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エイベックス、JASRAC一社独占市場に風穴

音楽著作権管理業界2番手と3番手を吸収し、業界再編を狙う

2015年10月15日(木)

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 エイベックス・ミュージック・パブリッシング(AMP)は、著作権管理事業者のイーライセンスとジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)の株式を第三者割当増資の引き受けにより取得し、今後両社を統合していくことを発表した。10月1日付けでイーライセンスの社長にAMP社長の阿南雅浩氏が就任している。統合時期や統合後の社名などは、「できるだけ早く手続きを進めたい」(阿南氏)としているが、詳細の時期は未定だ。

 音楽著作権管理業界は、長らく日本音楽著作権協会(JASRAC)の一社独占状態にある。1939年に国の指導監督の下で音楽著作権を管理する団体として設立されて以来、その地位は揺るぎないものとなっている。2001年の法改正により、著作権管理団体の事実上の民間参入が可能となり、イーライセンスやJRCといった企業が出てきたものの、現時点で著作権収入額はそれぞれJASRACの1%。両社併せても2%程度で、残り98%は未だにJASRACが独占している状況だ。

 一方、音楽作成や配信におけるデジタル化が進む中、1社独占時代の名残で「いまだ法外な包括契約料が発生している」という声も少なくない。

 AMPは今回の事業統合で何を狙うのか。AMPとイーライセンス両社の社長である阿南雅浩氏と、JRCの荒川祐二社長に話を聞いた。

今回の株式取得の経緯を教えてください。

阿南氏:イーライセンスの三野(明洋、現会長)さんから相談があったのがきっかけです。元々AMPはイーライセンスの株式を16.8%持っていましたが、もっと関係を密にしたいということでした。僕が社長になって、事業を伸ばして欲しい、と。イーライセンスも設立から10年以上経って伸び悩んでいました。

AMPに加え、今回新たにイーライセンスの社長に就いた阿南雅浩氏

荒川氏:同時にインターネットが急速に発達してきて、著作権の管理にも新しい技術概念が導入されました。それによって、JASRAC一社独占の状況に疑問を呈す声も業界から日に日に大きくなってきた。

 大前提として、JASRACは世界に冠たる立派な著作権管理団体であることは間違いありません。ただ、よくよく見ると、音楽の利用者や権利者にとってメリットがあるような管理ができていない部分も散見されるわけです。権利者に対して0.1%でも多く還元し、利用者に対して0.1%でも安くできる著作権管理の方法を今一度考えようというのが今回の統合の狙いです。

阿南氏:そのためにはイーライセンス1社よりも、JRCと一つになった方が、より多くのことをなしえることができるのではないかと考え、今回の統合発表に至ったわけです。

JRCの荒川祐二社長

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「エイベックス、JASRAC一社独占市場に風穴」の著者

染原 睦美

染原 睦美(そめはら・むつみ)

日経ビジネス記者

日経パソコン、日経ウーマンオンラインを経て、2013年4月から日経ビジネス記者。IT担当などを経て、日用品・化粧品担当。趣味は洗濯、昼酒、ピクニック。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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