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仕切り直しの米朝会談、完全非核化は出口に?!

核を放棄させる好機は「南北統一」にあり

2018年5月28日(月)

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韓国で、米朝首脳会談を求める示威運動が行われた(AFP/アフロ)

トランプ米大統領が5月25日 、米朝首脳会談を「中止」する意向を明らかにしたと報じられた。北朝鮮の非核化の行方を注視していた世界中が驚きに包まれた。しかし、朝鮮半島問題の専門家、武貞秀士氏はトランプ氏の意図は「中止でない」とみる。

(聞き手 森 永輔)

米ホワイトハウスが5月24日、ドナルド・トランプ大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長に宛てた書簡を公表。「私は現時点ではこの長く計画してきた会談を実施するのは不適切だと感じる。よって(中略)シンガポールでの会談は実施しないと表明する」と記されていることが明らかになりました。トランプ大統領はなぜこの時期に米朝首脳会談の中止を決定したのでしょう。

武貞:トランプ大統領は「中止」ではなく「仕切り直し」を提案したのだと思います。書簡の宛名が「金正恩委員長閣下」と非常に丁寧な表現になっていることがそれを示している 。そして、その後の展開から、米国も北朝鮮も首脳会談をキャンセルしたくなかったことが分かります。

武貞 秀士(たけさだ・ひでし)氏
拓殖大学大学院特任教授
専門は朝鮮半島の軍事・国際関係論。慶應義塾大学大学院修了。韓国延世大学韓国語学堂卒業。防衛省防衛研究所に教官として36年間勤務。2011年、統括研究官を最後に防衛省退職。韓国延世大学国際学部教授を経て現職。著書に『韓国はどれほど日本が嫌いか』(PHP研究所)、『防衛庁教官の北朝鮮深層分析』(KKベトスセラーズ)、『恐るべき戦略家・金正日』(PHP研究所)など。

 まず米政権が書簡の内容を公表してからわずか半日で、北朝鮮が反応しました。金桂官(キム・ゲグァン) 第1外務次官が「わが方はいつでも、いかなる方式でも対座して問題を解決していく用意があることを米国側にいま一度明らかにする」(産経新聞5月26日)と結ぶ談話を発表。この素早い反応はトランプ大統領にとってもサプライズ だったと思います。

 トランプ大統領もすぐ「北朝鮮から温かく生産的な声明を受け取った」 とのメッセージをツイッターに投稿しました。「6月12日の開催もあり得る」との見通しも示しました 。

 どちらもキャンセルしたくなかったのは明らかです。

「体制の保証」をめぐるすれ違い

では、なぜトランプ大統領はこのような書簡を送ったのでしょう。

武貞:6月12日に会談を開催しても「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化(CVID)」 に合意できないことが明らかになったからでしょう。合意できなければ、対北強硬派であるジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)などが収まりません。ならば「首脳会談は行わず、仕切り直した方がよい」とトランプ大統領は考えたのだと思います。

 今日までの経緯を振り返ってみましょう。3月8日に韓国の特使、鄭義溶(チョン・ウィヨン)大統領府国家安保室長がトランプ大統領と会談し、金委員長がトランプ大統領との会談を熱望していると伝えました 。金委員長は非核化の意欲を示すとともに、核・ミサイルの実験を凍結すると約束しました。米韓合同軍事演習にも理解を示したとされます。

 トランプ大統領はこれを即座に受け入れ、会談に応じる考えを示しました。ここから米朝の協議がスタートしたわけです。

 この時点では、トランプ大統領は、CVIDが実現できると考えていたと思います。しかし、協議が進むにつれ「体制の保証」と「非核化」についての理解が米朝間で異なることを悟った。

