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独白「僕がエバーノートCEOを辞めた理由」

連続起業家、フィル・リービン氏の新たな野望(前編)

2017年5月17日(水)

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 インターネット上に文書などを保存・共有するクラウドサービス『Evernote』を開発・提供する米エバーノート。2007年に創業した同社は、「あらゆるものを記憶する」という明快なコンセプトと使い勝手の良さから、瞬く間にユーザーを獲得。米西海岸有数のスタートアップとなった。全世界のユーザー数は、2016年時点で約2億を超える。

 共同創業者のフィル・リービン氏は知日派として知られ、日本でのファンも多い。同氏はエバーノート自体を日本の老舗企業のような存在にすることを目指し、長期的な視点で経営に携わってきた。本サイトでもかつて「エバーノートCEO シリコンバレー流を大いに語る!」と題する連載を持っていた。

 そんなリービン氏が、エバーノートCEO(最高経営責任者)を退任したのは2015年7月。突然のニュースは、米西海岸だけでなく、日本でも驚きをもって受け止められた。ただ、当時はリービン氏自身が退任の詳細な理由を明かすことなく、同年9月に米ベンチャーキャピタルのゼネラル・カタリスト・パートナーズに参画している。

 今回、約2年半ぶりに日経ビジネスオンラインのインタビューに応じたリービン氏。エバーノートを退任した理由、そして、現在進めている新たなプロジェクトについて聞いた。

(聞き手は伊藤健吾=日経BP社出版局)

フィル・リービン(Phil Libin)氏
ゼネラル・カタリスト・パートナーズ マネージングディレクター。1972年、ロシア生まれ。幼少期にニューヨークに移住。ソフトウェアエンジニアでありながら、2社のインターネット企業を創業するなど、連続起業家として頭角を現す。2007年、インターネット上に文書などを保存・共有するクラウドサービス『Evernote』を開発・提供するエバーノートのCEO(最高経営責任者)に就任。全世界で約1億5000万ユーザーが利用するサービスに育てた後、15年7月にCEOを退任。その後は同社の会長職を兼務しながら、米ベンチャーキャピタルのゼネラル・カタリスト・パートナーズに参画する。日本食を愛してやまない日本通でもある。(写真:的野弘路、以下同)

エバーノートのCEOを退いた理由を教えてください。

リービン:端的に言うと、私自身が掲げた理念を貫くためです。

 エバーノートにいた頃、私は「100年続く会社」を目指すと言い続けていました。この理念は日本の老舗企業からヒントを得て生まれたもので、彼らが培ってきた経営の知恵とシリコンバレー流のスタートアップ手法を組み合わせれば、流行り廃りが激しいテクノロジーの世界でも100年続く会社を作れるのではないかと考えたんです。

 そして、この理念を貫くために、いつかは私がCEOを退く決断を下さなければなりませんでした。どんなに医療技術が進歩しようと、エバーノートが創業100周年を迎える時、私は生きていませんからね。

 「人」が長く残るよりも、「会社」が長く残るための決断をしなければならない――。これは、イベントや講演で人前に出た時に何度もお話ししてきたことでもあります。決して、思いつきでCEOの職を放り投げたわけではありません。

 ただし、実際にいつ退くのかという明確な時期までは、深く考えずに話していました。誰かにCEOを引き継ぐのは20年後になるのか、それとも2年後なのか。私自身も分かっていなかったというのが本音です。

ではなぜ、2015年に決断を?

リービン:それは、CEOの役割をエンジョイできなくなったからです。

「インタビュー」のバックナンバー

一覧

「独白「僕がエバーノートCEOを辞めた理由」」の著者

伊藤 健吾

伊藤 健吾(いとう・けんご)

日経BP社出版局

ビジネス&転職情報誌『type』や『エンジニアtype』、就活生向け情報誌『type就活』を経て2011年にWebマガジン『エンジニアtype』の初代編集長。2017年に退職、日経BP社へ。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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