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銀行は産業界から人材を奪ってはいけない

全国銀行協会・藤原新会長インタビュー

2018年4月2日(月)

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 フィンテックを掲げるスタートアップ企業が金融領域に攻勢をかけてくる一方、終わりのみえない低金利政策により「利ざやで稼ぐ」が通用しなくなっている――。これら2つの外的要因にビジネスモデルの抜本的な見直しを迫られているのが銀行業界だ。メガバンクは2017年に人員・業務量の削減を含む構造改革を相次ぎ打ち出し、その結果として就活生の銀行人気にも陰りがみえる。

 現況をどう分析しているのか。銀行は将来どのように自らの姿を変えていくのか。大手銀や地銀など全国約200行を束ねる全国銀行協会(東京・千代田)で、4月1日付で会長に就いた藤原弘治氏(みずほ銀行頭取)に聞いた。

藤原弘治(ふじわら・こうじ)氏
1985年早稲田大学商学部卒業、第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入行。2012年みずほフィナンシャルグループ執行役員、14年みずほ銀行常務取締役。17年みずほ銀頭取。18年4月1日付けで全国銀行協会の会長就任。56歳。(撮影:北山宏一、以下同じ)

就活生にとって、銀行の見方が変わってきています。銀行といえば人気業界ランキングでも首位が定位置でしたが、2019年春入社の学生のあいだでは、その座を他業界に譲ったという民間調査もあるようです。

全国銀行協会・藤原弘治会長(以下、藤原):まず大事なのは、私たちが求める人物像が20~30年前とは変わっているということです。かつて「銀行に入りたい」と言っていた人たちって、いま私たちが一番欲しくない人材なのです。

かつての「銀行に入りたい人たち」というのはどんな人々ですか。

藤原:私もかつて「銀行に入りたい」と思った学生の一人だから、あまり人のことは言えないかもしれませんが……。わかりやすくいえば安定とか持続性とか、そういったものを会社に求める学生さんでしょうか。

 そうじゃなくて、新しいものに対する探究心とか好奇心、挑戦のマインドを持っていてほしい。自ら起業するくらいの気概を持っている人です。私たちが学生のみなさんに求めるスペックは、だいぶ変わってきていると思います。

人口減少社会に対する回答

メガバンク各行は2017年、人員や業務量の削減を軸とする構造改革プランを相次ぎ打ち出しました。

藤原:これはある意味、人口減少社会に対する一つの回答であると思っています。銀行業界は従来、人材を大量採用して、定年退職までずっと抱えてきた。ところが日本は生産年齢人口が大きく減るわけでしょう。

 我々が(必要以上に)大量採用すれば、本来なら他の産業で活躍していただきたい人までとってしまうことになる。やはり絞れるところは絞り、機械化できるところは機械化しなければなりません。銀行の部分最適ではなくて、日本の全体最適を追求しなければいけないという問題意識があります。

 もうひとつ、いったん就職したあとでも銀行とお取引先とあいだで人材がもっと行き来できるようにすることも大事ではないでしょうか。我々は武者修行とも呼んでいますが、人材の流動性をもっと高める工夫も必要になってきます。

コメント4件コメント/レビュー

内容は、「銀行員の矜持」など良いことも言っていますが、やや平凡に感じました。

タイトルの人材の話ですが、私も産業界に行くはずだったのに銀行に行った工学修士です。
学生時代(80年代)には「うちの大学から青色LEDを作る奴が出るとしたら〇〇か△△だろう」の片方でしたので、手前味噌ながら、奪われた人材に入るかと。

銀行には理工系の人間は向いていません。
「人にわからないことがわかる」というのは、理工系では素晴らしい能力ですが、銀行では「他の人と同じであること」がとても重要なのです。同じでなく「優れている」としたら、どう優れているのか他の人にわかることが必須です。

そして、銀行では、私を含め多くの理工系出身者が飼い殺し状態になっています。タイトルのとおりです。出世したのは少数派ですし、そもそもある程度出世したら(出世というほどでない中間管理職でも)文系と同じ仕事が待っています。要求されるのは文系としての能力。理工系のセンスを発揮してはいけません。出世しなければ安月給。「平社員でも高給取り」と言われたのは、昔のことです。
銀行に就職したのは、人生最大の失敗でした。(2018/04/03 10:32)

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「銀行は産業界から人材を奪ってはいけない」の著者

藤村 広平

藤村 広平(ふじむら・こうへい)

日経ビジネス記者

早稲田大学国際教養学部卒業、日本経済新聞社に入社。整理部勤務、総合商社インド拠点でのインターン研修などを経て、企業報道部で自動車業界を担当。2016年春から日経ビジネス編集部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

内容は、「銀行員の矜持」など良いことも言っていますが、やや平凡に感じました。

タイトルの人材の話ですが、私も産業界に行くはずだったのに銀行に行った工学修士です。
学生時代(80年代)には「うちの大学から青色LEDを作る奴が出るとしたら〇〇か△△だろう」の片方でしたので、手前味噌ながら、奪われた人材に入るかと。

銀行には理工系の人間は向いていません。
「人にわからないことがわかる」というのは、理工系では素晴らしい能力ですが、銀行では「他の人と同じであること」がとても重要なのです。同じでなく「優れている」としたら、どう優れているのか他の人にわかることが必須です。

そして、銀行では、私を含め多くの理工系出身者が飼い殺し状態になっています。タイトルのとおりです。出世したのは少数派ですし、そもそもある程度出世したら(出世というほどでない中間管理職でも)文系と同じ仕事が待っています。要求されるのは文系としての能力。理工系のセンスを発揮してはいけません。出世しなければ安月給。「平社員でも高給取り」と言われたのは、昔のことです。
銀行に就職したのは、人生最大の失敗でした。(2018/04/03 10:32)

産業界と人材交流ですと?武者修行??何たる上から目線。なんの専門性もない日本の銀行員など、産業界にとってはたとえ短期でも無用の長物。そしてそれを「武者修行」と呼んじゃうのは更に自己中心的。銀行員に修行させてあげるほど、産業界の競争環境は甘くない。まさか新たな出向先開拓のための詭弁じゃないでしょうね。
日本全体の最適人材配分とかいう論法をみても、あーあ、相変わらず言うことだけはデカいけど。こういう人が、産業界では一番不要の人材です。(2018/04/02 15:08)

こういう「まともな人」が銀行協会の会長になるくらいだと、存外、ニッポンの
将来も暗くはないんじゃないかとちょっと安心しました。

ニッポンは全体としてはオーバーバンキングなのに、大銀行は合従連衡しすぎて
大きすぎて少なすぎて「つぶせない」など、金融界も問題山積、産業界・経済界
全体を見てもいろいろな矛盾が山積しています。とくに産業界の人材を奪っては
いけない、という見識は卓見と感じます。ぜひ新卒の採用だけでなく、なるべく
有能な人材を外に出して、人材不足にニッポンに貢献するよう、業界全体で
取り組んでほしいと感じます。自行や業界だけでなく、社会全体のことを考えて
業界の改革に取り組んでください。手数料優先で顧客が損をする金融商品を
売るなどといった「みっともない」状況も改善が急務です。憎まれ役になったと
しても、ぜひやり遂げてください。

(ちなみに、私の父も、私が若い頃、藤原さんと同じことを言っていました。)(2018/04/02 15:01)

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