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再生医療の考え方は第4次産業革命にも通じる

元グーグル日本法人社長がバイオベンチャーに転じた理由

2017年12月15日(金)

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「脳みそ」の機械化が一番難しい

レイ・カーツワイル氏。「シンギュラリティ(技術的特異点)」の概念を提唱した方ですね。

 そう。そのとき彼と、「ベビーブーマーは永遠に生きられるか」という話をしたんです。ベビーブーマーは団塊の世代のこと。彼が言うには、「とにかく悪い臓器とか、傷んだところを全部機械に置き換えていけばいいんだ」と。つまり“サイボーグ化”すれば生き延びるんだと言う。

 「なぜ人工知能学会に来ているのか」と聞いたら、「置き換えるのが一番難しいのが脳みそだ」と。脳みそを置き換えるためには人工知能を作らないとあかんでしょうというわけ。

 彼が米グーグルに入社して研究を始めたのは、私が名誉会長を最後にグーグル日本法人を退任した後。直接会って確認はしていませんけど、きっと80年代に言っていたことを一貫してやろうとしているんだろうと思います。

 ここでやっと最初の質問に戻るのだけれど、再生医療というのは、有機体として臓器や四肢を再生するというアプローチ。セルソースは臓器の再生ではなく、幹細胞を使ったひざの痛みの治療法を研究していますが、事業の延長線上で臓器や四肢の再生という道も期待できるのかなと思ったんです。もちろん、別のところで研究が続いている人工心臓や義手・義足といったエンジニアリングによるアプローチも、結実するといいなと思います。

セルソースにはどんな形で関わっていきたいですか。

村上:私は今、IoT(モノのインターネット)やビッグデータ、AIを使った「第4次産業革命」に関連して、政府の委員会などに関わっています。日本はこれから少子高齢化で労働人口が減少します。「スマートファクトリー」の動きが進展すれば、製造業に従事する人の数は、どちらかというと減る方向性ではある。

 別の側面では、今、ダイバーシティーに続いて「インクルージョン」の推進が叫ばれています。障害をお持ちの方、持病がある方、手足にちょっと痛みを抱えている方も含めて、そういった方々を支えながら労働現場を構成していこうという考え方ですね。

 ですので、セルソースが手掛けていることを参考にしながら、色々な委員会で「こういう観点があるよ」と紹介しつつ、もう少し視野を広げて第4次産業革命を構想していけたらいいなとも思っています。

コメント2件コメント/レビュー

本題とは関係ないが、カーツワイル氏とのエピソードが印象に残った。(2017/12/17 18:44)

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「再生医療の考え方は第4次産業革命にも通じる」の著者

内海 真希

内海 真希(うつみ・まき)

日経ビジネス記者

2009年日経BP社入社。医師・薬剤師向けの専門誌である日経メディカル、日経ドラッグインフォメーションを経て、2017年4月から日経ビジネス記者。電機、製薬、医療制度などを担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

本題とは関係ないが、カーツワイル氏とのエピソードが印象に残った。(2017/12/17 18:44)

これからの新しい医療を作る取り組みだと思いました。
期待しています。(2017/12/15 22:24)

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