• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

コマツが直面する「ダントツ」戦略の曲がり角

ローランド・ベルガー日本法人の遠藤功会長に聞く

2016年2月24日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「経営戦略の寿命はせいぜい10年」。こう指摘するのは、独コンサルティング大手ローランド・ベルガー日本法人の遠藤功会長だ。中でも注目しているのが、建設機械大手のコマツである。日経ビジネス2月15日号の特集「コマツ再攻 『ダントツ』の先を掘れ」では、景気減速の波を乗り越えようとするコマツの姿を徹底取材した。

 コマツは圧倒的な競争力を誇る「ダントツ商品」を基盤にサービスやソリューションを展開し、成長を続けてきた。「過去10数年、コマツの経営戦略は他社のお手本になってきた」と評価する一方、「ターニングポイントにある」と遠藤会長は見る。コマツが取るべき「次の一手」を聞いた。

(聞き手は小笠原 啓)

遠藤 功 氏
ローランド・ベルガー日本法人会長
早稲田大学商学部卒業後、三菱電機、米国系戦略コンサルティング・ファームを経て現職。米国ボストンカレッジ経営大学院MBA。特に製造業、サービス業、金融機関の事業戦略立案、マーケティング戦略、営業改革、業務改革などで豊富な経験を有し、グローバルに通用する競争力を確立しようとする日本企業に対して、様々な支援を行っている。 (写真:陶山 勉、以下同)

コマツが苦しんでいます。中国経済の不振などを受け、2016年3月期は減収減益に陥る見込みです。

遠藤:業績が伸び悩む理由は、市場環境とコマツ自身の競争力という2つの視点から考えないといけないでしょう。

 市場環境は、コマツが考えていた以上に深刻なのだと思います。中国やインドネシアについて、読みが甘かった面があるのでしょう。コマツはかねてKOMTRAX(コムトラックス)というITシステムを導入し、様々なデータを収集してきました。もしかしたら、コムトラックスに期待しすぎていたのかもしれません。

 コムトラックスは確かに優れた仕組みですが、あくまでツールに過ぎません。肌感覚というかアナログな感覚を使って現実を見る取り組みも、不可欠ということでしょう。

 こうした問題はコマツだけに限りません。様々な企業が中国市場の動向を読めずに苦しんでいます。経済だけでなく、政治的・社会的な問題が複雑に絡み合っていますからね。なかなか先が読めないし、予測も当たらないということだと思います。

もう1つの視点。コマツ自身の競争力をどう評価しますか。

遠藤:コマツの競争力が劣化した、あるいは他社に大きく追い越されたとは思っていません。過去10数年、コマツの経営戦略は他社のお手本になってきたし、実行面も優れていたと評価しています。

 ただし経営戦略には寿命があり、事業そのものも成熟していきます。10年前に立てた戦略が永久に通用するわけではありません。コマツは今まさに、ターニングポイントを迎えているのだと思います。

コメント0

「キーパーソンに聞く」のバックナンバー

一覧

「コマツが直面する「ダントツ」戦略の曲がり角」の著者

小笠原 啓

小笠原 啓(おがさわら・さとし)

日経ビジネス記者

早稲田大学政治経済学部卒業後、1998年に日経BP社入社。「日経ネットナビ」「日経ビジネス」「日経コンピュータ」の各編集部を経て、2014年9月から現職。製造業を軸に取材活動中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

誰もやらない領域を根気強く続けられるかが成功の秘訣。

田坂 正樹 ピーバンドットコム社長