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安倍政権の日本vs.イスラーム政権のフランス

『ニッポン沈没』/『服従』

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2015年11月4日(水)

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【私が編集した本読んで下さい!】

ニッポン沈没』斎藤美奈子著、筑摩書房

担当:筑摩書房 喜入冬子

「今度の下版日はいつですか?」

 月末近くになると私はPR誌「ちくま」の編集長に聞きます。ちなみに下版日とは、編集作業が終了しあとは印刷所にお任せ、になる日のこと。発行日は毎月決まっているのですが、下版日は土日のタイミングや祝日の有る無しで1日、多いと3日ぐらいずれることがあります。その数日がじつは死活問題なのです。

 本書の著者、斎藤美奈子さんは『妊娠小説』という、日本近代文学史の地層に「妊娠小説」という埋もれていたジャンルを発見! という衝撃の書で1994年にデビュー、以後、書評家、文芸評論家として朝日新聞の文芸時評をはじめとして大活躍を続けています。最近は東京新聞「本音のコラム」がなにかと話題です。毎月の〆切りは多いときは28本! だそうです。ひと月は30日多くて31日しかないのに、どうしているのか、謎です。

 おわかりでしょうか。
 なぜ私が下版日をいちいち確認しているのか。
 それは、下版日が斎藤美奈子さんの連載の入稿日になることが多いからなんです。

 本書はPR誌の人気連載「世の中ラボ」をまとめたものです。世の中で話題になっていること、気になっていることをひとつテーマに選び、その関連書を3冊選んで論じていくというスタイルをとっていて、2006年夏から途中で媒体を替えて今も続いています。そのうちの2010年8月から2015年6月までの分をまとめたのが、この本です。

 テーマはまあ、本来の締め切り日ぐらいに決まります。ニュースやワイドショーで話題騒然、なんて事件があったり、すごいベストセラーが登場したりしていれば、「あれだよね」「やっぱあれでしょう」といった感じですぐに決まります。

大文字から小文字まで

 が、突出した話題がないときはけっこうたいへん。「なんかある?」「そうですねえ」「最近なに読んだ?」「そうですねえ」みたいなやりとりから、「そういえばこんなことが」とぐだぐだな世間話をしばらく続けたあとに、「この間気になったのは云々」とようやくひねり出されることになります。しかしこれが以外に鉱脈を掘り当てたりすることもある。世界遺産とか「女子」問題とか朝ドラのヒロインとか、大文字の出来事ではない、世間の気分をキャッチできたかも、と思えるテーマはこうして見つけられたものが多いです。

 で、テーマが決まれば取り上げる本もだいたい決まる。というか、この本が面白かったからとか、この本がひどすぎたからとか、でテーマが決まることもあるので、ほぼ同時に決まります。

 しかし。そこからほぼ1週間、音沙汰なし。「本を読んでどうでしたか?」「どういう方向でお考えですか?」とメールするも音沙汰なし。もはややむなしと下版日を伝えるが(まさにデッドライン)、それでもやはり音沙汰なし。なのに突然、下版2日前に「本を替えたい」と連絡が来る……。がーん!?……ということもありました。とにかくテーマを決め本を決めれば原稿の内容は考え始められるわけですが、実際には他のことに追われ、結局具体的に作業が始まるのはそれくらい、というのが実情のようなのです。

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