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自分を探し続けた人(バックパッカー)の末路

元バックパッカー、ヴィジョナリー・カンパニーの大塚和彦社長に聞く

2016年2月4日(木)

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 自らの足で世界を旅し、その目で世界を見ながら、本当の自分とは何かを探し求める。そんなバックパッカー生活に若い頃、憧れた人はごまんといるはず。とはいえ、それを実行できた人はどのくらいいるだろうか。

 学生時代に短期間、一人旅をする程度であれば、その気になれば誰でもできる。が、長期間、放浪生活を続けるのは覚悟が必要だ。最大の不安は帰国後の生活設計。日本企業の多くは、新卒中心採用を続けており、職歴に空白がある人材の採用に消極的な会社も少なくない。実際、ネット上には、「20~30代、アルバイトと長期旅行を繰り返すと、まともな社会参加ができなくなる」といった声も。悩んだ揚げ句、リスクを恐れて普通に就職し、釈然としない気持ちを抱えて年を重ねている人もいるに違いない。

 だが本当に、自分を探し続けた人(バックパッカー)の末路は悲惨なのだろうか。元バックパッカーの経営者に、自身のバックパッカー経験と旅が終わった後に待ち受けていた現実を聞いた。逡巡しながらバックパッカーを目指そうとしている若者にも、若かりし頃の夢を実現できなかった大人にも、全ての人に読んでもらいたい末路シリーズ第2弾。

聞き手は鈴木信行

大塚和彦(おおつか・かずひこ)
1970年埼玉県生まれ 大学卒業後、経営コンサルティング会社に入社。人生初の海外旅行で行った上海で旅人になろうと決意、退職してバックパッカー生活を送る。帰国後いくつかの会社を経て、日本で初めてのヒーリンググッズ卸売となる株式会社ヴィジョナリー・カンパニーを設立。

まずはご自身の半生を振りかって頂きたいんですが、大学を卒業された後、一度は普通に就職されているんですね。

大塚 ええ。経営コンサルティング会社に入社し、2年11カ月在籍しました。。

筋金入りのバックパッカーと聞くと、学生時代から旅にはまり、就職活動もせず放浪を続けるみたいなイメージがありましたが。

大塚:自分は全然違います。学生時代は、キックボクシングを体育会でやっていてバックパッカーなんて関心がありませんでした。生まれて初めて飛行機に乗ったのは25歳の時です。

バックパッカーとしては遅いデビューの気がしますが、きっかけは何だったんですか。

大塚:1つは就職してから会社という制度に違和感を抱いたことでした。仕事そのものは嫌いではなかったのですが、例えば入社の時に「3年間は転勤なし」と言われたにもかかわらず入社後3週間で石川県に転勤させられたんです。人の一生を左右する重大なことを、会社の都合の名の下、平気で押し通そうとする組織に対する違和感ですね。

 また組織の中に、ロールモデルにできる先輩がいなかったことも大きかった。衝撃だったのは、上司がファミレスのポイントを必死に貯めていて、僕のポイントまでせびって来たことです。このままこの会社にいていいのかなと思いました。

人生を変えた上海・ドミトリーでの熱い体験

なるほど。ただ、そのくらいまでは多くの人が体験することですよね。

大塚:そんな時、3年目に有休を取って中国に一人旅に出たんです。上海と南京を往復したんですが、最終日に上海のドミトリーで、ある経験をします。同じ宿に40代、20代の日本人バックパッカーが泊まっていて、話をしているわけです。20代の方が「アフリカに行きたいが、パキスタンからイランに抜けるにはどうすればいいのか」なんて質問して、それに40代が答えていたんですが、それはもう自分の知らない色々な話が飛び交う。40代の方はキラキラしていて、格好よくて。「ああ、自分も、この人みたいに自分の人生を自分の言葉で語れるようになりたい」と強く思いまして。

典型的な展開ですね。

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「自分を探し続けた人(バックパッカー)の末路」の著者

鈴木 信行

鈴木 信行(すずき・のぶゆき)

日経ビジネス副編集長

日経ビジネス、日本経済新聞産業部、日経エンタテインメント、日経ベンチャーを経て2011年1月から日経ビジネス副編集長。中小企業経営、製造業全般、事業承継、相続税制度、資産運用などが守備範囲。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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