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殿村 美樹(とのむら・みき)

PRプロデューサー

殿村 美樹

株式会社TMオフィス 代表取締役。同志社大学大学院ビジネス研究科MBAプログラム「地域ブランド戦略」教員、 関西大学「広報論」講師も務めるPR専門家。1989年にTMオフィスを創業。地方や伝統文化の活性化に注力し「大金を投じなくてもPRはできる」という信念の下、独特の視点と斬新な発想が注目を集めている。これまでの代表的な仕事は、「今年の漢字」プロデュース、「佐世保バーガー」「ひこにゃん」「うどん県」の全国PR戦略など。

◇主な著書
ブームをつくる 人がみずから動く仕組み』(集英社) 2016
テレビが飛びつくPR』(ダイヤモンド社) 2010
売れないものを売るズラしの手法』(青春出版社) 2012

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

京都あれこれ「PRのプロ」と楽しむイイ話

池坊専好の「花戦さ」、利休の仇・秀吉に一矢

2017年3月25日(土)

映画「花戦さ」の主人公 華道家元「池坊専好」(野村萬斎)(c)2017「花戦さ」製作委員会

不安な時代に、京都の秘話

 最近、北朝鮮のニュースを見るたびにハラハラします。昨年、日本人も犠牲になったIS問題もまだ解決していません。「戦争になったらどうしよう」と漠然とした不安を感じる人は多いのではないでしょうか。もし望めるなら北朝鮮の金正恩氏やISのリーダーたちがみずからの非に気づき、反省するように仕向けられれば理想的ですが、そんな夢のような方法、想像すらできません。

 しかし京都には、そのヒントになるような秘話があるのです。しかも約400年もの間、京都の華道家元池坊に眠っていた戦国時代の話で、当時の家元が親しかった千利休の切腹に心を痛め、これを命じた豊臣秀吉に武力でなく華道で仇討ちをしたという、びっくりするような内容です。それがどうやら、本当にあった話らしいのです。

 というのは、この秘話は6月3日公開の映画「花戦さ」に描かれているのですが、舞台になった京都の関係者や報道陣に一足先に披露された時、京都市の門川大作市長が「約400年間眠っていた池坊に伝わる伝説の映画化。すべて京都で撮影された素晴らしい映画で私も少し出演しました」とコメントされたのです。つまりこの映画に描かれている話は実際に語り継がれている伝説であって、まったくのフィクションではないということです。それにこの秘話に登場する戦国時代の華道家元・池坊専好は実在の人物なのです。

 この映画「花戦さ」はかなりの大作で、脚本はNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の森下佳子さん、音楽は久石譲さん、そして出演者は野村萬斎さんを主演に市川猿之助さん、中井貴一さん、佐々木蔵之介さん、佐藤浩市さんなどオールスターです。原作は鬼塚忠さんの小説ですが、映画の内容は少し違うのだそうです。やはり「フィクションではない」ということでしょうか。

 そこで私は、秘話が語り継がれる華道発祥の地「六角堂 頂法寺」に行ってみました。

 すると奥深い歴史ととともに、秀吉に華道でリベンジを果たしたという秘話が、史料とともに確かに存在していたのです。

華道発祥の地「六角堂 頂法寺」

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