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操作されるランキング、僕ならこう戦う

「皆がお金を張れば、儲かるのは広告会社だけ」UIデザイナー深津貴之氏に聞く“ブースト”問題

2015年7月10日(金)

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 App StoreやGoogle Playにおけるリワード広告によるランキング操作。いわゆる「ブースト」と呼ばれる手法には、数多くのプレイヤーが関わることになる。広告出稿主であるアプリ開発者、アドネットワークや広告代理店、お小遣いアプリ運営会社。お小遣いアプリを使うユーザーと、最終的にランキングを見てアプリをダウンロードするユーザー。こうした多くのプレイヤーやユーザーを巻き込んで、ランキング操作は“実現”する(参考記事:スマホアプリ、操作されるランキング)。

 舞台となるのは、アップルやグーグルといったプラットフォーマーが用意したマーケットだ。元NTTドコモの夏野剛氏は、リワード広告によるランキング操作について、プラットフォーマーの責任も大きいと話す(参考記事:「問われるのはアップルの哲学」元ドコモ夏野氏に聞くランキング操作問題 )。

 一方、自らの手を動かしてアプリを作るエンジニアはそうした“ビジネス”をどう見ているのか。2008年にいち早くiPhoneアプリの開発を始め、「ToyCamera」などをヒットさせたUIデザイナーの深津貴之氏に、現在のアプリマーケットについて話を聞いた。

撮影:的野弘路(以下、同じ)

現在のリワード広告やそれによるランキング操作について、率直なご意見をお聞かせ下さい。

 どのような側面から考えるかによって、答えは違ってくると思います。「生き様」とか「ポリティカル・コレクトネス」といった側面から考えれば、「ナシ」という答えになりますね。

 一方、ビジネスの側面から考えるなら、法律と規約に触れていなければありだと思います。ルール内で最適化した結果が、リワード広告だったということでしょう。

 とはいえ、規約に触れているプレイヤーもいるようですから、やりすぎはプラットフォーム側が「蛇口をしめましょうね」という話になると思います。実際、規約違反がある部分に関しては、アップルやグーグルが今、リワードを閉め出そうと動いているようなので、それは正しい方向だと思います。

先日、深津さんが制作されたプロフィール画像作成アプリ「chappie」も、ブースト攻勢によって、10位以内に入っていた順位が、みるみるうちにランキング外に落とされました。

 僕個人はドライな人間なので、仕方ないのかなと思う部分もあります。ただ、こうしたやり方がまかり通ることで、小さなプレイヤーや素人にはチャンスが少なくなりますね。個人が作ったアプリが世界を獲れる時代もありましたが、そのチャンスは今やかなり「狭き門」かなと思います。

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「操作されるランキング、僕ならこう戦う」の著者

染原 睦美

染原 睦美(そめはら・むつみ)

日経ビジネス記者

日経パソコン、日経ウーマンオンラインを経て、2013年4月から日経ビジネス記者。IT担当などを経て、日用品・化粧品担当。趣味は洗濯、昼酒、ピクニック。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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