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「満点」の日米首脳会談に影落とす米中電話会談

安全保障と経済を切り離した菅&クシュナーの連携

2017年2月13日(月)

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 安倍晋三首相とドナルド・トランプ米大統領が、この組み合わせによる初の日米首脳会談を2月10日に実施。安全保障と経済を巡る合意をまとめ、共同声明を発表した。かねて注目されていた尖閣諸島については、日米安全保障条約第5条の適用対象であることを明記した。経済については、麻生太郎副首相・財務相とマイク・ペンス副大統領をトップとする対話の枠組みを創設することで合意した。今回の会談で注目すべきはどこか。いかに評価するべきか。日米関係に詳しい、小谷哲男・日本国際問題研究所主任研究員に聞いた。

(聞き手 森 永輔)

ぎこちないながらも堅くハグし、手を握り合った安倍首相(右)とトランプ大統領(写真:AP/アフロ)

TPPは首の皮一枚残った

今回の会談について、どこに注目しますか。

小谷:2つあります。1つは日米同盟の重要性、特に尖閣諸島の位置づけについて、トランプ大統領がオバマ大統領と同様の認識を踏襲したことです。日米共同声明に「日米同盟はアジア太平洋地域における平和、繁栄及び自由の礎である」「日米安全保障条約第5条が(沖縄県の)尖閣諸島に適用されることを確認した」と明記しました。日本が盛り込みたい事項は、すべて盛り込まれたと考えてよいでしょう。

小谷哲男(こたに・てつお)氏
日本国際問題研究所主任研究員/法政大学兼任講師/平和・安全保障研究所研究委員 2008年同志社大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。その間、米ヴァンダービルト大学日米センターでアジアの安全保障問題、特に日米関係と海洋安全保障に関して在外研究に従事する。その後、海洋政策研究財団、岡崎研究所を経て現職。現在は、中国の海軍力や尖閣諸島を巡る日中対立を中心に研究・発信するとともに、「海の国際政治学」を学問として確立すべく奮闘中。

 尖閣諸島については、ジェームズ・マティス国防長官が2月4日に来日して「日米安全保障条約第5条の適用対象である」と明言しました。トランプ大統領がこれを追認するかどうかが注目されていました。

 これにより、日米同盟に対するトランプ政権の姿勢が明確になりました。

 もう1つは経済問題。TPP(環太平洋経済連携協定)の取り扱いについて、日米双方の言い分を残して両論併記の形を取ったことです。トランプ大統領はTPPから離脱する大統領令に署名しました。日米間の経済交渉は2国間交渉に移行したい考えです。一方、日本はアジア太平洋地域の通商ルールを多国間交渉で決めるTPPの命脈を保っておきたい。この違いを対立点とすることなく、「日米間で2国間の枠組みに関して議論を行うこと、また、日本が既存のイニシアチブを基礎として地域レベルの進展を引き続き推進することを含む」という文言に落とし込みました。

「日本が既存のイニシアチブを基礎として地域レベルの進展を引き続き推進することを含む」というのは微妙な表現ですね。日本が中心となって「米国抜きの11カ国でTPPを発効させる」ことに日米が合意したと読むこともできます。

小谷:この文の解釈は多岐にわたるでしょう。日本にとっては米国がTPPに戻ってくるのがベストシナリオです。しかし、これは難しい。そして放っておけば、ほかの国が離脱に向かう可能性がある。「そうならないよう首の皮一枚を残しておきたい」というのが日本側の意図ではないでしょうか。

コメント4件コメント/レビュー

安部さんの姿勢は評価するも擦り寄りすぎの感は否めない。優しいトランプ大統領の腹は黒いように思う。ビジネス効果があるのは、中国だしね。(2017/02/13 15:47)

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「「満点」の日米首脳会談に影落とす米中電話会談」の著者

森 永輔

森 永輔(もり・えいすけ)

日経ビジネス副編集長

早稲田大学を卒業し、日経BP社に入社。コンピュータ雑誌で記者を務める。2008年から米国に留学し安全保障を学ぶ。国際政策の修士。帰国後、日経ビジネス副編集長。外交と安全保障の分野をカバー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

安部さんの姿勢は評価するも擦り寄りすぎの感は否めない。優しいトランプ大統領の腹は黒いように思う。ビジネス効果があるのは、中国だしね。(2017/02/13 15:47)

脳内お花畑記事。
そんなにアメリカは甘くない。(2017/02/13 14:35)

一斉解禁のように数多記者、識者、評論家が評定し始め、知りたか振りと言っては失礼ながら愈々読者も亦、読み解く力を問われる。読者同士の合言葉は、情報の、記事の、コラムの一かけらはかけらとして読み取り、決して鵜呑みにしない事とし雑多な情報、報道に惑わさられることのないように、日常から自分に合う研鑽・努力をして置きたいものだと思う。ああいう方がアメリカの大統領になった事実、そういう人を民主主義のコアたる多数者選定で選出した事実、これらの事実の事情に合わせる今後のお付き合いの作法をどう創出するかだろう。早い内に会えた、会い方段取りやコンテンツがああだこうだ、終われば終えたで厚遇だったのどうだったのと姦しいが、起こっている、起きようとしている、或いはそれらの複合作用から惹起するような今の時点では想定外の事件等々もあろう。日本は勤勉な民を信じ、日本人は凛としてあること、自ら率先垂範、万機公論に決する時代の創出に向かって範を示す気概を持ちたいものだ。金満家のトランプ大統領と揶揄し、趣味も才能の内サとトランプ大統領と安倍首相のゴルフプレーについて居食屋での笑い話。魁より始めよの謂いもある。虚心坦懐に驚天動地様の大事と些事の分別くらいは学習しようと思うが如何。(2017/02/13 10:27)

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