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「ウコン、むしろ肝臓に悪い」は本当か

左巻 健男・法政大学教職課程センター教授に聞く

2016年10月6日(木)

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左巻:1994~2003年に日本で発生した、痩せ薬以外の健康食品・民間薬による薬剤性肝機能障害の原因の4分の1はウコンです。その他にも、ウコンはアレルギー症状を起こす場合があります。

とはいえ、ウコンサプリは今や多くの会社員の必須アイテムになりつつあります。旧態依然とした日本企業の多くではいまだ、飲み会への頻繁な参加は出世及び「会社の中の居場所作り」の必要条件の1つですし、ウコン系サプリメントを命綱に日々飲み会に参加している人も沢山いるはずです。そして、実際にウコンのおかげで二日酔いにならずに済むと言う人もいます。あれらが全部プラセボ効果とは思えないんですが。

左巻:もしかしたら効くのかもしれません。僕が言っているのは「ウコンの肝機能障害抑制効果に十分なエビデンスがないこと」と、「ウコンによる健康障害が存在する」という事実だけです。ただ、効いているとすれば、人体に何らかの生理活性作用を起こしているわけですから、それはそれで体内のバランスを崩し健康被害を及ぼす可能性が出てきます。ウコンによって、かえって肝機能障害が起きるのも、このためかもしれません。

 どんな方法にしろ、人間の体内でバランスがとれていることをむやみにいじるのは危険なことなんです。ウコンに限らず、ベータカロテンやビタミン・ミネラルについても言えるのですが、野菜などを通じ普通の食事として体内に取り込む分には無害あるいは何らかの健康増進効果が見込めるものでも、サプリという形で単一成分だけ取り出して過剰摂取するのは危険である、というのが僕の基本的な考えです。

ベータカロテンがかえってがんリスクを高める!?

同じ成分でも、食事経由はよくても、サプリ経由は危ない、と。

左巻:実際、1994年にフィンランドと米国の研究所が実施した共同調査では、「ベータカロテンをサプリで摂取すれば、野菜や果物をたくさん食べるのと同じようにがんが予防できる」という仮説とは全く逆、つまり「高用量のベータカロテンのサプリとしての服用が、喫煙者の肺がんリスクを高める」という結果が出ています。一方で、2003年の藤田保健衛生大学などの、3万9000人を対象にしたベータカロテンと肺がんリスクに関する研究では、「食事から採ったベータカロテンの血中濃度が高いグループは、低いグループより死亡率が低い」という結果が出ています。

なるほど。こうした傾向は他のサプリにも言えることなんですか。例えば最近流行のグルコサミンなどはどうなんでしょう。

コメント11件コメント/レビュー

私もサプリ無用論者です。なんでも食事として摂るほうが効率よく吸収できるし、副作用の害もなく安全だと思っています。もともとウコンはあくが強い香辛料ですから、薬と心得た方がいい食品です。サプリとして摂れば量が半端ないですから、あくを分解するのに肝臓に負担がかかり過ぎ、マイナスの効果の方が大きいです。一般にサプリに言えることですが、一つの成分に特化して大量に摂っても、身体が消化するかどうか、どれくらいで過剰になるのか、過ぎたるは及ばざるが如しのことわざの通り、適量をはかるのはとても難しいことです。長きにわたれば必ず何らかの弊害が生じます。以前にがりを摂るサプリが流行した時、友人がさっそく実行していて、見れば顔がパンパンに腫れて、体を触ってみれば肝臓が固くなっていました。摂りたければ豆腐で取った方がいいと助言したら、体調の悪さが治ったといっていました。
入院するほどでもないが不調なときは、人類の長い人体実験の結果を参考に、何が効くか調べて、それをメーンとした献立を考えて、食事で摂るのがベストです。
長い目で見れば、サプリも病院も必要としないので、結局安いのです。(2016/10/10 07:44)

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「「ウコン、むしろ肝臓に悪い」は本当か」の著者

鈴木 信行

鈴木 信行(すずき・のぶゆき)

日経ビジネス副編集長

日経ビジネス、日本経済新聞産業部、日経エンタテインメント、日経ベンチャーを経て2011年1月から日経ビジネス副編集長。中小企業経営、製造業全般、事業承継、相続税制度、資産運用などが守備範囲。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

私もサプリ無用論者です。なんでも食事として摂るほうが効率よく吸収できるし、副作用の害もなく安全だと思っています。もともとウコンはあくが強い香辛料ですから、薬と心得た方がいい食品です。サプリとして摂れば量が半端ないですから、あくを分解するのに肝臓に負担がかかり過ぎ、マイナスの効果の方が大きいです。一般にサプリに言えることですが、一つの成分に特化して大量に摂っても、身体が消化するかどうか、どれくらいで過剰になるのか、過ぎたるは及ばざるが如しのことわざの通り、適量をはかるのはとても難しいことです。長きにわたれば必ず何らかの弊害が生じます。以前にがりを摂るサプリが流行した時、友人がさっそく実行していて、見れば顔がパンパンに腫れて、体を触ってみれば肝臓が固くなっていました。摂りたければ豆腐で取った方がいいと助言したら、体調の悪さが治ったといっていました。
入院するほどでもないが不調なときは、人類の長い人体実験の結果を参考に、何が効くか調べて、それをメーンとした献立を考えて、食事で摂るのがベストです。
長い目で見れば、サプリも病院も必要としないので、結局安いのです。(2016/10/10 07:44)

グルコサミンは、サプリだけでなく、医薬品もあります。医薬品とサプリの差は、成分量が多少違うくらいです。医薬品の成分は有効性が一定程度は証明されているということだと思います。
これを、医薬品は効果があり、サプリは効果が証明されていないというのは、無理があるのではないでしょうか?成分量やレシピの違いを言い出したら、ジェネリック薬品も、否定することになるのではないかと、思いますが、どうなのでしょうか。ウコンについてではなく、グルコサミンの詳細を聞きたくなりました。(2016/10/06 15:40)

サプリ、トクホ摂取は、音楽聴いたり本読んだり映画見たりスポーツ観戦したりするのと同じと思えば腹も立たない。かも。(2016/10/06 12:41)

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