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糸井重里が語り尽くす、ほぼ日の「誤解」

独占告白120分、初めて明かす株式上場の舞台裏

  • 東 昌樹

  • 内海 真希

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2017年5月1日(月)

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 ウェブサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』を運営し、手帳などのオリジナル商品を販売する株式会社ほぼ日が3月16日、東証ジャスダックに上場した。上場初日は、買い注文が殺到して初値がつかなかったが、糸井重里社長は当日の記者会見で、「問われているのは株価ではない」「鏡を見れば、そんなに美人じゃないって分かっている」とコメント。その冷静さが「反利益主義だ」「資本主義への挑戦か」と話題を呼んだ。

 『ほぼ日刊イトイ新聞』は著名人との対談企画など手の込んだコンテンツが満載だが、全てのコンテンツは無料で閲覧でき、他社の広告も一切なし。「ほぼ日手帳」と関連商品が売上高の7割を占める中、利益を生み出す秘訣はどこにあるのか。糸井氏の人気が同社の収益を支えてきたとすれば、あえて上場した理由は――。

 そんな不躾とも取れる疑問にも、一つひとつ丁寧に答えてくれた糸井氏。比喩表現や例え話を交え、話しながら新たな言葉を生み落としていった。インタビューは当初の予定を大幅に超過して、およそ120分間にわたった。その全容を公開する。

(聞き手は日経ビジネス編集長 東 昌樹、構成は内海 真希)

[いとい・しげさと]1948年群馬県前橋市生まれ。68歳。法政大学文学部中退。71年コピーライターとしてデビュー。79年東京糸井重里事務所を設立、2002年株式会社に組織変更、16年株式会社ほぼ日に社名変更。17年3月16日、東証ジャスダック上場。主力商品の「ほぼ日手帳」の販売部数は60万部を超える。ウェブサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』ではエッセーを毎日更新。愛犬であるジャックラッセルテリアのブイヨンも時々登場する。(写真:陶山勉、以下同)

3月16日に上場してから約1カ月。何が変わりましたか。

糸井重里氏(以下、糸井):世の中ががらりと変わりますよ、と言う人がいる一方で、名前が知られているから上場する意味なんて無いと言う人もいました。どちらも本当でした。

 例えば同じマンションに住んでいるおばあさん。今までは挨拶すらしなかったのですが、郵便受けの所で「上場おめでとうございます」と言ってくれました。これまで何の関係もなかった人たちの視線が全く変わった気がします。趣味でお店を開いているのとは違い、しっかりした事業をやっていたのかと見直してくれたのでしょう。

ふわふわした仕事をやっていると思われていたのかもしれませんね。

糸井:上場前に亡くなった、妻のお父さんもその一人。昔から「お宅の糸井君は随分楽しそうだね」と、冗談めかして皮肉を言われていたのですが、上場が決定した時、ケアホームで日経新聞を読んで「(東証)1部なのか2部なのか」と言ったそうです。真剣な顔で聞かれたからびっくりした、と妻が話してくれました。それに近いことが、全社員の家族で起きたわけです。取引先でも変化が起きました。

 上場前は、僕らもどこかに甘さがあったんでしょうね。「うちの会社においでよ」なんて、知り合いに気軽に声を掛けたりしていたし。だから今いる社員は、無謀なことを冒険と呼ぶ人、いたずら心のある人が多いのかもしれない。でも上場を機に違うタイプの人、経営哲学や成長を重視する社員に選ばれる会社になれる気がします。

ウェブサイトの『ほぼ日刊イトイ新聞』の開設から、2018年で20年。創刊当初から、こうしたいなという青写真はあったのですか。

糸井:青写真があったわけではなく、どうなるか分からないけどやりたかった。そもそも、前にやっていたことをやめたかったというのが(ほぼ日の)始まりでしたし。

 創刊1周年、2周年とやっていくと、節目ごとにちょっと感慨があるわけですよ。「そうか1歳か。これくらいでいいかな」とか、3歳になると「これからちょっと楽しみだな」とか。年齢をメタファーにして励んできたところはありますね。今は、「もう19歳だから、このくらいはできるでしょう」なんて思っていますね。

コメント3件コメント/レビュー

イトイさんらしく,のらりくらりとお答えになっていて,
結局何が「誤解」なのか,なぜ上場したのかについては,茫漠としていますね.
「でも上場を機に違うタイプの人、経営哲学や成長を重視する社員に選ばれる会社に
なれる気がします」のところでは,思わず吹き出してしまいました.

上場の真意のひとつは,「大掛かりな事業も含めて、いろいろ準備を進めて」いることに
必要な資金を,株式増資などの形で調達できるようにすることなのでしょうか.

これからも,「ほぼ日」をゆるく応援したいと思います.
株式を持っているわけではないので,「親しい知人」の知人くらいの立ち位置から.(2017/05/01 16:33)

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いただいたコメント

イトイさんらしく,のらりくらりとお答えになっていて,
結局何が「誤解」なのか,なぜ上場したのかについては,茫漠としていますね.
「でも上場を機に違うタイプの人、経営哲学や成長を重視する社員に選ばれる会社に
なれる気がします」のところでは,思わず吹き出してしまいました.

上場の真意のひとつは,「大掛かりな事業も含めて、いろいろ準備を進めて」いることに
必要な資金を,株式増資などの形で調達できるようにすることなのでしょうか.

これからも,「ほぼ日」をゆるく応援したいと思います.
株式を持っているわけではないので,「親しい知人」の知人くらいの立ち位置から.(2017/05/01 16:33)

 ここに載っている”このまま同じ場所に居続けたら、いずれお飾りの顧問のような立場になって、…”の一文が現在の状況を見事に肩っている。
 わけ知り顔に古い知識とうんちくを傾けるだけのマスゴミ。政府にたかるだけのジジババ。もううんざり。

 団塊の世代がいよいよ消滅する現在、激変する世界がまさに目の前に来ている。取るべき戦略は「備え」。(2017/05/01 15:42)

以前、勤め先で有価証券報告書や決算短信の記事を書いていた人間です。

表現したいことはある。だけどそれは前例に倣った紋切り型の文章に整えて書き連ねなければならない・・・って、ほんとストレスなんですよ。。。。。

「もっと自由に書かせてくれ!」っていつも思ってました。

ほぼ日の人たちならどんなに自由で個性的な有報や短信を出すのだろう?
楽しみです。

株主じゃないけどね(笑)(2017/05/01 15:18)

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