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60歳からの「ハローワーク」を考える

祝・10周年! 還暦越えた人生の諸問題・04

2017年9月14日(木)

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小田嶋:日本のお笑いの世界でも、40代だと若手だからね、という話があるじゃないか。

:いまだに、明石家さんま、タモリ、ビートたけしがビッグ3といわれているものね。新陳代謝がどれだけないか、ということだけど。

小田嶋:タモリは今年72歳、ビートたけしが70歳、一番若いさんまで62歳。

:サザンの桑田佳祐さんだって61歳ぐらいでしょう。

小田嶋:昔は熟女といえば、25歳以上が相場だったのが、今は50歳、60歳とかになっているという。

どんだけ昔のことよ。っていうか、熟女ってなによ。

小田嶋:いや、あの、その……。

:会社という組織を辞めちゃうと、新入社員から始まる部下の連なりもない。こうして同級生の小田嶋とばか話を続けていると、2人とも同じように年を取っているから、自分が客観的にどれだけ年を取ったかが分からない。

いつまでたっても、大人になれなくて、困りましたねえ。

小田嶋:その前に、広告とか出版とか音楽とか、いわゆるコンテンツ系の仕事は、若者のやる仕事じゃなくなっている、ということはあるよ。

:そうね、広告の業界団体なんかに行くと、もうみんな、年がものすごいことになっているよ。平均年齢が70歳以上だから。僕はこの間、そこのお偉いさんに、「若者はこうじゃなきゃだめだ」みたいな説教をされて、「いや、僕は60歳を過ぎています」と答えたんだけど、「そうか。君、誰だっけ?」だって。

うっ。

:若干、ぼけが入ってきているけれど、そんな風に70代がいまだに現役のように幅を利かせている。

自らも含めて、年寄り文化人が叩かれる理由

小田嶋:今の20代、30代が、年寄りの文化人に対して、「お前ら、どけ」という気持ちを持つのは、よく分かるよね。

そこは分かっているんですね。

小田嶋:うん。

その対象には、小田嶋さんも入っているんですよね。

小田嶋:というか、先日、内田樹氏が、合気道の大会か何かでイタリアに行って、うまいものを食ったとか、ワインがどうだとか、そういったお気楽ツイートを流していたんだよ。で、「イタリアの人たちはみんなゆるくていい、これで生産性が日本より高いんだから、考えさせられる」みたいなことを発信したら、何人かの若いやつから、猛烈な反発が起きていた。

:なんで? ただのツイートでしょう。

小田嶋:どういう反発かというと、内田氏ご自身は、豪邸を建てて、日本ではウナギを食っていて、ブルジョワなくせに、「イタリアの若いやつらは生産性が高くていい」とは、何て醜悪ないい方なんだ、と。あと、「イタリアは日本より貧困の若者が多いぞ」とか。

:まあ、ごもっともだけど。

小田嶋:でも、たかが旅行先から発信したお気楽なツイートなわけでしょ。俺はこの程度のことで何で怒るのかよく分からなかった。ただ、憎悪が溜まっているということは感じる。年寄りが気楽な感じでいるのが、許せないんだよ。

:じゃあ、俺たちも危ないじゃないか。

小田嶋:もちろん危ない。ただ、なぜ内田氏がそこまで言われるのかというと、どこかの場面で「脱成長」みたいなお話を提唱しているから、ということもある。

:「脱成長」って、言葉通りにとらえれば、成長の先にあるものを探そうよ、ということだと思うけど。

小田嶋:そう。否定じゃないんだよ。「成長なんかしなくていい、みんな貧乏になればいい」、と言っているわけじゃあ全然ない。国の政策の第一の目標を、戦後みたいな成長に置くんじゃなくて、その前に公平な分配とか、いろいろやることがあるでしょう、ですから社会の原理を、今の時代に合わせて変えていきましょう、ということを言っておられる。と、俺は解釈しているんだけど。

:まったく正しいんじゃないの?

コメント10件コメント/レビュー

いつも通り。やっぱり岡さんは素敵ですねぇ〜♡(2017/09/30 14:07)

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「60歳からの「ハローワーク」を考える」の著者

岡 康道

岡 康道(おか・やすみち)

クリエイティブ・ディレクター

1956年生まれ。佐賀県嬉野市出身。80年早稲田大学法学部卒。同年、電通に営業として入社。85年にクリエーティブ局へ異動。99年7月クリエーティブエージェンシー「TUGBOAT」を設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

清野 由美

清野 由美(きよの・ゆみ)

ジャーナリスト

1960年生まれ。82年東京女子大学卒業後、草思社編集部勤務、英国留学を経て、トレンド情報誌創刊に参加。「世界を股にかけた地を這う取材」の経験を積み、91年にフリーランスに転じる。2017年、慶應義塾大学SDM研究科修士課程修了。英ケンブリッジ大学客員研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

いつも通り。やっぱり岡さんは素敵ですねぇ〜♡(2017/09/30 14:07)

確かに以前読んだことがある筈なのですが、10年前の対談の記事の方が面白く感じます
10年経って感覚があまり変わってないというのは実は老いなのでは?
それが悪いかどうかは置かれた環境によるんでしょうが(2017/09/14 22:35)

アラフォーですが、きっとこのまま年を取った実感の無いまま気付いたら60になってるんだろうなと日々感じています。
内田樹は僕もなんかいけ好かないと思ってます。(2017/09/14 21:50)

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後藤 忠治 セントラルスポーツ会長