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神野 正史(じんの・まさふみ)

予備校世界史トップ講師

神野 正史

予備校世界史トップ講師、世界史ドットコム主宰、歴史エヴァンジェリスト。「スキンヘッド、サングラス、口髭」の風貌に、「黒スーツ、黒Yシャツ、金ネクタイ」という出で立ちで、「神野オリジナル扇子」を振るいながら講義する。誰にでも分かるように立体的に、世界の歴史を視覚化する真摯な講義は、毎年受講生から支持されている。近年はテレビや講演会でも活躍。著書の『世界史劇場』はシリーズで人気。『最強の成功哲学書 世界史』や『戦争と革命の世界史』、『[覇権」で読み解けば世界史がわかる 』、『現代を読み解くための「世界史」講義』なども好評発売中。

◇主な著書
現代を読み解くための「世界史」講義』(日経BP社) 2016年
「覇権」で読み解けば世界史がわかる』(祥伝社) 2016年
戦争と革命の世界史』(大和書房) 2016年

◇関連リンク
世界史ドットコム

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

神野正史の「人生を豊かにする世界史講座」

天才の見事な欠落、一事に秀でた人物の共通点

2017年7月20日(木)

漫画にも描けないような、天才棋士現わる!

 筆者は仕事柄、中学生と接する機会もありますが、中学生というのは知識的にも精神的にもほんとうにまだ子供。「自分が中学生の頃ってこんなに幼稚だったっけ?」と思うほどですが、おそらく筆者もそんなもんだったのでしょう。

 しかしそんな中学生が、ゴルフのようなハンディもなく、柔道のようなウェイト別もない、若者も老人も同じ土俵に立って真剣勝負!という世界で、デビューから29連勝!ということが話題になりました。

 その中学生が生まれる何十年も前からその道の第一線でやってきたトップ棋士たちをバタバタと破って連勝街道を突き進むなど、もし彼を主人公にした漫画を描いたら「あまりにも非現実的!」と担当編集者から怒られ、読者からそっぽを向かれることは必定。『ヒカルの碁』(小学生の少年が平安時代の天才囲碁棋士の霊に導かれて囲碁の世界に入り、ライバルとの戦いの中で成長していく物語、©ほったゆみ=原作、小畑健=作画)の主人公ですらそこまで強くありませんでした。それほど現実離れした、漫画にも描けないような人物が現実に現れようとは!

 所謂(いわゆる)「天才」──。

 「天才とは努力する凡才のことである」という言葉もありますが、これは天才本人が謙遜で(または天才の自覚がなく)発言しただけのことで、客観的事実としてやはり「天才」は天才です。「如何(いか)な天才でも努力なくしてはその才を発現できぬまま腐らせてしまう」というのは事実でしょうが、同時に、凡人がどれほど努力しようが、プロの初陣から29連勝など誰にもできない相談なのですから。

アインシュタインの場合

アルベルト・アインシュタイン(1879~1955年) (画像:PIXTA)

 ところが、彼の母親や祖母に言わせますと、彼はランドセルを学校に忘れてきたり、宿泊した将棋会館に旅行用品一式すべてを置いたまま空の旅行カバンで帰宅したり、将棋のことを考えながら歩いていて何度もドブに落ちたり……と、とにかく「生活能力が低い」といいます。

 じつはこれ、典型的な「天才の症状」なのです。例を挙げればキリがありませんが、たとえば、かの“20世紀最大の天才”アルベルト・アインシュタイン(1879~1955年)。

 アインシュタインが「相対性理論」を発表したとき、そのあまりにも斬新・突飛な理論は、世界中のほとんどの物理学者たちが反論するどころか、理解すらできなかったといいます。

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名言~日経ビジネス語録

大量陳列、大量販売というのがある程度限界にきているのかなと思います。

松﨑 曉 良品計画社長