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受験親必読 残り3カ月の子供マネジメント

「受験は親が9割」の著者、西村則康氏に聞く

2016年11月4日(金)

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 11月に入り、私立中学校の入試集中日である2月1日まで残り3カ月を切った(東京・神奈川では2月1日に主要校の入試が一斉に実施される。関西は1月下旬から)。大学センター試験(来年1月14日と15日)も間近に迫ってきている。受験生にとって、そして受験生を子供に持つ日経ビジネスオンラインの読者にとっても、気が気でない日々が続いているはずだ。

 小学6年生の娘を持つ私もその1人。受験させるかどうか悩んだ日はつい先日のように感じるが、もう2年以上も前のことだ。テストの結果に一喜一憂してきた日々も、あとわずかで終わる。自分の子供なんだから思い通りになるはずはない…と分かっていても、我が子に期待してしまうのが親心。湯水のごとく注ぎ込んできた教育費の話はここでは置いておいて、残り3カ月を切った今、親は子供のために何をしてやれるのか。

 そこで「受験は親が9割」の著者である西村則康氏に、受験まで残された日々の過ごし方、子供マネジメントの心得を聞いた。

(聞き手は坂田 亮太郎)

この本記事では、以下の内容を西村氏に解説してもらいました。

■メンタル編
・直前期の親の役割とは
・ケアレスミスを減らすには
・直前になって成績が落ちた子にかける言葉
・気分が落ち込んでいる時の対処法
・受かるはずの子供が落ちるのは母親のせい
・反抗期の子供への接し方

■テクニック編
・模擬テスト(合否判定)の捉え方
・過去問集の取り組み(いつから、何年分やるか)
・2学期を過ぎたら得点力を付ける学習方法に切り換える
・受験校の出題傾向を把握するには
・残り3カ月で偏差値はどこまで伸びるか
・どこの塾の偏差値を信じれば良いのか
・チャレンジ校はどれくらい上が妥当か、抑え校は
・11月、12月、1月にやるべき学習

■健康編
・受験当日の心得(緊張を和らげる方法)
・睡眠時間は何時間が妥当か
・生活を朝型に切り換えるのはいつから
・インフルエンザワクチンは打つべきか
・「保健室受験」はラッキー!?
・直前期こそ(軽い)運動が効果的
※受験後の2カ月の過ごし方

西村さんがお書きになった「中学受験は親が9割」(青春出版社。中学受験においては子供の頭の良し悪しではなく、親がどれだけサポートし、親子一丸になって準備できるかが合否を分けると説いた)はベストセラーとなりました。受験を間近に控えた今、改めて親の役割をお伺いします。

西村則康(にしむら・のりやす)氏
1954年生まれ。中学受験専門のプロ家庭教師集団「名門指導会」代表。30年以上、難関中学・高校の受験を指導してきた経験を基に著書も多数。『中学受験は算数で決まる!』(青春出版社)、『中学受験 基本のキ! 日経DUALの本』(日経BP社)、『[中学受験]やってはいけない小3までの親の習慣』(青春出版社)、『中学受験の常識 ウソ?ホント?』(実務教育出版)、『子どもがぐんぐんやる気になる魔法の声かけ』(主婦と生活社)、『年齢別 子どもの頭が必ずよくなる育み方』(潮出版社)、中学受験は親が9割[学年・科目別]必勝対策』(青春出版社)。今年10月14日には「中学受験 基本のキ! 新版」が発売された(写真:菊池 くらげ、以下同)

西村:小学生の親は、5年生までと受験を間近に控えた6年生では子供への接し方を変えるべきだと考えています。

 小学5年生ぐらいまでの場合、親の役割はやはりプランニングですね。勉強の計画を一緒に考えてあげること。あとは、励ましてやる気を高めてあげることです。ところが受験直前期になってきたら、プランニングより大事なことがあります。親が否定的なことを一切言わない。つまりお子さんのやる気をそがないということが極めて重要です。5年生まではやる気を高める、直前期はやる気をそがない。これがポイントとなります。

同じ子供でも、学年によって親の役割は全然違うんですね。

西村:そうです。親の方は受験の厳しさを分かっていますから、もしかしたらこんな悪いことが起きるんじゃないかということが全部見えているんですね。

ケアレスミスは直前1カ月で減ってくる

私はことごとく受験を失敗した口でして…。自分のことを思い返したら、やっぱりうちの子も本番に弱いんじゃないかと心配になったりして。それでテストで計算ミスとかケアレスミスを見てしまうとついついと小言を言ってしまうのです。頑張っているのは分かっているのですが…

西村:親も真剣なんで、どうしても言い方がきつくなったり、否定的になってしまうんですよね。お気持ちは十分に分かります。

 ただ、ケアレスミスというのは、基本的に子供が自分で何とかしてくるものなんですよ。これまでこんなに多かったケアレスミスが、受験直前の1カ月では急に少なくなったという例が、奇跡ではなく、よく起きるんですよ。それはなぜかというと、集中力が高まってきた証拠なんです。また、具体的なアドバイスがよく効く時期なのです。

 だから「ケアレスミスをなくしなさい」と漠然と言ってもだめで、「『ここさえ計算が終えれば答えが出る』という最後の計算は特にきれいに書こうね」というように具体的に言ってあげる。もしくは、「○○ちゃんはもともと注意力のある子だから、自分で工夫すれば大丈夫」というように、自信を常に失わないようにして言ってあげる。これが重要ですね。

 子供というのは、大人と違って非常にあきらめやすいもの。より正確に言うと、刻々と気持ちが変化させるものなのです。だからこそ否定的な言語に対してすぐに反応するし、励ましてやるとすぐに反応する。おだてと分かっていても「またお母さん、おだてているでしょう」と言いながら、いい気持ちになったりする。

普段のテストで悪い点数を取ってきた時はどう言葉をかければいいのでしょうか。さすがに、おだてるわけにはいきません。

西村:スポーツの世界で例えると、オリンピックが第一志望校の入試であり、世界選手権に相当するのは各塾がやっている模擬テストです。オリンピックで勝ちたいと考えている選手にしてみれば、世界選手権でどんなに良い成績を収めてもあまり意味がない。だから、模擬テストで良い成績を取ってくれば素直に喜べばいいし、悪くても落胆する必要はありません。あくまでも練習にすぎないからです。

 模擬テストというのは、今の自分ができないところを見極める「場」と考えてはいかがでしょうか。テストで苦手な単元が発見できるわけですから、その穴を埋めれば偏差値も上がるのです。ここができれば次は成績が伸ばせると、それを発見するための「場」がテストなんだと思えばいいのです。

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「受験親必読 残り3カ月の子供マネジメント」の著者

坂田 亮太郎

坂田 亮太郎(さかた・りょうたろう)

日経ビジネス副編集長

東京工業大学大学院修了後、98年日経BP入社。「日経バイオテク」「日経ビジネス」を経て2009年から中国赴任。北京支局長、上海支局長を経て2014年4月から日経ビジネスに復帰

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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