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田原 総一朗(たはら・そういちろう)

ジャーナリスト

田原 総一朗

1934年滋賀県生まれ。早大文学部卒業後、岩波映画製作所、テレビ東京を経て、フリーランスのジャーナリストとして独立。1987年から「朝まで生テレビ!」、2010年から「激論!クロスファイア」に出演中。新しいスタイルのテレビ・ジャーナリズムを作りあげたとして、1998年、ギャラクシー35周年記念賞(城戸賞)を受賞。また、オピニオン誌「オフレコ!」を責任編集。
2002年4月に母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講。塾頭として未来のリーダーを育てるべく、学生たちの指導にあたっている。

◇主な著書
暴走司会者』(中央公論新社) 2016
トランプ大統領で「戦後」は終わる 』(KADOKAWA) 2016
起業家のように考える。』(プレジデント社) 2016

◇関連リンク
Twitter:@namatahara

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

田原総一朗の政財界「ここだけの話」

米国は北朝鮮との「対話」に傾きつつあるのか

2018年2月16日(金)

平昌(ピョンチャン)冬期五輪の開会式に出席したペンス副大統領(前列右側)。韓国滞在中に北朝鮮関係者と接触しなかったとされるが、その後に米紙の取材で「北朝鮮との対話は可能」と発言した(写真:AFP/アフロ)

 今、韓国の平昌(ピョンチャン)で冬季五輪が開催されている。9日の開会式には、北朝鮮のナンバー2である金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長と、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の実妹、金与正(キム・ヨジョン)氏が出席した。

 そこでは南北朝鮮の選手団が統一旗を掲げ、合同で入場する場面もあった。まさに、北朝鮮は冬期五輪を利用した強烈な「ほほえみ外交」を繰り出している。

 これに対し、日米は非常に神経を尖らせている。米国のペンス副大統領は、開会式前に行われる夕食会で金永南氏と同じテーブルに着く予定だったが、主賓と挨拶を交わしただけで着席することなく去って行ったという。

 日本の各新聞は、「北朝鮮は日米韓の関係を分断し、韓国を取り込もうとしている」と報じている。現に、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、金永南氏と複数回、会談もしている。

 さらには、金与正氏は文大統領に対し、実兄である正恩氏の考えとして「早い時期に面会する用意がある。都合の良い時期に訪朝してほしい」と申し入れた。文大統領は、選挙期間中から南北融和を強く打ち出していたから、南北会談に意欲を示している。

 一方で日本政府は、これを非常に危険視している。南北融和が強調されると、韓国は反日の姿勢を強める傾向があるからだ。それは、文大統領の日韓合意に対する否定的な発言からも窺える。

 15年末に従軍慰安婦問題について交わした日韓合意は、両国の間で「最終的かつ不可逆的」な解決を確認したものだ。ところが、文大統領は1月10日の記者会見で、「公式合意という事実は否定できないが、慰安婦問題は誤っており、解決せねばならない」と発言したのである。

 当然、日本政府はこれに強く反発した。日本のマスメディアも、「日韓関係に深い溝を作りかねない」と批判している。

 そういった中で、北朝鮮が非常に強烈なほほえみ外交を仕掛けてきた。日米韓を分断し、韓国を北朝鮮側に引き込むための戦略だと思われる。

 金与正氏の訪朝要請に対し、文大統領は「今後、条件を整えて実現させるつもりだ」と答えた。

 この「条件」とは一体何なのか。おそらく、米朝対話の実現だと思う。トランプ米大統領が金正恩氏と対話をするということになれば、文大統領は訪朝するということだ。

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