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本か、生活か。あらゆる読書家の悩みに答えます。

『本で床は抜けるのか』/『吉祥寺「ハモニカ横丁」物語』

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2015年7月1日(水)

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【私が編集した本読んで下さい!】

本で床は抜けるのか
西牟田靖著、本の雑誌社
担当:本の雑誌社編集部 宮里潤

本で床は抜けるのか
西牟田靖著、本の雑誌社

 本で床は抜けるのか。

 読書家ならだれもが抱く疑問ではないでしょうか。かくいうわたしも、かつては部屋にどっさり本をためこんでいたので、ひとごとではありません。押し入れや壁沿いに積み上げた本を眺めては、しょっちゅう「このままじゃヤバイ」と不安にかられていました(結局、引っ越しを機に半分近く処分しましたが)。同じ不安をかかえた人は、ほかにも大勢いるはず。

 読書家を悩ませるこの問題に、体当たりで挑んだ記録が『本で床は抜けるのか』です。

 著者の西牟田靖さんは、『僕の見た「大日本帝国」』や『誰も国境を知らない』など、領土問題や国境問題を扱った著書で知られるノンフィクション作家。いわゆる蔵書家ではありません。本はコレクションではなく仕事の資料。本書の執筆をはじめた時点での蔵書は約2000冊で、プロの書き手としてそれほど多くはないと思います。ご本人曰く、「足で稼いで書いていく」タイプ。しかし、だからこそ本書には、世間の普通の本好きに響くリアリティがあります。

四畳半アパートの床が抜ける!?

 西牟田さんがこのテーマでの執筆を思いたったのは、仕事場として借りた四畳半のアパートにあふれた本を見て、突如「床が抜ける」危機感に襲われたことがきっかけでした。

 「確かに荷物の量が完全にキャパシティを越えている。整理のため、部屋の真ん中などに本を積み上げようものなら、床が抜けてしまうのかもしれない」

 どうすればそれを防ぐことができるのか。解決策をもとめて西牟田さんは取材を開始します。

 蔵書問題をかかえた著名人は、この難問にどう対処したか。登場するのは、蔵書をまとめて処分した人(内澤旬子)、蔵書を電子化した人(武田徹、大野更紗)、私設図書館を作った人(内記稔、中野純・大井夏代)、大きな書庫を作った人(井上ひさし、松原隆一郎、草森紳一)。それぞれのユニークな対策の紹介が、本書の読みどころです。

 とはいえ最終的な目標は、あくまで西牟田さん自身の蔵書問題を解決すること。ご本人のことばを借りれば、本書は蔵書をテーマとした「私ノンフィクション」なのです。当事者ならではの現場感あふれる筆致は、同じ問題を扱った類書との際立った違いだと思います。

 さらにもう一つ違う点があるとすれば、電子本へのアプローチのしかたでしょうか。

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