• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

バニラエア会長「次は台湾からアジアを攻める」

初の営業黒字化で攻勢に転じるANA子会社のLCC

2016年4月15日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 ANAホールディングス(HD)の100%子会社のLCC(格安航空会社)バニラエア。2012年、アジア最大のLCCグループ、エアアジアとANAは合弁会社、エアアジア・ジャパンを設立した。しかし両社の関係はうまくいかず、提携は1年足らずで解消。2013年10月にはエアアジア・ジャパンとしての運航が終了。同年12月、ANAHDの100%子会社LCC、バニラエアとして運航を再開した。
 関西国際空港を拠点とするLCCのピーチ・アビエーションが、就航からわずか1年で黒字を達成したのに対し、成田空港を拠点とするバニラエアやジェットスター・ジャパンは苦戦が続いてきた。だがようやく、長いトンネルを抜けつつあるようだ。利用者が着実に増え、バニラエアは2016年3月期の決算で初の営業黒字を達成したようだ。どのように壁を乗り越えてきたのか。就航当初からバニラエアの経営を担い、4月に会長に就いた石井知祥氏に話を聞いた。(聞き手は日野なおみ)
バニラエアの石井知祥会長(写真:Aviation Wire)

2015年度の決算では、ようやく営業黒字を達成したようです。

石井会長(以下、石井):私が2013年8月、社長としてこちらに来た時、社名はまだエアアジア・ジャパンでした。数字の悪い中で2013年10月にエアアジア・ジャパンとしての運航を終え、同年12月にバニラエアとしての運航を始めた。

 就航当初こそ“ご祝儀利用”で搭乗率も良かったのだけれど、その後は毎月赤字で、そうこうしている間に、2014年6月にはパイロット不足に陥って大量に減便せざるをえなくなった。当時は毎月、億単位の赤字を垂れ流しながら、本当にこのLCCビジネスに事業性はあるのかと考えていました。

そのような状況から、ようやく営業黒字にこぎつけた。何が変わったのでしょう。

石井:一番大きいのは売り方を学んだことです。競合相手の料金の動向や需要動向を見極めながら、収益性を最大限高めていく。こうしたマネジメントが何とかできるようになってきました。LCCの基本である飛行機の稼働率も上がり、いかにコストを下げるかということも、学んできました。こうしたことが、黒字化の背景にはあります。

 LCCは、どうしても欠航や遅延が多いような印象を抱かれがちです。ですから定時性や運航品質、就航率については、きちっと上げていかなくてはならないと思っていました。そこで目標を立てたんですね。就航率は99%以上を目指そうと。今年2月には実際、就航率は99%を上回りました。

 定時出発率の目標は85%以上ですが、今年2月までの累計は83%。国際線を展開すると、どうしても空港が込み合うなどの都合で、時間通りに着陸できなかったりしてしまう。ですがこちらも早々に目標を達成したいと思います。

 バニラエアでは毎月、就航率や定時出発率の実績を発表しています。こういうデータを開示しながら、利用者の信頼を勝ち取って行きたいですね。

搭乗率も上がっているようです。

石井:搭乗率は通年でも85%に達しています。目標は89%なのでまだまだですが、それでも通年で高い搭乗率になってきたと思います。運航の初年度や次年度は運賃を安くしても、なかなかお客様に乗っていただけなかったですから。

バニラエアの認知度が高まってきたということでしょうか。

石井:認知度はまだまだ足りないけれど、しっかりと運航を続けた結果だと思っています。けん引したのは1日4往復を飛ばす成田~台北線と、1日7往復を飛ばす成田~札幌線です。特に成田~札幌線はこれだけ飛ばしているのに、搭乗率が平均90%くらいと健闘しています。

「インタビュー」のバックナンバー

一覧

「バニラエア会長「次は台湾からアジアを攻める」」の著者

日野 なおみ

日野 なおみ(ひの・なおみ)

日経ビジネスクロスメディア編集長

月刊誌「日経トレンディ」を経て、2011年から「日経ビジネス」記者。航空・運輸業界や小売業界などを担当。2017年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「タイム・トゥ・マーケット」で売らないともうからない。

栗山 年弘 アルプス電気社長