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養殖の時代、いけすのマグロ1000匹はどう数える?

  • 秋場 大輔

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2015年10月16日(金)

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 漁獲量の減少で、魚好きの日本人の食卓が脅かされている。そこで注目を集めているのが魚の養殖だが、そもそも、いけすを泳ぐ大量の魚はどう数えているのか。実際の養殖現場では「ざっと1000匹位」といった数え方らしい。「IT(情報技術)で正確に数えることができないか」という養殖関係者の声を受けてNECソリューションイノベータが今年、スマートフォンで簡単に数えられるソフトを発売する。開発者である 同社の中谷貴子・農林水産業事業推進室エキスパートに話を聞いた。

(聞き手は秋場大輔)

中谷 貴子(なかたに・たかこ)氏
1994年横浜国立大学卒、日本電気ソフトウェア(現NEC ソリューションイノベータ)入社。システムエンジニアとしてCRM(顧客関係管理)やERP(統合基幹業務システム)などを担当、その中で同社が始めた新規事業創出プロジェクトで、水産養殖業を支援するビジネスモデルが選ばれ、水産ICTを構築。水産養殖事業者、研究機関など業界関係者と共に「食の安心・安全・安定供給」を目的としたICT活用を展開中。現在、NECソリューションイノベータ イノベーション戦略本部 農林水産業事業推進室 水産ICT担当。広島県出身。

漁獲量が社会的な問題になりつつあります。

中谷:2050年の世界がどうなっているのかという推計があります。これによると人口は70億人から90億人に増え、食糧需要は現在の1.7倍になると予想されています。魚介類に関しては、漁獲量が減少傾向にあるため、養殖への依存度が更に高まると言われています。

 それにしてもITの活用先として養殖に目をつけたのはなぜですか。

中谷:養殖には海上養殖と陸上養殖がありますが、当社が最初に目を付けたのは利点の多い陸上養殖です。陸上養殖は飼育効率が高く、計画生産も可能なうえ、海上で船に揺られながら作業をする必要がないため、就労者に優しく安全に作業できるというメリットがあります。

 しかし、難点もあります。事業を開始するには、水槽やポンプ、ブロワなど、数億円の設備投資が必要で、更に人件費や餌代、電気代、稚魚の購入代などのランニング費用も必要になります。また、水産物は事業開始から出荷までのリードタイムが長いため(例:アワビは5年位かかる事もある)、国や自治体の補助金・助成金が付かなくなると辞めてしまう業者が多いのも事実です。

 陸上養殖が定着しないもう一つの原因は、ノウハウが蓄積されていないという事です。例えばいけすに100匹の稚魚がいて、「餌はどの程度与えているのですか?」との問いに「おおよそこの程度」と“勘と経験”から回答する養殖業者がいました。貴重なノウハウが属人的になっており、新たに養殖事業を始める人にとってはハードルが高い業界であることを知り、ITによる水産養殖の見える化を考えました。

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