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企業の歴史は、節目節目に変革してきたからこそ、継続してきた

File12 上林春松本店 上林秀敏 代表取締役

2015年7月31日(金)

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 世界の中でも日本は、長生きする企業、いわゆる老舗が多い国だ。サステナブルという言葉が登場する随分と前から、「継続を前提とした経営」をしてきた企業が、数多く存在してきた。時代の先を読み、半歩なり一歩先の手を打ってきたからこそ、存続してきたのである。

 そこにどんな知恵があるのか、何を大事にし、これからどこに進もうとしているのか、本稿では、老舗と呼ばれる企業の経営ト ップの話を聞いていく。

 今回は、京都府宇治市の茶舗「上林春松本店」の代表を務める上林秀敏さん。発祥が室町時代という老舗中の老舗の跡継ぎである。

 「上林春松本店」の存在を知ったのは、日本コカ・コーラと共同で開発した緑茶飲料「綾鷹」のコマーシャルだった。宇治のお茶を扱う老舗の茶舗が、大量生産をする大企業と組んで、ペットボトル入りの緑茶飲料に挑んだのである。どのような経緯でコカ・コーラと組んだのか。素朴な疑問が湧き、お話を伺いに宇治市の「宇治・上林記念館」を訪ねた。

39歳の若さで老舗茶舗を引き継ぐ

川島:初めて宇治市を訪れたのですが、歴史ある「上林春松本店」ということから、敷居が高いところに違いないと想像していました。でも伺ってみて、意外と庶民的な街並みで安心しました。その中にあって、ここ「宇治・上林記念館」は、由緒ある門構えが印象的です。

上林春松本店で挑戦を続ける上林秀敏代表(写真:福尾行洋、以下同)

上林:うちは確かに、創業が古く、歴史が長いことは事実です。ただ私にとっては、小さい頃から慣れ親しんできた、いわば当たり前の環境。近所の友だちも、それぞれ家業を営んでいましたし。正直言って、歴史ある家業を受け継ぐというプレッシャーは、ほとんど感じずに育ったのです(笑)。

川島:意外です。お茶の本場である宇治の茶舗というと、幼い頃から帝王学みたいなしつけがあったり、茶道の厳しい修行があったりするのではと、勝手に想像していました。

上林:そんなこと、全くないです。生まれた時から、暮らしの中に、当たり前のようにお茶は存在していました。幼い頃の遊び場もお茶の作業場でしたし、毎日毎日お茶を飲んで育ってきたのです。

川島:それはさぞ、美味しいお茶を飲んで育ったのでしょうね。

上林:何しろ、その生活しか知らないわけですから、そういう意識さえないのです(笑)。私にとってお茶は、いわば空気のようなもので、この仕事に携わるようになったのも、ごく自然なことととらえてきました。

川島:なるほど。家業として継ぐことが、上林さんにとって特別なことではなかったというお話、とても興味深いです。社長となって継がれたのは、何歳の時だったのですか?

上林:39歳の時に、14代目から引き継ぎました。

川島:随分と早かったのですね。老舗というと、もっと修行してから受け継ぐイメージがあります。

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「企業の歴史は、節目節目に変革してきたからこそ、継続してきた」の著者

川島 蓉子

川島 蓉子(かわしま・ようこ)

ifs未来研究所所長

ファッションという視点から、さまざまな分野の企業のブランド作りなどのプロジェクトにかかわる。日経MJ、ブレーン、読売新聞などで連載を持つ。2013年から現職。多摩美術大学非常勤講師。Gマーク審査委員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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