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トランプ勝利の衝撃、一番ヤバイのはEUだ

2016年11月14日(月)

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 ドナルド・トランプ氏が第45代米大統領への就任を決めた。この衝撃は大きく、週が明けた今も落ち着く気配がない。世界各国の政府はトランプ政権との付き合い方を模索している。

 中でも大きなショックが広がっているのがEU(欧州連合)加盟国だ。米国との経済的な結びつきが深いだけでなく、NATO(北大西洋条約機構)の運営など安全保障面にも影響が及ぶ可能性がある。そのインパクトを、大和総研ロンドンリサーチセンターの菅野泰夫シニアエコノミストに聞いた。

(聞き手は蛯谷 敏)

ドイツのベルリンでも反トランプを呼びかける運動が広がったが…(今年9月)。(写真:ロイター/アフロ)

ドナルド・トランプ氏が米大統領選に勝利して以降、世界各国がその対応に奔走し始めました。欧州への影響はどうでしょうか。

菅野泰夫(すげの・やすお)氏
1999年大和総研入社。年金運用コンサルティング部、企業財務戦略部、資本市場調査部(現金融調査部)を経て2013年からロンドンリサーチセンター長兼シニアエコノミスト。研究・専門分野は欧州経済・金融市場、年金運用など。執筆したリポートはこちら

菅野:トランプ氏が大統領に正式に就任するまでまだ3カ月ほどありますから現時点では精緻な分析をするのは難しいですが、英国への影響とEU加盟国への影響を考えてみましょう。

 まず英国です。報道を見ていると、テリーザ・メイ英首相とトランプ氏の関係は良好とは言えないようです。トランプ氏は大統領選が終了した後、日本や韓国など各国の首脳と次々に電話会談をしています。メイ首相と会話をしたのは選挙の2日後で、10番目前後だったと報道されています。メイ首相はトランプ氏の過去の発言を否定的に捉えていると言われており、個人としての考え方は決して近くはないと思います。

 一方で、互いの国が置かれた状況は、とても似てきました。いずれも自国の経済を優先する保護主義的な色合いを強めています。英国が国民投票でEU離脱を決めた一方で、トランプ氏はNAFTA(北米自由貿易協定)やWTO(国際貿易機関)などの国際的な枠組みからの脱退を示唆しています。

 他国に縛られることなく自国の国益を優先するのがその狙いです。ただし、今後、英国と米国の利害が一致すれば、貿易などの交渉はスピーディーに進む可能性があります。トランプ氏は個人的に英国のEU離脱を支持していました。自身の躍進が米国に与える影響を「Brexit Plus Plus Plus」と連呼してもいました。

オバマ大統領は英国がEU離脱を決定する前、「離脱すれば、米国との貿易交渉で最後列に並ぶことになる」と警告しました。これに対してトランプ氏は「離脱したら、貿易交渉を真っ先に始めたい」と述べていました。

菅野:そのため、今後、両国が接近する可能性はあると思います。メイ首相も、電話会談の中で、両国の関係をかつてのレーガン・サッチャー時代になぞらえて語りました。

 むしろ、心配しているのは、EUへの影響です。トランプ大統領の誕生は、ただでさえ揺れているEUの結束を、さらに弱体化させる可能性があります。

コメント8件コメント/レビュー

今の流は単純に行き過ぎたグローバル化、人権主義いわゆるリベラルの修正が起こっているに過ぎない。
欧米中心に戦後台頭したリベラルは新しい形での侵略を生み出した、本来分かり難かったそれが大量の難民により多くの人に見える形になった。
大量の移民ー選挙権の行使-主権の簒奪
グローバル化と人権主義が合法的な侵略を可能にした
そして『国家』という存在について伝統的な価値観や文化と言った根本を改めて認識し始めた
『日本を取り戻す』と言った安倍首相はアメリカやイギリスと同じ危機感を共有出来るだろう(2016/11/30 04:34)

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「トランプ勝利の衝撃、一番ヤバイのはEUだ」の著者

蛯谷敏

蛯谷敏(えびたに・さとし)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション編集を経て、2006年から日経ビジネス記者。2012年9月から2014年3月まで日経ビジネスDigital編集長。2014年4月よりロンドン支局長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

今の流は単純に行き過ぎたグローバル化、人権主義いわゆるリベラルの修正が起こっているに過ぎない。
欧米中心に戦後台頭したリベラルは新しい形での侵略を生み出した、本来分かり難かったそれが大量の難民により多くの人に見える形になった。
大量の移民ー選挙権の行使-主権の簒奪
グローバル化と人権主義が合法的な侵略を可能にした
そして『国家』という存在について伝統的な価値観や文化と言った根本を改めて認識し始めた
『日本を取り戻す』と言った安倍首相はアメリカやイギリスと同じ危機感を共有出来るだろう(2016/11/30 04:34)

日本はAIIBに入った方がいいんじゃないかと思う。(2016/11/24 12:24)

誰かさんも書かれていますが、EUそのものがブロック経済なのですから、何をいまさらという感じです。EUは日本とEPAを結ぶ気はありませんし、自分たちは道徳的に優れているとお考えの国々ですから、価値観が違う日本は傍観しておけばいい。勿論、ロシアとの領土問題を解決させ、EUに気兼ねせず、日露経済交流を進めるべきでしょう。いま世界で高い経済成長が期待できるのはアジア、特に東南アジアです。欧州を気に掛ける必要は全くない。(2016/11/19 18:41)

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