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ボスコンが始めた経営コンサルティングの新機軸とは?

リッチ・レッサー社長兼CEOに聞く

2015年8月6日(木)

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 経営コンサルティング世界大手のボストン コンサルティング グループ(BCG)が最近、「BCG Digital Ventures」と称する子会社を設けたり、「Bright House」という特殊なコンサルサルティングを専門に手掛ける会社を買収したりして、新たなサービスの提供に乗り出した。

 その狙いを、来日したリッチ・レッサー社長兼CEO(最高経営責任者)に聞いた。

(聞き手は中野目 純一)

BCG Digital Ventures(日本語表記は「BCG デジタル・ベンチャー)」、以下デジタル・ベンチャー」という子会社を設立されたそうですね。それはどのような組織で、どんなサービスを提供しているのでしょうか。

レッサー:まずはそのような会社を設立した背景から説明しましょう。

 当社のクライアント(顧客)である企業は今、デジタルの領域において非常に大きな課題に対応する必要が出てきています。1つ目の課題は、既存のオペレーションの改革です。クラウドやソフトウエアを活用し、世界の変化に素早く適応する能力を高めることが求められています。

リッチ・レッサー(Rich Lesser)
米P&Gを経て、1988年にボストン コンサルティング グループに入社。ニューヨーク・オフィス代表、南北アメリカ地域代表などを経て、2013年1月から現職。米ハーバード大学経営大学院でMBA(経営学修士)を取得(写真:陶山 勉)

 このようなクライアントのニーズの変化に対応するために、BCGでは「テクノロジー・アドバンテッジ」というグループを作りました。このグループでは、従来のIT(情報技術)の専門性に加えて、クライアントが既存の情報活用の仕方を抜本的に変え、オペレーション改革を最も効果的に行うことをサポートするための専門性、能力を開発するために、かなりの投資をしてきました。

 2つ目のデジタル領域におけるクライアントの課題は、顧客に求められるデジタルの製品やサービスをどう創り出すのか、ということです。製品とサービスは別々のものになることもあれば、製品とサービスを一体のものとして提供することもあるでしょう。多くの業界に大きなチャンスがあります。小売業界やテクノロジー業界はもちろんのこと、銀行業界、保険業界、自動車業界などにも大きなチャンスがあります。

 このような環境においてクライアントをサポートするために、我々はデジタル・ベンチャーを立ち上げました。デジタル・ベンチャーとクライアントはお互いにパートナーとして、戦略を構築し、デジタルの世界における戦い方や、顧客に提供したい新製品や新サービスを考えます。そして戦略を構築するだけでなく、新製品や新サービスそのものを創るところまで手がけています。

 おかげさまで、デジタル・ベンチャーは急成長を遂げています。米カリフォルニア州から始めて、米国全土、アジア、欧州へとサービスを拡大し、従業員は250人にまで増えています。幅広い業界のクライアントに対して、デジタルビジネスのお手助けをさせていただいています(編集部注:日本でも今夏、「B-Digital Partners」という組織を新設し、同様のサービスを開始した)。

コンサルティング会社とベンチャーの長所を併せ持つ

 BCG本体とデジタル・ベンチャーのコンビネーションは強力なパワーを生み出しています。BCGの強みは、クライアントの経営環境を評価し、勝つための戦略を構築するクリエイティビティー、競合優位性の構築方法を見いだす能力にあります。

 一方、デジタル・ベンチャーの強みは、デジタルテクノロジーの未来像を描くことや、ベンチャー企業が得意としている新アイデアの創出、製品やサービスを実際に創り出す能力とスピード感にあります。

 これらが組み合わさることで、従来の経営コンサルティング会社にはできなかったこと、また小さなベンチャーにはできなかったことを可能にしたところに、大きな強みがあると思っています。

 クライアントがデジタルの世界で直面している3つ目の課題はビッグデータです。ビッグデータとの付き合い方、ビッグデータの処理の仕方、活用の仕方です。企業は大量のデータを持っていますが、そのビッグデータからインサイト(洞察)を得るケイパビリティー(組織能力)を有していない企業は少なくありません。

 そこで、BCGはビッグデータとデータアナリティクスのケイパビリティーの構築に多大な投資をしてきました。クライアントのデータを活用してインサイトを導き出すだけでなく、クライアント自身が日々の業務の中でデータを活用して、オペレーションの改善やより良い意思決定をするためのケイパビリティーの構築もお手伝いしています。

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「ボスコンが始めた経営コンサルティングの新機軸とは?」の著者

中野目 純一

中野目 純一(なかのめ・じゅんいち)

日経ビジネス副編集長

2012年4月から日経ビジネス副編集長。マネジメント分野を担当し、国内外の経営者、クリステンセン、ポーター、プラハラードら経営学の泰斗のインタビューを多数手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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