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TSUTAYA増田氏が語る、銀座で稼ぐ大書店

蔦屋書店や蔦屋家電を続々出店、衰えぬ起業家精神

2017年5月17日(水)

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 4月20日、銀座の目抜き通りにオープンした大型商業施設「ギンザシックス」。物販エリアの中の最上階に当たる6階にオープンしたのは、先端のファッションブランドでも高級インテリアを扱う店舗でもなかった。開業したのは、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が展開する「蔦屋書店」だ。

 2011年以降、CCCは東京・代官山の「蔦屋書店」を初めとして、「蔦屋家電」や大型商業施設の「T-SITE」など、居心地と生活提案を充実させた新型店舗を次々と開業している。今回の銀座の蔦屋書店は6万冊を取り扱い、アート関連の書籍を充実させた施設で、ギャラリーも併設する。訪日観光客らに対する日本文化の発信も意識して、日本刀まで陳列している。併設するスターバックスコーヒーも、重厚感漂う特別な作りだ。

 CCCといえば、「TSUTAYA」の看板で、DVDのレンタル店を展開するイメージが強い。事実、現在もTSUTAYAのFC(フランチャイズチェーン)ビジネスが同社の売り上げの多くを占める。

 ではなぜ、今、直営の新たな商業施設を矢継ぎ早に開業するのか。そこには「アマゾンなどでできることは僕らはやめよう」という、CCC創業者・増田宗昭社長の明確な戦略がある。通常、メディアの取材に応じることが少ない増田宗昭氏にネット時代の小売業の針路や銀座店の勝算について聞いた。

(聞き手は日経ビジネス編集長 東 昌樹、構成は染原 睦美)

[ますだ・むねあき]1951年、大阪府枚方市生まれ。1973年、同志社大学経済学部卒業後、アパレルの企画販売を手がける鈴屋に入社。1983年、大阪府枚方市に「蔦屋書店 枚方店」を創業。1985年にカルチュア・コンビニエンス・クラブを設立。2000年には東証マザーズに上場、2003年には東京証券取引所市場第一部に変更するも、2011年にはMBO(経営陣が参加する買収)で上場廃止。2011年12月に「代官山 T-SITE」開業後、商業施設や家電店など新規業態を直営で展開する(撮影:的野弘路)

4月にオープンした銀座最大級の商業施設「ギンザシックス」内に「蔦屋書店」を出店しました。高級ブランドショップが居並ぶ中、大型書店が入るのは異例です。採算は合うのでしょうか。

増田宗昭氏(以下、増田):合う。合わせますよ。どうやって書店のビジネスモデルを変えるかということです。書店に併設させて、ぼくら自身が経営するスターバックスコーヒー、アートの展示スペースなども合わせて全体で利益を出します。スターバックスも特別な仕様に変えています。米国のスターバックス本社に直々にお願いに行って、世界一アーティスティックなスターバックスを、銀座のうちの店に合わせて考えてほしいといいました。ものすごく手間をかけてドリップで入れるコーヒーなども提供しています。

CCCはすでに、書籍販売でも日本最大のネットワークを持つ会社になっています。銀座の蔦屋書店は、日本一、もしかすると、世界でも一番コストのかかる店ではないですか。

増田:一番かもしれない。こんなお店ないですよ。

それでも利益を出そうという挑戦ですね。スターバックスの併設以外で、他社の書店にない特徴はどこにありますか。

増田:書籍は6万冊そろえています。アート関連が中心で、数十万、数百万円という独自編集の本を製作しました。日本の文化の良さを発信する本に力を入れています。文具もオリジナル商品を販売します。開業後は、すごいにぎわいで、1カ月の売り上げは8000万円程度になりそうです。

増田社長は、もともとアートに興味があったのでしょうか。

増田:全然ない。最近ですよ。事業として意識し始めたときからです。

開業の準備期間はどれくらいだったのでしょうか。

増田:3年半くらいです。『代官山 T-SITE』という蔦屋書店を核にした商業施設をオープンしたのが2011年12月。その後、銀座でこういう再開発があるという話を聞いたのです。僕はインバウンド消費のことをずっと研究していたこともあって、ギンザシックスの(物販系フロアで)最上階である6階、一番いい場所を全部やりたいと言いました。

コメント9件コメント/レビュー

珍しいし面白いお店づくりをするなとは思う。
一方、新しい量販店のオープン日にはレジ前には長蛇の列ができ、それに応じた売上が上がっているがオープンの熱狂冷めやらぬ二子玉川に足を運んだがとても数字がカウントされているようには見えなかった。
「珍しいね、いい空間だね」であってもお金が落ちなくなれば商売は頓挫する。
売れそうにない携帯電話関連の事業をはじめてみたり正直迷走してるなというのが正直な感想。(2017/05/18 17:26)

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「TSUTAYA増田氏が語る、銀座で稼ぐ大書店」の著者

東 昌樹

東 昌樹(ひがし・まさき)

日経ビジネス編集長

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

染原 睦美

染原 睦美(そめはら・むつみ)

日経ビジネス記者

日経パソコン、日経ウーマンオンラインを経て、2013年4月から日経ビジネス記者。IT担当などを経て、日用品・化粧品担当。趣味は洗濯、昼酒、ピクニック。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

珍しいし面白いお店づくりをするなとは思う。
一方、新しい量販店のオープン日にはレジ前には長蛇の列ができ、それに応じた売上が上がっているがオープンの熱狂冷めやらぬ二子玉川に足を運んだがとても数字がカウントされているようには見えなかった。
「珍しいね、いい空間だね」であってもお金が落ちなくなれば商売は頓挫する。
売れそうにない携帯電話関連の事業をはじめてみたり正直迷走してるなというのが正直な感想。(2017/05/18 17:26)

あくまでビジネスとしての書店という業態の派生の話。
お客さんを飽きさせない仕掛けをどこまで続けていけるのか、
興味は尽きません。
CCCは、これだけで成り立っているわけではないので、
いろんなことをやって、新しさを演出してくれればいいと思います。
美術界でいえば、画商みたいなものなので、
新しい才能を見つけて、それを売り出す役割は重要でしょう。(2017/05/18 16:27)

代官山の蔦屋がイマイチ使えない理由はそれか。
本を飾りとしてしか見てないから、神保町みたいに痒いところに手が届くようなものが無い。
まあ、あそこはファッションの街だからそれでいいんだろうけどね。銀座もすぐ近所に神保町があるし。(2017/05/18 12:05)

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