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がんに特化したセンター病院はがん治療に最良か

肺がんのスペシャリスト、順天堂大学鈴木教授に聞く(治療編)

2017年10月16日(月)

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 数あるがんの中でも日本で最も死亡数が多いのが肺がんだ。痛みを感じない臓器ゆえに発見できた時には「手遅れ」となるリスクも高い。しかも、健康診断でも見つけにくいという厄介ながんだ。そこで肺がんのスペシャリスト、順天堂大学医学部の鈴木健司教授に「治療」について聞いた。

前回から読む

前回、がん治療は病院間の連携を促す仕組みが必要だと伺いました。

鈴木:がんというのは、年齢が上がるほど発症する確率が高くなる病気です。高齢化が進む日本で、がん患者が増えるのは必然とも言えます。

鈴木 健司(すずき・けんじ)
順天堂大学医学部呼吸器外科学講座主任教授。東京都出身。1990 年防衛医科大学校卒業。95 年国立がんセンター東病院(現:国立がん研究センター東病院)レジデント。99 年国立がんセンター中央病院(現:国立がん研究センター中央病院)呼吸器外科医員、2007 年同病院呼吸器外科医長に就任。08 年から順天堂大学に移り現職。専門は「早期肺がんの診断と治療」「進行肺がんに対する集学的治療」など(写真:鈴木 愛子、以下同)

 高齢になると当然、他の疾患に罹患している確率も高くなります。糖尿病や脳梗塞の既往もあれば、心筋梗塞を患っている患者さんもいます。そうなると合併症を注意しなければなりませんが、そのようなリスクを持つがん患者の方にはがんに特化したセンター病院に行かれることはおすすめできません。

がんセンターは“元気な”がん患者向き

がんと診断されたら、がんの専門病院にお世話になりたいと思いがちですが……

鈴木:一般の方々がそのような考えをお持ちなのは無理からぬことです。ただ、病院にはそれぞれ役割があります。

 いわゆるがんセンターというのは、治験(新しい医薬品や医療機器の承認を得るために行われる臨床試験)を実施することが重要な役割となっています。治験を成功させるためには患者さんをセレクトしなければなりません。新薬が本当に効くかどうかをテストするので、合併症リスクが高い患者さんは対象から外されます。

 変な言い方に聞こえるかもしれませんが、“元気な”がん患者を相手にするのが、がんセンターの本来の役割なのです。つまり、心筋梗塞を患っていたり透析をしていたりする患者さんには向いていないのです。

 実際、がんセンターの将来向かう先はそうなっています。がんセンターというのは、通常の病院ではできないような臨床試験や治験をやるところだと。

 誤解を招かないように申し上げますが、がんの治療にかけては、がんセンターは非常にレベルが高い。私もがんセンターに10年以上勤務していたのでよく分かっています。だからこそこれから大事になっていくのは、大学病院を中心とした総合病院が、がん治療のレベルを上げていかなければならない、ということです。

コメント7件コメント/レビュー

「近藤説は自殺行為…」というのは全くの誤解である。近藤説を良く理解してないようだ。手術や抗がん剤で苦しまずに、高いQOLを維持して死ぬにはこれしかない。(2017/10/16 22:39)

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「がんに特化したセンター病院はがん治療に最良か」の著者

坂田 亮太郎

坂田 亮太郎(さかた・りょうたろう)

日経ビジネス副編集長

東京工業大学大学院修了後、98年日経BP入社。「日経バイオテク」「日経ビジネス」を経て2009年から中国赴任。北京支局長、上海支局長を経て2014年4月から日経ビジネスに復帰

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「近藤説は自殺行為…」というのは全くの誤解である。近藤説を良く理解してないようだ。手術や抗がん剤で苦しまずに、高いQOLを維持して死ぬにはこれしかない。(2017/10/16 22:39)

>私の結論は近藤説の放置療法がおすすめだ!!
自殺行為なので、苦しんで死にたい方にはお薦めしますが、回復したい人には一切お奨めしません。
近代医療は証拠に基づいた事実を元に組み立てられています。とはいえ完璧なものではないので、どうしても思った成果が上がらない患者もいます。近藤説はそういった困っている人の心の弱みにつけ込んでいるだけです。現在認められている医療を否定するには、否定する証拠が必要なのに、それを用意していません。(2017/10/16 18:53)

前回(予防編)も含めての総合コメントです。
鈴木先生の説明で肺がんの原因は喫煙ではないことを正直に説明されたことは、情報公開として大いに評価できる。
私は85才のヘビースモーカーで、すでに肺がんになっているかも知れないが、今も元気で高いQOLを維持している。放置主義なので検査は特に受けていない。

(予防編)3頁中ほどでは「繰り返しになりますが、タバコは止めた方がいいですよ、絶対に。……」は医師として常識的な忠告かも知れないが、やや引っかかるものがある。
これは医師として上位目線の物言いであり、「人間の自由と尊厳」に対する侵害であり、不愉快で遺憾である。

禁煙推進の世の動きは、厚労省などによる長年のPR活動の結果、国民大部分がいつの間にか洗脳された結果である。
厚労省等から出ているタバコ有害説の情報は疫学的統計データを我田引水的に加工したもので明確な根拠はない!!
タバコ有害説が一般的になった経緯は現代史家・秦郁彦氏が愛煙家通信サイトで解説している。

肺がんの原因はまだわかっていない……とのことであるが、私の人生経験から他のがんも含め、生活習慣病はすべてストレスが原因であると考えている。
一例として、福島原発のある責任者は事故処理中、猛烈なストレスを受け、事故一段落後、がんで亡くなっている。

人生を総合的に見て、喫煙のメリットをもっと理解、評価すべきである。ある熟練の外科医は、患者に対しては禁煙をすすめるが、オペ成功後、旨そうにタバコを一服するそうである。

養老孟司氏の名言紹介「たばこは脳に溜め込んだ無秩序(エントロピ)を清算する。」(2017/10/16 18:51)

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