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ラリー界の「モンスター」がEVに賭ける理由

殿堂入りの田嶋伸博氏「エンジンの限界知った」

2016年11月9日(水)

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世界の自動車レース愛好家から、その走りと風貌にちなんで「モンスター」と呼ばれている男がいる。「モンスター田嶋」こと、田嶋伸博氏だ。7歳の頃からレーサーを目指したという66歳の田嶋氏は今年、世界で2番目に古い自動車レース「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」で、米国人以外で初めて殿堂入りを果たした。2011年まで6連覇を果たし、2012年からは電気自動車(EV)に乗り換えて、今も過酷な山岳レースに挑み続けている。極限の状態で「エンジンをしゃぶり尽くした」という男はなぜ、EVに賭けているのか。その理由を聞いた。

田嶋伸博 (たじま のぶひろ)
 レースの走りとその風貌から「モンスター田嶋」と呼ばれる。1950年6月28日生まれ。石川県出身。7歳にしてレーシングドライバーになることを決意し、大学生時代にアルバイトからレースの世界に飛び込む。デビュー戦で優勝し、その後、国内ダートトライアル選手権、環太平洋地域の国際ラリー、国際ヒルクライムの3つのカテゴリーのレースに主に参戦。世界で2番目に古い自動車レース「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」には88年から参戦。95年には日本人初の総合優勝、2006年から2011年まで6連覇を果たし、2007年に世界記録を樹立。2011年には「10分の壁」を破った。2012年からは電気自動車に乗り換え、2013年に電気自動車部門優勝。電気自動車として初めて「10分の壁」を破っている。2016年、米国人以外で初めて殿堂入りを果たす。電気自動車普及協会(APEV)の代表理事。「TEAM APEV」としてレースに挑む一方、自動車の開発などを手掛けるタジマモーターコーポレーション会長兼社長でもある。アクションカメラ「GoPro」の日本総代理店も務める。

「パイクスピーク」の殿堂入り、おめでとうございます。

田嶋伸博(以下、田嶋):ありがとうございます。大きな記念の年に殿堂入りできたことを、大変光栄に思っています。

 というのも、今年はパイクスピークの100周年だったんですね。この100周年に殿堂入りのご指名をいただいた。とても栄誉なことです。日本ではあまり知られていないレースですが、ヨーロッパでもアメリカでも、空港のパスポートコントロールのところで「おめでとう」なんて言われるんですよ。あるミュージアムにいたら、何人も飛んできて一緒に写真を撮ってくれ、サインをくれと。日本ではモータースポーツはあまり脚光を浴びていませんが、海外は違いますね。歴史がありますから。パイクスピークも、インディ500マイルに次いで2番目に古いレースなんですよ。

 そしてもう1つ、私にとって大きな意味があるのは、来年2017年は、私がパイクスピークに最初に挑戦してから30周年なんです。さらに言えば、私がレーサーになりたいという夢を持ったのが7歳の時でした。そこから数えれば、60周年に当たります。

 子供の頃からレースに憧れていて、いつしか、自動車雑誌に掲載されるパイクスピークの写真に魅了され、いずれこういうレースに出たいと思っていました。アメリカのチームからオファーがあったのが1987年。僕はヘルメットだけ持って、最初はアメリカのチームのドライバーとして参戦しました。

 振り返れば、長かったですね。今年、私は66歳ですが、自分が言うのもなんですけど、ひたすら頑張っているというか(笑)。

パイクスピークはどんなレースですか。

田嶋:アメリカのロッキー山脈にあるコースは100年間、ずっと変わりません。ただ、2011年までは砂利道でしたが、それ以降は舗装されてアスファルトになりました。ですので、最初はラリーカーが中心でしたが、最近はどちらかと言うとレーシングカーに変わってきています。

 標高2800mにあるスタートラインから、頂上の4300m地点近くまで、約20kmのコースを10分足らずで走破するレースです。6月末の開催なので、下はハワイ、上はアラスカのような気候となり、気温差も激しい。コースは普段は観光道路ですが、これほど難しいコンディションの一般道を走る競技は、他にありません。

(写真提供:タジマモーターコーポレーション)
「パイクスピーク2016」の様子はこちらでご覧になれます。

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「ラリー界の「モンスター」がEVに賭ける理由」の著者

大竹 剛

大竹 剛(おおたけ・つよし)

日経ビジネス記者

2008年9月から2014年3月までロンドン支局特派員。2014年4月から東京に戻り、流通・サービス業を中心に取材中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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