• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

マイナス金利は劇薬というより「サプリ」です。

マイナス金利って結局どういうこと? 前編

2016年3月3日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

日本銀行が実施した「マイナス金利」は、日本の経済にどんな影響をもたらすのだろう。景気対策の筈なのに、金融機関の金利収入が減るから、むしろ悪影響があるのでは? という声もある。「金利がマイナス」という言葉自体が矛盾しているようで、どうにもすっきり理解しにくい。明治大学政治経済学部准教授の飯田泰之さんに、ゼロから教えていただいた。

―― 飯田さん、お久しぶりです。「マイナス金利」という耳慣れない言葉があっという間にメディアにあふれました。この連載は「ゼロから」がタイトルなんですけれど、今回はゼロどころか、地面の下、それこそマイナスからお願いします。

飯田:Yさんが来たって事は、今日はぶっちゃけトークをしろということですよね。じゃあ、最初に結論から。「マイナス金利」は、劇薬とか言われますが、大した話じゃないということです。なので、悪影響もないけれども、いい影響もそこまでのものではないでしょう(笑)。

―― あら?

飯田:一応評価するならば、「マイナス金利も辞さないタイプの中央銀行」ということを内外に知らしめたこと。マイナス金利ができるとなれば、金融政策のカードがまだまだあることになる。これは、例えば日本国債を売りたいとか、円高に賭けようかという人の行動に歯止めをかける力はあるでしょう。

特効薬ではなくサプリメント

 当初こそ、受け止め方がばらついて相場が揺れ動きましたが、基本的には、国債の金利が跳ね上がるような事態はかなり起きにくくなっている。むしろ、国債の利回りは大きく下げました。為替については、どうも誤解があるようですが、マイナス金利は基本的には円安要因です。現在はFRBの政策変更予想などの影響の方が圧倒的ですから、円高に振れていますが。マイナス金利は、政策目標に向けた特効薬というよりサプリメント。「ビタミン剤を呑みました」みたいな施策ですね。

―― ああ、なるほど。

飯田:大事なのは、ビタミン剤を呑んだだけでは病気はそうそう治らないということです(笑)。ですが、呑んでおいた方がよかったとは思います。

―― 健康にはならない。でも、ある程度は摂取しておいた方がよい、しかも効きが悪かったら「また服用してみたら」という。

飯田:そうなんですよ。追加措置無しで景気回復までもっていけるというのがおそらく日銀としては一番都合のいいシナリオですけれど。それはともかく複雑な、ともすると政治的な構造を持っちゃっているので、経済学者には嫌われる政策だと思います。

コメント12

「ゼロから聞かせていただきたい!」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

プロフェッショナルとして、勝負どころで安易に妥協するなら仕事をする意味がない。

手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト