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円安は当面、これ以上進まない

米国の年内利上げは10月だけ

2015年8月11日(火)

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 円安をさらに進行させ、日本の景気への影響も予想された米国の利上げが先送りとなった。年内に2回以上とも見られたが、結局は「利上げしても1回」に落ち着きつつある。三菱東京UFJ銀行のシニアマーケットエコノミスト、鈴木敏之氏に、利上げ遅れの背景と見通し、日本への影響を聞いた。

(聞き手は田村 賢司)

米国の中央銀行に当たるFRB(連邦準備理事会)は、7月末のFOMC(連邦公開市場委員会)でも利上げ時期を明らかにしませんでした。これまで言ってきた年内の利上げはなくなったのでしょうか。

鈴木 敏之(すずき・としゆき)
1979年4月、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行、調査部などを経て、89年4月から三和投資顧問調査部エコノミスト。ロンドン、ニューヨーク駐在のマーケットエコノミストなどを務め、2008年4月から現職

鈴木:結論から言えば、9月の利上げはなくて10月だと思います。ただ、これまで想定されてきた複数回の利上げはなくて、あっても1回でしょう。

 元々利上げのためには、①雇用市場が改善をみた、②インフレ率が2%に近づくことに合理的な確信が持てる、の2つの条件が満たされる必要があるとしていました。

 このうち、雇用については、6月の前回FOMCの声明文には「幾ばくか改善した」と書いていましたが、今回はそれが削除されています。また、雇用が「いくらか」改善すれば、利上げがなされると見込めるともしています。

 「幾ばくかの改善」については、7月の失業率が5.3%に下がっていて、ゴールの失業率に近づいていることにも呼応していることの表れだと思います。後者については「いくらか」という表現がなかった前回より、利上げに近づいたというべきでしょう。

イエレン議長のリーダーシップ懸念も

では、なぜ利上げを明瞭にしていないのですか。やはり、インフレには懸念を持っているのですね。

鈴木:インフレ面では、利上げ開始について後退したように見えます。前回のFOMC声明では「エネルギー価格が安定した」という言葉がありましたが、今回はそれがありませんでした。

 原油価格が最近、再度低下していることから慎重に考えたのではないでしょうか。原油価格は昨年秋から大きく下落しました。今年、これまでは前年比で見ると、価格はマイナスになっていましたが、今年11月で1年経ち、そのマイナス効果は剥げるはず。ところが、さらに下がったので、慎重に見始めたのではないでしょうか。

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「円安は当面、これ以上進まない」の著者

田村 賢司

田村 賢司(たむら・けんじ)

日経ビジネス主任編集委員

日経レストラン、日経ビジネス、日経ベンチャー、日経ネットトレーディングなどの編集部を経て2002年から日経ビジネス編集委員。税・財政、年金、企業財務、企業会計、マクロ経済などが専門分野。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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松﨑 曉 良品計画社長