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保育園建設に反対する高齢者の末路

「脳の学校」の加藤俊徳社長医師・医学博士に聞く

2017年3月15日(水)

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確かに虐待対策は後手に回っているし、保育園1つスムーズに作れません。

加藤:昭和の時代までの日本は、子供は「授かりモノ」と尊重され、社会全体で守り育てるのが当たり前の文化でした。今の日本の子供を巡る社会制度は、そういう昭和の文化を前提にしています。状況が変わってきた今、社会を根本的に作り変える時期に来ているのかもしれません。

よく分かりました。しかし、それにしても、「子供が嫌いな脳」なんて種族保存を至上命題にしている生物として、おかしい気がするんですが。

加藤:そう、生物として成立していません。

そんな脳になっちゃって、保育園建設に反対する高齢者の末路は大丈夫なんでしょうか。

保育園反対派の末路は、やっぱりあの病

加藤:大丈夫ではありません。ずばり認知症になる確率が高いと思います。というのも、保育園に声高に反対する人は、子供だけでなく人と接する時間自体が少ない暮らしを送っている可能性が高いと推察できるからです。そして認知症を引き起こす大きな要因は社会的孤立です。他人と対話し脳の記憶系や感情系の脳番地を刺激しないと、脳は成長しにくくなり認知症に向かってしまいます。

確かに他人と活発に交流していれば、子供と接する時間もそれなりに増えるはずです。逆に言えば、脳が子供を嫌いになるほど子供との接点がないということは、同世代の交流も少ない、と。

加藤:それに、孤立していていれば、人の声を聞かなくなります。人の声を聞かないと聴覚はどんどん鋭敏になる。当然、子供が騒ぐ声も耳障りになりますから、余計、保育園建設に反対するようになっているのではないでしょうか。

どうすればいいのですか。

加藤:子供に限らず他人と接する時間を増やすことです。友達と交流し話すことです。

えっ、友達?!
(注:聞き手に動揺が垣間見える理由は、「30~40代『友達ゼロ』は人としてダメか」参照)。

加藤:第三者と接すると脳は疲れますから、「一人の方が気楽」と言う人の気持ちも分かります。でも、冒頭にお話したように、脳は慣れないことはどんどん苦手になりますから、友人が少なく孤立した生活が長くなるほど、人と接するのが辛くなる。一刻も早く人と交流し、脳に刺激を与えることが必要です。

コメント58件コメント/レビュー

この方の論点の脳との関係は皆さん書いているのでおいておきます。
若いころの社宅では外で遊ぶ子供たちの声、昼間は中学生のグラウンドの声が心地よかった記憶があります。それ以外の騒音が全くなかったのは奇跡のような場所でした。
こういうのを騒音といい反対する人たちは高齢者には限らない気がします。保育所が当たらないと文句をいい、近くに保育所ができると文句をいう、それが今の日本です。
高齢化社会といわれているのにシニアたちが保育園手伝うなり、大家族に戻るなりして女性の活躍を促す政策がないのは全く以外です。(2018/03/13 12:51)

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「保育園建設に反対する高齢者の末路」の著者

鈴木 信行

鈴木 信行(すずき・のぶゆき)

日経ビジネス副編集長

日経ビジネス、日本経済新聞産業部、日経エンタテインメント、日経ベンチャーを経て2011年1月から日経ビジネス副編集長。中小企業経営、製造業全般、事業承継、相続税制度、資産運用などが守備範囲。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

この方の論点の脳との関係は皆さん書いているのでおいておきます。
若いころの社宅では外で遊ぶ子供たちの声、昼間は中学生のグラウンドの声が心地よかった記憶があります。それ以外の騒音が全くなかったのは奇跡のような場所でした。
こういうのを騒音といい反対する人たちは高齢者には限らない気がします。保育所が当たらないと文句をいい、近くに保育所ができると文句をいう、それが今の日本です。
高齢化社会といわれているのにシニアたちが保育園手伝うなり、大家族に戻るなりして女性の活躍を促す政策がないのは全く以外です。(2018/03/13 12:51)

私の母は、そうでありましたね。老いを重ねるにしたがって、孫さえ拒否し、何事も受け入れなくなった。自分の生きがい、目標をも失って、只、単に生きることを拒んでいた。脳が何も受け入れなくなってたんだね。今、思えば。
89歳で亡くなったが、最後は生きる意欲をなくして衰弱死のようになった。
私は、今、自分の生きがいを作ろうと行動している。(2018/03/13 11:38)

>現在は高齢者≒苦しい戦争を経験した良識ある人ではなくなった?と感じていました。そして、良識がなくなり自己中心的になったと感じています

戦争経験者は鬼籍入りされている方が多くなってしまいましたからねえ。コラム中に出てくるような迷惑老人は戦後の混乱期で碌な情操教育を受けていない世代ですから然も有りなん、という感じです。この世代がいなくなればまともな教育を受けた世代に代替わりしますからあと少しの辛抱でしょう。(2017/03/21 09:18)

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