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『炎と怒り』著者が明かす、トランプ政権の内幕

まるで喜劇、大統領選で勝つつもりがなかったトランプ陣営

2018年3月5日(月)

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トランプ政権の信じられない内幕を描いて話題の『炎と怒り

 今年1月4日に米国で出版されたトランプ政権の内幕を描いた『炎と怒り』──。発売から2カ月近く経つが、今も米アマゾン・ドット・コムの政治分野では書籍売り上げランキングで上位3位を下らない。

 35カ国語に訳されることが決まっており、その多くが3月上旬までに世界各国の本屋に並ぶという。邦訳(早川書房刊)も2月23日に発売された。

 トランプ政権が発足した2017年1月からホワイトハウス一階ロビーのカウチに陣取り、200件以上の取材を経て『炎と怒り』を書いたという米ジャーナリストのマイケル・ウォルフ氏に、この本を書いた狙いなどについて、ロンドンで聞いた。その内容を3回に分けてお届けする。

トランプ氏を含めトランプ陣営は「勝つ」と思っていなかった

衝撃的な内容でした。読む前から報道でどんな内容かあらかじめ知っていたので、「心構え」はあったつもりですが、それでもあまりにショッキングな内容でした。 

マイケル・ウォルフ氏(以下、ウォルフ):ありがとう。政治という側面からみても衝撃的ですし、まるで喜劇ではないかという点でも強烈な内容だと思います。

何よりも衝撃的だったのはトランプ氏自身を含め、トランプ陣営が大統領選で勝つことを想定していなかった、という部分でした。

ウォルフ:トランプ勝利には、世界中の人が驚かされたわけですが、最も驚いたのがトランプ本人でした。

マイケル・ウォルフ(Michael Wolff)氏
ジャーナリスト
1953年米ニュージャージー州生まれ。父親は広告営業マンで母は地元紙の記者だった。米コロンビア大学を経て、米バッサー大学を卒業。コロンビア大学時代に米ニューヨークタイムズ(NYT)紙のコピーボーイをする。74年雑誌「New York Times magazine」(NYT紙の週末版に入っている雑誌)に最初の記事が載る。90年代にネット企業を立ち上げるが失敗、その顛末を98年、書籍『Burn Rate』として出版。同年からNew York Timesマガジンの定期コラムニストに。2003年から同雑誌でイラク戦争を担当。2004年に『Autumn of the Moguls』を出版し、ネット台頭で主流メディアが苦境に直面していくことを予言。2005年に雑誌「Vanity Fair」のメディア担当コラムストに。同年、メディア王と言われるルパート・マードックの人生を書いた『The Man Who Owns the News』を出版するなど著書も多い。(写真:永川智子、以下同)

勝つつもりがないということを知ったのは、いつですか。

ウォルフ:大統領選挙中は、誰もがトランプは負けると思っていました。大統領選挙中、私はかなりトランプ陣営を取材していました。トランプ陣営に確かにスタッフはいたが、誰もちゃんとは働いていなかった。だから取材していると彼らが「自分たちは負ける」と思っているのが伝わってきた。誰も必死になっていなかった。私は、2016年の大統領選の前にも大統領選の取材をしてきた経験からこういう感触が分かります。当時、支持率で17~20ポイントも(民主党のヒラリー候補に)差をつけられていましたから、勝てるはずがないと彼らは考えていのです。

コメント7件コメント/レビュー

トランプ米大統領は、元々凄腕のビジネスパーソンであって、目的のためにあえてバカなふりをしているという説も根強くあったが、『炎と怒り』の著者によれば「そうではなく実際にそうなのだ(あまり賢くない)」ということになるらしい。この連載(『炎と怒り』著者インタビュー)の2回目にあったように、将校による軍事的作戦のブリーフィング中に「集中力が切れた」という理由で退出するというのは、ほかの先進国の国家元首・首相では考えられないだろう。そんなことで大丈夫か、アメリカ?と心配になる。確かにこの、マイケル・ウォルフ氏というジャーナリストの取材手法は、ジャーナリズムのギリギリのラインという声もあるらしいが、ホワイトハウス内部の一端を伝えてくれている。こういう情報は貴重だ。(2018/03/09 14:22)

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「『炎と怒り』著者が明かす、トランプ政権の内幕」の著者

石黒 千賀子

石黒 千賀子(いしぐろ・ちかこ)

日経ビジネス編集委員

日経BPに入社後、英LSEに留学し修士取得。日経ビジネス、日経ナショナルジオグラフィック、日経ベンチャーを経て、2003年日経ビジネスに編集委員として戻る。主に、本誌の「世界鳥瞰」の欄を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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トランプ米大統領は、元々凄腕のビジネスパーソンであって、目的のためにあえてバカなふりをしているという説も根強くあったが、『炎と怒り』の著者によれば「そうではなく実際にそうなのだ(あまり賢くない)」ということになるらしい。この連載(『炎と怒り』著者インタビュー)の2回目にあったように、将校による軍事的作戦のブリーフィング中に「集中力が切れた」という理由で退出するというのは、ほかの先進国の国家元首・首相では考えられないだろう。そんなことで大丈夫か、アメリカ?と心配になる。確かにこの、マイケル・ウォルフ氏というジャーナリストの取材手法は、ジャーナリズムのギリギリのラインという声もあるらしいが、ホワイトハウス内部の一端を伝えてくれている。こういう情報は貴重だ。(2018/03/09 14:22)

NYTのひと(=ぎちぎちの民主党系)ですからね。割り引いて読んでおく必要があろうかと思います。(2018/03/06 14:48)

 当選するとは思っておらず何も準備をしてなかった、とは想像してましたが「やはりそうだったか」と思いました。この本の著者の持つバイアスが大きいにしても、です。

 本人は何をしていいか分からず、日本のニュースに出てくる範囲でですが、まともに見える閣僚はティラーソンとマティスのみ、では世界を俯瞰した戦略的な政策など期待はできないですね。あるのは目先の銭勘定のみ。まあ、日本の政府も偉そうなことは言えませんが、、、、

 弾劾がない限り少なくともあと3年弱の間、あれがアメリカの大統領だとは、、、、裏を返せばあの御仁に票が集まるほどアメリカは病んでいる、なんでしょうね。これは歴代政権の責任でしょう。(2018/03/05 23:37)

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石橋 未来 大和総研政策調査部研究員