• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

おばあちゃんを転ばせない“ロボット”

電動補助カートを開発する、RT.ワークスの河野社長に聞く

2015年7月8日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 ロボット開発ベンチャーのRT.ワークスは7月14日、電動補助カート「ロボットアシストウォーカーRT.1」を発売する。高齢者が歩行時に使う四輪カートに複数のセンサーを搭載し、坂道などで転ばないよう支援する。

 RT.ワークスを起業した河野誠社長は、ソニーや船井電機で経験を積んだエンジニアだ。高齢者向けロボット市場に参入した狙いを聞いた。

(聞き手は小笠原啓)

河野 誠(こうの・せい)氏
1955年東京都生まれ。電気通信大学電気通信学部を卒業し、1980年ソニー入社。コンピュータや通信関連の商品開発などを手掛け、2004年に船井電機に転職。2014年6月にRT.ワークスを創業し代表取締役に就任。

7月14日から「ロボットアシストウォーカーRT.1」を販売します。まずは製品のコンセプトと、開発した狙いから教えて下さい。

河野:「転ばぬ先の杖」を最新の技術で実現したい。一言で言うと、これが商品のコンセプトです。

 高齢者は転んでけがをしてしまうと家に閉じこもりがちになり、社会との接点が失われかねない。そして、家に一人でいると寂しくなり、一日中テレビの前から離れられなくなる人もいます。すると、介護などの負担につながります。

 こうした状況を防ぐには、高齢者を「歩かせる」仕組みが必要です。転倒を心配せず歩ける楽しさを味わい、外に出て行くモチベーションを高めてもらいたい。自宅から近所のコンビニまで歩いて買い物するだけでも、気分転換になります。こうした観点で開発したのが、「ロボットアシストウォーカーRT.1」です。

どうして「転ばない」のでしょうか。

河野:ざっと仕組みを説明しましょう。

下り坂で自動的にブレーキ

 ロボットアシストウォーカーは、ハンドルを握って歩く四輪カート。上り坂では高齢者を引っ張るように進み、下り坂では自動でブレーキがかかります。その秘密は、本体に装着した約10種類のセンサーにあります。

 まずは車体に装着したセンサーで、路面の状況を正確に把握します。上り坂なのか下り坂なのか、左右のどちらに傾いているのかが、車体の傾きから判断できます。これに、ハンドル部分のセンサーから得た情報を組み合わせる。片手で握っているのか、右手と左手のどちらを前に出そうとしているのかといったデータですね。すると、カートの進行方向が推定できます。

 さらに、車輪の回転速度やカートに乗せた荷物の重さなどを加えると、坂道の状況ごとに「最適なアシスト力」を算出できます。リアルタイムでカートの動きを制御することで、押している高齢者が転倒するリスクを軽減できるわけです。

「キーパーソンに聞く」のバックナンバー

一覧

「おばあちゃんを転ばせない“ロボット”」の著者

小笠原 啓

小笠原 啓(おがさわら・さとし)

日経ビジネス記者

早稲田大学政治経済学部卒業後、1998年に日経BP社入社。「日経ネットナビ」「日経ビジネス」「日経コンピュータ」の各編集部を経て、2014年9月から現職。製造業を軸に取材活動中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の経営者は、経験を積んだ事業なら 失敗しないと思い込む傾向がある。

三品 和広 神戸大学教授