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振り込め詐欺対策、窓口の知られざる奮戦

  • 日経ビジネス編集部

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2015年9月28日(月)

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 警察庁によれば、2015年7月の「振り込め詐欺」の認知件数は1068件。被害総額は約34億2360万円(詳しくはこちら)。直近でも、毎日1億円以上のお金が騙し取られているわけだ。昨年の認知件数は1万1256件(前年比22%増)、被害額は約379億7828万円(同、47%増)。件数では1日あたり30件以上になる。

 この異常な状況下で、最前線に立たされているのが、金融機関の窓口だ。ATMの限度額がどんどん引き下げられた結果、詐欺の被害者たちが直接窓口に行って、現金を下ろすよう手続きをするためだ。

 窓口のテラー、そして後方業務を担当する金融機関の職員たちは、振り込み詐欺の被害者たちに最初に接触する“善意の第三者”であり、そして、振り込め詐欺に対する最後の防壁でもある。しかし、ここに光が当たることはほとんどない。

 彼ら、彼女らは振り込め詐欺が猛威をふるう中でどんな戦いを強いられているのか。あるベテラン女性が、日経ビジネスの編集者に率直に語ってくれた。

(本記事では本人の特定につながる部分や、犯罪に利用される可能性のある箇所については、具体的な名称や金額を意図的に変更、あるいは伏せております。ご理解いただければ幸いです)

(平日の夜、東京都心部の飲食店で)

お忙しそうですね。

A:それでも今日はましな方でした。うちは郊外店なのですが、明日は年金の支給日で、近隣の高齢者の方がたくさん来店されるんです。高額の現金をお持ち帰りになるという方には、振り込め詐欺対策として「振込にする、小切手にする、家族の方を連れてくる」のうち、どれかを選んでいただくんですが、これに激怒される方がたくさんいらっしゃるんですよ。

怒るんですか。

A:ええ。ご自身のお金なのにあれこれ言われるわけですから、お気持ちはもちろん分かるのですが、怒られるとやはり辛いですね。

どうしても現金で持ち帰りたいというお客さんには、具体的にどう対応するのでしょうか。

Aさん:首都圏の金融機関で窓口・後方業務に携わるベテラン。親しみやすい笑顔と飾らない性格で、顧客の信頼も厚い。金融機関の窓口で働く人々が、振り込め詐欺のためにどのような影響を受けているかを伝えたいという編集部の考えに共感し、インタビューに応じてくれた。(イラストはイメージです)

A:75歳以上の方が、X00万円以上の払い出しで、請求書などもお持ちでなく、振り込みも嫌で、小切手も嫌で、ご家族もご一緒にいらっしゃっていない。そういう状況で、テラーや後方(後方業務、テラーの支援業務などを行う)の人間が、ご事情の合理性に納得できなかったら…はっきり言えば「これは振り込め詐欺だ」と感じたら、警察を呼ぶ。内規ではそういう形になっておりますね。

ということは、「このお金はどうされるんですか」と、窓口で具体的な使途を聞くわけですよね。それってさらに嫌がられませんか。

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