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お盆に食べる「夏おせち」は定着するのか?

野村佃煮社長の野村啓介氏に聞く

2016年7月28日(木)

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 おせち料理と言えば、もちろんお正月に食べるものというのが常識。ところが、このおせち料理を夏のお盆の時期に提供しようとしているのが、京都の老舗佃煮メーカーの野村佃煮だ。「夏おせち」というコンセプトの元に、インターネットを通じて予約を受け付けており、評判も上々だ。イオンも同様のコンセプトで予約を受けている。

 はたして夏おせちという言葉は、市民権を得るまでになるのか。野村佃煮社長の野村啓介氏に聞いた。

(聞き手は木村 知史)

「夏おせち」というコンセプトは、野村佃煮が作られたのでしょうか?

野村啓介(のむら・けいすけ)氏
野村佃煮代表取締役社長。昭和6年京都の錦市場で日本で初めてお惣菜の小売を始めた野村佃煮の三代目社長。芦屋大学卒業後、米国留学、ケンコーマヨネーズ勤務を経て野村佃煮入社。1969年年生まれ

野村:今はもうやられておられませんが、2011年に、セブン-イレブンが夏おせちを出しています。一方、当社は、2013年に京都発の「夏おせち」というコンセプトで始めました。当社は、家業で働く女性の多い京都という土地柄もあり、女性の家事を少しでも軽減したいという思いから錦市場でお惣菜と佃煮の製造販売を始めたという経緯があります。京都のおばんざいづくりの技術をお正月のおせち料理に展開し、今では、主力製品として販売しています。おせち料理の準備は、9月ぐらいから始まります。

 主力のおせち料理の準備期間である夏は、売り上げ規模としても冬に比べて落ちます。すべからく、生産設備も余裕がある状態。そういった時期に、新しい目玉商品が欲しいなということで夏おせちが立ち上がりました。

 それ以上に、人数の大小問わずお盆は人が集まるタイミングですよね。とても暑いお盆の時期に沢山の食料品の買い物にキッチンで1日に何度も料理をする女性家事の負担を少しでも軽減したいという思いが根底にあります。

コンセプトをつくって、2013年からマーケティングをし始めたわけですね。

野村:はい。2013年から試験販売を始めました。ホームページ上での告知、それと弊社が持っている名簿にダイレクトメールを送り、数は本当に恥ずかしいぐらいで、二桁ぐらいの売上でした。ただ、とてもおいしいですという意見をいただくことが非常に多かったんですね。夏にこういったおいしい詰め合わせを買うことができて非常によかったですとか。あんまりマイナスの意見がなかった。これは続けて京都から育てていくべき文化なのだと思いました。

そもそもの疑問なのですが、私は東京の人間なので、お盆に大勢に集まったことがあまりないのです。そのあたり、今はどうなんだろうと。

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「お盆に食べる「夏おせち」は定着するのか?」の著者

木村 知史

木村 知史(きむら・ともふみ)

日経ビジネスDigital編集長

日経メカニカル、日経ものづくり編集などを経て、2014年4月から日経ビジネスDigital編集長。アプリ開発やサイト運営をメインの業務とする一方で、製造業関連や中国関連の記事をサイトに執筆。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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