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赤羽駅前、オダジマを待ちながら

祝増刷!『超・反知性主義入門』、赤羽&入院編(その1)

2015年10月8日(木)

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超・反知性主義入門
日本に漂う変な空気、閉塞感に辟易としている方に、「反知性主義」というバズワードの原典や、わが国での使われ方を(ニヤリとしながら)知りたい方に、そして、オダジマさんの文章が好きな方に、ぜひ。

 大好評に付き増刷決定!の『超・反知性主義入門』の筆者、小田嶋隆さんのもうひとつの顔、というか、油断しきった素顔をさらしているのが、2007年からはじまった日経ビジネスオンライン屈指の大河連載、この「人生の諸問題」です。

 大人になりきれない少年オジサンな、小田嶋さんと岡康道さん(高校時代の同級生にしてクリエイティブディレクター、タグボート社長)、2人の、しょうもなくも、含蓄がありまくりな話をエンエンと続けて、ついに今回、小田嶋隆の故郷、赤羽に流れ着きました。

 東京の最北エリア、その名も北区。荒川の対岸は埼玉県。しかし、一度ハマると深ーい街。銀座、原宿、六本木が、お子さまの遊び場に見えてくる東京のディープスポットを、赤羽生え抜きの隆くんが案内します。(ナビゲーター:清野由美)

 某月某日午前。一同、JR赤羽駅に集合。しかし、案内役の小田嶋隆が一向に姿を現さない。アウエーの地で、なすすべもなくたたずむ一行。寒い。らちが明かず、小田嶋の携帯を鳴らす。

もしもし、あ、小田嶋さんですか?

小田嶋:ふにゃらららら。

今、どちらですか。みなさん、もう赤羽駅に集合しているんですけど。

小田嶋:(一瞬、「はっ」とした気配)

もしかして、まだご自宅とか?

小田嶋:あ、や、す、すみません、う、今日、でしたっけ、か。

先週お電話で確認して、昨日もメールしておきましたよね。

小田嶋:あれ、そうでしたか、いや、そうでした、ね。

駅、寒いんですけど。

小田嶋:わ、すぐ出ます、すぐ。ご、5分、いや、じゅ、15分で行きます。出たとこにデニーズがあるから、そ、そこで待っててください。

ということで、小田嶋さんは約束を忘れていました。

一同:えーっ!!(ブーイング)

寒い風が吹く中、みんなでぞろぞろとデニーズに移動しました。窓から煙った街にたたずむ「自由の女神像」が見えます。ここ、ニューヨークでしたか?

サウナ、パチンコ、自由の女神

小田嶋:いやいや、すみません、すみません。お待たせしました。あれはニューヨークではなく、赤羽名物、東口駅前雑居ビルですよ。

わ、早っ!

:お前、起きてそのまま来たのかよ。

小田嶋:あそこはサウナがあったり、パチンコ屋があったり、飲食店があったりという娯楽の殿堂になっている。ほら、浪人時代の土曜の夜って、徹夜で麻雀やって、日曜は早朝から草野球して、それであそこのサウナに入って、焼き肉を食うというフルコースがあったじゃない? そのフルコースが集約されているところなのよ。

ちょっと待って。勉強は?

小田嶋:勉強は週末が来る前に、誰にも知られないように猛烈にやっている。本当は週末も勉強したい、ぐらいは思っているんだけど、遊びの誘いを断るとバカにされて、カッコがつかないじゃない? だから週末は歯を食いしばって遊び続ける。そういう場所なんだよ。

それにしてもオダジマ先生。今日の待ち合わせは、そもそも小田嶋さんのご指定で、その上でメール、電話、メールの3段階で確認しておきました。それで忘れるとなると、編集者と私と岡さんはどうしたらよいのでしょうか。

小田嶋:う。

:この間、小田嶋と麻雀をした時も、仕事の打ち合わせを入れていて、あたふたと出ていったよね。僕たちはもう50歳を過ぎている。というか、還暦が目の前なんだよ。もういい加減いい大人が、麻雀があるという日に、そういう打ち合わせを入れるかな? と、僕もとても驚いたことを言っておく。

小田嶋:う。

コメント7

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「赤羽駅前、オダジマを待ちながら」の著者

岡 康道

岡 康道(おか・やすみち)

クリエイティブ・ディレクター

1956年生まれ。佐賀県嬉野市出身。80年早稲田大学法学部卒。同年、電通に営業として入社。85年にクリエーティブ局へ異動。99年7月クリエーティブエージェンシー「TUGBOAT」を設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

清野 由美

清野 由美(きよの・ゆみ)

ジャーナリスト

1960年生まれ。82年東京女子大学卒業後、草思社編集部勤務、英国留学を経て、トレンド情報誌創刊に参加。「世界を股にかけた地を這う取材」の経験を積み、91年にフリーランスに転じる。2017年、慶應義塾大学SDM研究科修士課程修了。英ケンブリッジ大学客員研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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牛島 信 弁護士