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ボーリング調査の本数は「決まっていない」

建物の基礎工事を基礎の基礎から・02

2015年11月27日(金)

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(前回から読む

 前回の記事には思いの外のご高評をいただきました。自分が分からないことを淡々と伺っているだけなので、お恥ずかしい限りです。物わかりの悪さが評価されることがあるとは。気を引き締めて続けて参ります。

 さて、ここまでのお話を簡単にまとめておきましょう。

  • 杭は、軟弱な地盤の上に建物を建てる際に用いられる基礎の方法の一つ。建物の重さを支えて安定した地盤へ伝えるのはもちろん、風雨、地盤の流動化などの影響に耐えることが要求される。
  • 杭は固い地盤に突き立てないとダメかというと、そういうことでもない。要は、上に載せる建物によって違う。杭の周囲と地盤との摩擦力によって支えるやり方もある。
  • 「支持層」という言葉が有名になったが、これはそういう名前の地層があるのではなく、「その建物を支えるに足る“良好な地盤”」のことで、一律の定義があるわけではない。
  • そもそも、建物を建てるなら固い地盤の上に、杭なしで直に立てるのが望ましい。けれど、日本では平野部のほとんどが、河川が運ぶ土砂が堆積して出来ている「沖積平野」。だから、軟弱な地盤に建てねばならないことが多い。そういう意味では杭は「やむを得ず打つ」もの、とも言える。

と、だいたいそんなお話を前回伺いました。

M:ですので、基礎を含め建物の設計を行うには、いの一番に、建物が建つ地盤の調査が欠かせないわけです。今回は、その地盤をどう調査するかをお話しします。

専門の調査会社がありますよね。そこに依頼するのではないんですか。

M:はい、地盤調査は専業者がいるわけなんですけれども、基礎は設計や施工で最も重要ですので、丸投げしてお任せ、というわけにはいきません。

最も重要、そうなんですか?

M:はい、基礎工事自体が、建築コストや工期の大きな部分を占めています。ここがいいかげんで、計画の変更や、最悪「やり直し」ということになれば、建築計画全体に非常に大きなダメージが生じます。

文字通り基礎ですものね、ここで間違いがあれば全てが台無し。なるほど。

M:そこで、日本建築学会ではこういう本を出しています。

『建築基礎設計のための地盤調査計画指針』(日本建築学会)。後ろは、にわか勉強中の資料の一部です…。

M:「建築物を設計するためにはどんなふうに地盤を調査したらいいか」という、指針を書くだけで、これだけのボリュームのある本が作れてしまうのです。そして、これでも網羅できてはいないんですね。日本国内で想定されるいろいろな状況で、一般性のある部分を書くだけで、この1冊が必要なんです。

地下水のお話もしますか?

それでも書き切れないところといいますと。

M:例えば環境の問題ですかね。環境汚染、土壌汚染の調査などです。土壌汚染が建築の基礎工事や杭に関係があるかというと…。

あまりなさそうですよね。

M:そう思われますよね。ところが土壌汚染物質は地盤の中にたまるんですね。地盤の中には地下水がいっぱい流れているんですよ。比重が重い金属物質などがあると、それが下に落ちて、地下水が流れない層の上に水たまりのようになっている。もし、その水たまりを貫通するように杭を作ると、汚染した水を上下にばらまくんですよ。

なるほど。

M:杭を施工するときには、地盤はもちろん、土壌汚染なども踏まえて計画を立てねばなりません。地形や地質に加えて、地史、過去にその土地をどのように利用してきたか、などかなり広い範囲のことを調べ、その上で問題になりそうな箇所を実際に調査するための計画を立てることになります。もちろん、作る建物によっても調査内容は変わってきます。

どんなステップを踏むのですか。

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