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売れる本と成功する転職の秘訣

人気作家の伊東潤氏に聞いた、人生の見極め方

2015年9月17日(木)

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 歴史小説作家の伊東潤氏はかつて日本IBMで働き、独立してコンサルタントをしていた時期がある。その経歴を生かし、売れる本を量産する法則を見つけたという。転職の秘訣も含め、ご本人に聞いた。

聞き手は 坂田 亮太郎

伊東さんは企業にお勤めだった2003年頃から小説を書き始め、今は専業作家として長編小説だけでも年に4作品も世に送り出しています。その原動力は何ですか。

伊東潤氏
作家。1960年横浜市生まれ。早稲田大学卒業後、日本アイ・ビー・エム入社。独立後ITコンサルタントとして活躍。その後専業作家に転じ、『戦国鬼譚 惨』で第32回吉川英治文学新人賞、『城を噛ませた男』で第146回直木賞候補、『黒南風の海――加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』(PHP研究所)で「本屋が選ぶ時代小説大賞2013」を、『巨鯨の海』(光文社)で「第4回山田風太郎賞」と「第1回高校生直木賞」など受賞歴多数。(写真:松山勇樹)

伊東:歴史を分かりやすい形、すなわち小説という表現手段で次の世代に伝えていきたいという思いが、大きなモチベーションになっています。

 私も45歳ぐらいまでは映画の脚本を書くとか、小説以外の表現手段をいろいろ考えていました。ただ50歳を過ぎたあたりで、自分の人生の残り時間に思い至ったのです。時間は限られているので、あれもこれもできません。それゆえ小説作品を一作でも多く残したい、そういう思いを抱いたのです。

50代になって、40代の頃より1日に書ける量が減ってきたのですか。

伊東:そんなことはありませんが、ただ私は「最新作を最高傑作にする」ということを常に念頭に置いていますので、以前より、一作品仕上げる工数はかかってきました。

 1年間で書けるのは、小説で4作ぐらい、歴史研究本を入れても6作ぐらいです(作品履歴はこちら)。仮に20年続けられたとしても80~120作くらいです。そうなると、さらに生産性を上げる方法を考えていかねばなりません。

 それと同時に、安定性も重要です。絶対に「外れなし」という作品を書いていく。最近になって、その原理や手法というものを発見できたので、私の作品に外れはありません。

マーケティング的な思考を取り入れ、確実に売れる作品やテーマを選んでいるということですか。

伊東:売りたいという気持ちは常にありますが、作家というのは本源的に持っている能力が、最大公約数的読者の嗜好に合っていなければ売れません。「こうすればもっと売れる」というのが分かっていても、私の場合、そうできない部分もあります。そういうところがビジネスマンではなくて「やっぱり自分は作家なんだなぁ」と思ってしまいます。

 ある意味、売れることで金が入るのは確かですが、生活に支障を来さない程度に売れれば、「書きたいように書く」ことが大事だと思います。そうでないと、絶対にモチベーションが続きません。今の自分は「そこそこ君」なので、もう少し売りたいのは確かですが(笑)。

 ただし、もう少し知名度が上がれば、もっと売れるという確信はあります。とにかく今は出版不況で、人気作家から固定読者が離れませんから、それをいかに奪うかの勝負です。

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「売れる本と成功する転職の秘訣」の著者

坂田 亮太郎

坂田 亮太郎(さかた・りょうたろう)

日経ビジネス副編集長

東京工業大学大学院修了後、98年日経BP入社。「日経バイオテク」「日経ビジネス」を経て2009年から中国赴任。北京支局長、上海支局長を経て2014年4月から日経ビジネスに復帰

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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