 「体制の保証」について、トランプ大統領は「軍事境界線の北側にある北朝鮮を存続させる」「金委員長が統治する体制を崩壊させない」と理解していました。しかし北朝鮮が求める体制の保証は、米国が韓国に提供している核の傘をたたむことまで含むものでした。また「非核化」の進め方についても、米国が6カ月程度の期間内に一括して核装備を搬出することを想定したのに対し、北朝鮮は「段階的」に進め、その都度見返りを求める「相互」方式にこだわりました。

コメント43件コメント/レビュー

北朝鮮の核をインド、パキスタン、イスラエルの核と同じように見てもいい?
呆れました。論理破綻しています。
筆者は安全保証の欠片もご理解がないようだ。
それらの国を北朝鮮が決定的に違うのは、WW2後戦勝国が大日本帝国への対抗国家として創設したのが南北朝鮮という原点を理解されていらっしゃらない。
又、北は拉致というテロを日本国内で多数回にわたり実行し、その事実を日本国内の親派を遣い
徹底的に隠蔽工作してきた。
朝鮮総連はもとより、マスコミ、司法家、政治家など日本の中枢に根を張った網は強固で実態が白日の下に晒されたのは21世紀に入ってからである。南朝鮮も同様の浸透工作を行っているがここでは言及しない。
氏には地政学の基礎を理解してからメディアに寄稿していただきたい。切に願う。氏の名誉のためにも。
例えるなら日本が北朝鮮の核に対峙する場合、パキスタンとインド、イスラエルとイランとの関係をもって説明する方が遥かに説得力を持つのではないか?(2018/06/04 12:32)

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「仕切り直しの米朝会談、完全非核化は出口に?!」の著者

森 永輔

森 永輔(もり・えいすけ)

日経ビジネス副編集長

早稲田大学を卒業し、日経BP社に入社。コンピュータ雑誌で記者を務める。2008年から米国に留学し安全保障を学ぶ。国際政策の修士。帰国後、日経ビジネス副編集長。外交と安全保障の分野をカバー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

北朝鮮の核をインド、パキスタン、イスラエルの核と同じように見てもいい?
呆れました。論理破綻しています。
筆者は安全保証の欠片もご理解がないようだ。
それらの国を北朝鮮が決定的に違うのは、WW2後戦勝国が大日本帝国への対抗国家として創設したのが南北朝鮮という原点を理解されていらっしゃらない。
又、北は拉致というテロを日本国内で多数回にわたり実行し、その事実を日本国内の親派を遣い
徹底的に隠蔽工作してきた。
朝鮮総連はもとより、マスコミ、司法家、政治家など日本の中枢に根を張った網は強固で実態が白日の下に晒されたのは21世紀に入ってからである。南朝鮮も同様の浸透工作を行っているがここでは言及しない。
氏には地政学の基礎を理解してからメディアに寄稿していただきたい。切に願う。氏の名誉のためにも。
例えるなら日本が北朝鮮の核に対峙する場合、パキスタンとインド、イスラエルとイランとの関係をもって説明する方が遥かに説得力を持つのではないか?(2018/06/04 12:32)

前半の米国の動向、後半の日本の態度、共に一つの見方・考え方として参考になりました。
前半は、そういうシナリオになる可能性も有りそうだな、後半はそんな未来図になるかははなはだ疑問だなという感想です。
多様な予測、意見はものの見方を磨くためにも、想定が外れた場合のリアクションにも重要なので、根拠と論理が明確であれば、結果的に当ろうが外れようが北朝鮮の代弁者だろうが何だろうが歓迎します。(2018/06/01 11:56)

武貞氏は日本における北朝鮮のスポークスマンの一人であるから、北朝鮮が「泣きを入れた」とは認めづらいのだろう。この方の発言で、北朝鮮がどの方向に誘導していきたいのか戦略を垣間見ることができる。
しかし、残念ながら北朝鮮も韓国も米中の掌の上にあることは疑いがない。いろいろな材料を並び立ててくれたが、さて米国と中国がどの様なディールに向かうのだろうか。(2018/05/30 12:43)

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