原因だと思います。

平田:6年の育休は素晴らしいなと思う一方で、いわゆる浦島太郎にならずに、復帰して活躍できるのかな~なんて、実は気になっていました。そうして細分化されたお仕事であれば、6年経っても環境変化に影響を受けずに活躍できそうですね。

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