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「進化する変態企業」を標榜する横浜岡田屋

File13 横浜岡田屋 代表取締役社長 岡田伸浩

2015年10月13日(火)

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 横浜岡田屋は、神奈川県を拠点に「川崎MORE’S(以下、モアーズ)」や「横浜モアーズ」などを展開している。以前から、気になっていた企業のひとつだった。数カ月前、横浜商工会議所の講演に招いていただいた際、代表取締役社長を務める岡田伸浩さんにお会いした。上等なスーツに身を包み、ユーモアのある会話をされる方だなと印象に残った。

 そして「1890年創業」と耳にし、100年を超える歴史を持っていることに驚いた。調べてみると、川崎市で質店として商いをスタートし、1910年には呉服店を創設。戦後、百貨店となり、68年には、横浜に進出した。70年代には、ハワイ、ロサンゼルス、グアム、サンフランシスコなど、海外でブランドショップを展開してもいた。さらに80年には、テナントミックスによるショッピングセンター「モアーズ」を開発し、神奈川県で4店舗を展開して、今に至っている―――。老舗でありながら次々変化を遂げてきた、ちょっと異色の企業なのだ。

 それはなぜなのか――お話を聞いてみようと、みなとみらいにあるオフィスを訪ねた。

横浜岡田屋の歴史は変化対応の歴史

川島:横浜岡田屋という企業のこれまでを追っていくと、まさに変化の連続です。

時流に合わせて会社を変え続けてきた横浜岡田屋の岡田伸浩社長
(写真:鈴木愛子、以下同)

岡田:うちの歴史は、変化への対応と言っても過言ではないのです。会社説明会などで、「日経ビジネス」が組んだ特集タイトル「進化する変態企業」を、使わせていただいているくらいです(笑)。「古くて、いつも新しい」を念頭に置いて、変え続けていくしかないと思っています。つまり、古さをうちに秘めて、新しさを打ち出していくということです。

川島:なぜでしょうか?

岡田:実に簡単なこと。変え続けないと、生き残れないからです。その意味でうちは、「○○屋」という枠組みにも、とらわれてはきませんでした。質屋から呉服屋、そして洋品店になり、戦後の復興とともに百貨店へ、そして今のかたちになってきたわけです。

川島:業態自体を次々変えてきたと。

岡田:お客様がその地域で求めるものの提供を、一貫して続けてきたのです。駅の目の前という“良い立地”を基礎として、時流に合わせて変わり続ける。これが、大切にしてきた考え方なのです。

川島:どうして、そう考えるようになったのですか?

岡田:うちは資本的にも規模的にも、そう大きくはありません。大手と張り合って、四苦八苦してきた親父(先代の社長)の苦労を見てきたこともあって、無理して規模で勝負するより、地域に密着しながら、マーケットの変化に対応する「エバーリフレッシュ」という考え方が、うちにはあっていると思うようになったのです。それと、若い頃から定点観測的に、海外の都市や店を巡ってきたことも影響を及ぼしていると思います。

川島:地元である地域を大切にしながら、海外も見て回る。広い視野を養っているからこそ、時流をとらえることができるのでしょうね。

岡田:そうかもしれません。欧米のさまざまな街や店を見て回りながら、うちのお客様に求められるものばかりを考えてきたのです。見れば見るほど、巡れば巡るほど、変わることが肝要と感ずるようになったのです。

川島:言うは易しですが、実行し続けるのは簡単ではないと思うのですが。

岡田:例えば「横浜モアーズ」は、1982年に百貨店業態から専門店ビルに、93年には大規模改装を、その後96年には全館リフレッシュをしました。続いて2000年、外装も含めた改装をしたのです。さらに2008年には、耐震補強も含む全面的なリニューアルを実施しました。1階の顔として人気セレクトショップの「ビームス」や「シップス」を導入したのも大きかったです。これは、設楽洋社長や三浦義哲社長とのご縁で、タイミングよく実現できたものでした。

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「「進化する変態企業」を標榜する横浜岡田屋」の著者

川島 蓉子

川島 蓉子(かわしま・ようこ)

ifs未来研究所所長

ファッションという視点から、さまざまな分野の企業のブランド作りなどのプロジェクトにかかわる。日経MJ、ブレーン、読売新聞などで連載を持つ。2013年から現職。多摩美術大学非常勤講師。Gマーク審査委員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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