• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

IIJ鈴木会長「本当の変革はこれからだ」

格安スマホはもっと伸びる。シェア30%は可能

2017年12月7日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

日本のインターネット産業を切り開いて四半世紀、技術力で大手通信会社と勝負してきた。格安スマホにも参入し、業界首位と存在感は健在だ。既存勢力への挑戦はやめない。IT(情報技術)産業をリードする米国勢にも闘志を燃やす。

(聞き手は 本誌編集長 東 昌樹)
(日経ビジネス2017年9月25日号 88~91ページより転載)

(写真=陶山 勉)
PROFILE
[すずき・こういち]1946年生まれ。71年早稲田大学文学部卒業、72年日本能率協会入社。コンサルタントなどを経て92年に前身のインターネットイニシアティブ企画を設立し取締役。翌年にインターネット接続サービスを開始。94年にインターネットイニシアティブ社長就任。2013年6月から現職。「東京・春・音楽祭」の実行委員長としてクラシック音楽の普及にも尽力する。

格安スマホはもっと伸びる。シェア30%は可能。
仮想通貨も登場、いよいよ旧来の仕組み変わる。

企業向けのデータ通信サービスが主力事業ですが、このところ大きく伸びているのが格安スマートフォン(スマホ)などのモバイル通信事業ですね。

ビックカメラなど他企業とも組んで格安スマホ事業を展開

鈴木幸一氏(以下、鈴木):『IIJmio』という我々のブランドが個人向けの格安スマホ市場で1位になりました。ほかにビックカメラなど様々な企業の裏方となって、相手先ブランドでもサービスを提供しています。こちらも伸びています。個人向けのほかに法人向けサービスもやっていまして、両方合わせた回線契約数はこの1年で4割近く増えました。足元では約200万回線になっています。

 格安スマホはもっと伸びる市場だと思っています。当社のような企業は大手通信会社からインフラを借りて通信サービスを提供しているので、業界内ではMVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれています。欧州を見るとMVNOの市場シェアはおおむね二十数%で、ドイツでは45%を超えたとの統計もある。それに対して、日本のMVNOは携帯電話市場全体の7~8%程度のシェアです。諸外国と比べればまだまだ伸びる余地がある。将来的に30%程度までは普及するのではないでしょうか。

大手は格安スマホに顧客を奪われ、巻き返そうと必死です。

鈴木:サービス競争は望むところですが、その前提として、より公平な競争環境が整備されていくことが重要です。私がよく大手に対して言ってきたのは『共通の通信インフラをどの会社も同じ利用料で使える公平な基盤の上で競争しましょう』ということです。

公平な競争環境ではない

鈴木:例えば、NTTドコモは自前の通信インフラを使って、通信サービスからインターネット接続、コンテンツ配信まで一体的に手掛けていますよね。もしドコモが我々にインフラを貸し出す際の料金と、ドコモが使用するインフラの原価が同じであれば、それでも公平な競争環境と言えるでしょう。現状は、その点、十分とは言えません。

 電話の時代には通信インフラを持つ企業だけが通信サービスを独占していました。それがインターネットの時代になると通信インフラを大手から借り受けたサービス事業者が、新しい技術や独自のサービスを投入して市場を作り上げてきました。モバイル通信も本来は通信インフラとサービスを切り分けた上で、大手とその他の企業がサービスで競争すべきだと思います。

NTTグループは光回線事業については「黒子になる」と宣言して直接販売から卸売りにシフトしました。本当はそこまで割り切っていないということですか。

鈴木:光回線だけを見れば割り切ったのでしょうが、一つのグループとしてはインターネット接続事業をNTTコミュニケーションズが手掛けています。必ずしも黒子に徹しているわけじゃないのに『うまく言うよなあ』とは思います。やはり通信インフラとサービスとでは勝負の土俵が別なのだということを、もう一度お互いに認識した上で競争したほうがいいと思いますね。

コメント2件コメント/レビュー

17年前に中国に駐在し携帯電話を使いました。当時、携帯の進歩が非常に早くたびたび携帯を買い換えました。その時、SIMカードを取り換えるだけで携帯電話が使え、非常に便利でした。また、金額の決まったSIMカードもあり、中国人は街中の売店で定額のSIMカードを購入して使っていた。通信料も非常に安かった。現在の日本での携帯電話は当時の中国に比べても利便性が大変遅れている。何とかならないものだろうかといつも思っている。(2017/12/08 10:52)

「インタビュー」のバックナンバー

一覧

「IIJ鈴木会長「本当の変革はこれからだ」」の著者

東 昌樹

東 昌樹(ひがし・まさき)

日経ビジネス編集長

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

17年前に中国に駐在し携帯電話を使いました。当時、携帯の進歩が非常に早くたびたび携帯を買い換えました。その時、SIMカードを取り換えるだけで携帯電話が使え、非常に便利でした。また、金額の決まったSIMカードもあり、中国人は街中の売店で定額のSIMカードを購入して使っていた。通信料も非常に安かった。現在の日本での携帯電話は当時の中国に比べても利便性が大変遅れている。何とかならないものだろうかといつも思っている。(2017/12/08 10:52)

格安スマホの推し記事の掲載と、フリーテルの経営破綻のお知らせが重なるのは何という間の悪さでしょうか。
IIJはインターネットの草生期にプロバイダとして使いましたが、経営の方向性がだんだんブレてプロバイダ事業からはフェイドアウトしてアドレスから何から乗り換える羽目になり、「使えねえなあ」としみじみ感じましたね。凄い昔の話なので今の人は「?」でしょうけど。
サービスの継続性を軽んじている企業を選択しようという気にはなりません。少なくともBtoBのビジネスではアウトでしょうね。
個人ユーザーを上手く引っかけられればよし、そうでなければ淘汰されてサヨウナラ、でしょう。
広告の打ち方やサービスの中身を見る限り、前者になりそうですけどね。(2017/12/07 07:57)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の経営者は、経験を積んだ事業なら 失敗しないと思い込む傾向がある。

三品 和広 神戸大学教授