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政治家・松田公太に達成感なし

“愚か者”と言われても、「第三極」を貫く

2016年3月15日(火)

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 タリーズコーヒージャパンを創業するなど、起業家として知られた松田公太氏が参議院議員選挙に出馬し、当選したのは6年前の2010年。「第三極」として存在感を発揮するために「みんなの党」に所属したものの、党が分裂し、自ら「日本を元気にする会」を立ち上げ代表に就いた。

 国会議員としての6年間を「大きな達成感は得られなかった」と振り返る。この7月に参院選が控える中、「今後も第三極の立場を貫いていく」と強調する。

(聞き手は西頭 恒明)

この夏の参議院議員選挙で改選期を迎えます。企業経営者から政治家に転身し、所属した「みんなの党」の分裂も見てこられました。政治家としてのこの6年間をどう振り返りますか。

松田:そうですね、正直大きな達成感は得られていません。国民に国全体のための政策や決断を訴えることができる政治家を目指し、それは変わらず貫いてこられたと思っています。でも、もっと大きな第三極の政党を作って、もっと政治を変えたかった。

松田公太(まつだ・こうた)氏
1968年12月生まれ、47歳。90年筑波大学卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。97年に「タリーズコーヒー」国内1号店を銀座に開店、98年タリーズコーヒージャパン設立。2007年に同社代表取締役社長を退任、2009年Eggs’n Things International Holdings Pte. Ltd.を設立し、CEO(最高経営責任者)に就任。2010年参議院議員選挙に出馬し、当選。みんなの党を経て、「日本を元気にする会(元気会)」の代表に就任。

 とにかく、私はしがらみがある政治が嫌で、そうではない政党が必要だと思っていたところに、みんなの党にお声掛けしていただきました。参議院議員に当選して、そういう方向へと進むように行動は取ってきたつもりですが、まだ実現はできていませんね。

 逆にこれはできたんじゃないかと思っているのは、戦後70年間で最大の外交防衛問題と言われた「安保法制」について、修正をかけられたということです。

 本当は対案を作って出したかったのですが、参議院では11人以上いないと対案が出せません。私が代表になって2014年12月に立ち上げた「日本を元気にする会(元気会)」は当時、5人しか国会議員がいませんでした。でも、修正案なら1人からでもできるんですね。それで、「存立危機事態で自衛隊が武力行使する場合は例外なく国会の事前承認が必要」という修正案を作り、新党改革や次世代の党にも加わってもらって附帯決議とし、一定の歯止めをかけることができました。

「落選」を怖がらない議員はぶれない

すると、第三極としてキャスティングボートを握るには、少なくとも11人以上の政党でなければならないわけですね。どうすれば志を共にする仲間を増やせるとお考えですか。

松田:参議院で言うと、15人くらいいればキャスティングボートを十分に握れるでしょうね。ただ、人数だけ増えればいいというわけではありません。次の選挙や大臣に出世することばかり気にする「政治屋」ではなく、国民全体のことを見回した政治ができる、真の「政治家」の集まりにしなければなりません。

当選した時には思いは同じでも、だんだん変節していく国会議員もいるでしょう。元気会に政治屋ではなく政治家をもっと集めたいと、今も考えていますか。

松田:思っていますよ。1人、自民党に行ってしまいましたけど、まだ4人残っていますから。みんなの党の出身者以外から、アントニオ猪木さんが加わってくれましたが、あの方の行動力はすごいし、ぶれが全くないですよ。別に次に落選したってやっていけるという自信があるから、どっしりと構えて落ち着いていられるんでしょうね。「落選したらただの人」という議員が、とにかく次の選挙で当選しなきゃと右往左往してしまうんですよ。

コメント5件コメント/レビュー

「聞いてきたこと、読んできたこと、あとお父さんなど上の政治家から直接教え込まれたことなんですよ。本当に世の中を見て、経験してきたことから、この結論にたどり着いたという人がものすごく少ない。そこに危うさというか、物足りなさを感じますね。」

この言葉は、自分の経験のみを最上のものとするもの。逆に危うさを感じる。
ビスマルクの言葉である、
「愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む。」
を送ります。(2016/08/17 10:36)

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「政治家・松田公太に達成感なし」の著者

西頭 恒明

西頭 恒明(にしとう・つねあき)

日経ビジネス副編集長

1989年4月日経BP社入社。「日経イベント」を経て、96年8月「日経ビジネス」編集部に異動。2008年10月日経ビジネス副編集長。2009年1月日経情報ストラテジー編集長。2012年1月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「聞いてきたこと、読んできたこと、あとお父さんなど上の政治家から直接教え込まれたことなんですよ。本当に世の中を見て、経験してきたことから、この結論にたどり着いたという人がものすごく少ない。そこに危うさというか、物足りなさを感じますね。」

この言葉は、自分の経験のみを最上のものとするもの。逆に危うさを感じる。
ビスマルクの言葉である、
「愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む。」
を送ります。(2016/08/17 10:36)

この記事は遠回しの事前運動のようにもみえます。しかし松田氏にはがんばっていただきたいのです。しっかりと・・・(2016/03/15 14:37)

これは目から鱗。国会議員はそんな具合ですか。政治を職業にしてはいけませんよね。ボランティアであるべきと思います。生活者の代弁者として主張する。政治を職業にしている人は生活者の代弁者ではなく、自分の生活のために代弁すべきものを探すという本末転倒。なるほどと思いました。(2016/03/15 14:05)

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